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街灯の下の幻 ー僕が新聞少年だった頃のはなしー

あの頃の僕は、喜怒哀楽が薄く、あまり気持ちを表に出さない人間だった。
学生時代、いろいろあって、無表情が自分を救うということを学んだからだ。
学校というのは、社会の縮図のようなもの。だから、社会に出ても、僕はこのスタンスを崩さないように心がけるつもりでいた。
だから、黙々と一人で作業をこなす仕事が、僕には一番むいていると思っていた。

僕が新聞少年になったのは、専門学校に通うためだった。
今はどうかわからないが、当時は奨学金を出してもらえて、給料までもらえる新聞奨学生制度なんてものがあったのだ。しかも、奨学金は返済不要。
なんて太っ腹!
高校を卒業してすぐ、僕は、生活に不便のない程度の田舎の販売店で奨学生生活をすることになった。

早めに下宿先に入り、3月中はアルバイトとして、仕事をはじめた。
慣れない深夜の仕事は睡眠時間との闘いだった。
4月になれば学校がはじまる。それまでに生活を整えなければ…
その一心で毎夜、午前2時の目覚ましを確認していた。

3月も終わりに近づいた頃、独り立ちして間もなくのある真夜中、眠たい目をこすりながら、まだ冷たい夜風を切ってスーパーカブで走っていた。
あるカーブを曲がった先に、ぼんやりと街灯が点っている。1か月近くも同じ景色を見続けていたはずなのに、その夜に限っては、街灯の明かりが妙に現実とは思えず、目が離せなくなった。
ぼんやりと灯った街灯の近くには、たくさんの雪をフワフワと纏った枝と、かすかに雪の精霊までが見えたのだ。

もう4月だぞ?雪の予報なんてあったか?
いや、雪なんて降ってないよな💦

雪の精霊がフワフワと飛び、積もった雪を青白く浮き上がらせるような、その幻想的な光景は、一瞬にして僕の心を鷲掴みにした。
近づくにつれて、それが満開の桜の花だとわかる。

なんだ、桜か。
いや、桜は満開で、とてつもなく綺麗なのだ。
しかしーー。

雪の精霊の美しさに魅了されてしまった僕は、それ以降毎年、夜の満開の桜と、それを照らす青白い街頭を探し続けている。
あの時の「雪の精霊」に再会するために。
きっとそれは、もう二度と同じ形では現れないと、わかっていながら。


◆◆

Saka.先生のメンバーシップ企画
[クラスメイトとのnote交換日記]
に、参加させていただきました!

◆◆

わたしは五番走者だったんですが
一番走者さんから四番走者さんまで
じつに感動的な、素晴らしい内容でした。

全部ご紹介したいくらいです。が、
「ルール」的には前後の方の記事を…
となっているので、割愛します。

わたしの前の四番走者さんは
まささん!
飲食業のプロフェッショナル✨
そんなまささんが経験された
大切な教訓が書かれた記事。

わたしはこちらの、まささんの記事から
「深夜」「仕事」というキーワードを
いただいて、書かせていただきました。

◆◆

そして、六番走者はMih0Chi4さん!
九星氣学エッセイストさんです。

文体がやわらかく、芯のある内容。
そして、なんといっても学べる✨
読みやすく、わかりやすく
わたしにピッタリじゃないかー😊
と思いながら一気に拝読したのが
最新記事のコチラ👇

毎日投稿を卒業してから
noteと少し距離をおいていたんですが
«記事を拝読して学ぶ»
という楽しさを、思い出しました!

いやぁ…なんか…感謝です🍀
ということで、Mih0Chi4さん!
バトン、渡しましたよ~(*^^)v

◆◆

そして、相変わらず大人気のSaka.先生✨
今回も素敵な楽しい企画に
参加させていただいて
本当にありがとうございます💕
こーゆー機会でもないと、なかなか
ヒトの記事ってじっくり読めませんから
嬉しい限りです😊

とりまとめや、進行、
大変だとは思いますが
最後までお世話になります<(_ _)>

#クラスメイトとのnote交換日記

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
なお、今回より、新聞少年シリーズ、開始します。
超短編の記憶手繰り物語が6話ほど。
気まぐれに更新していきます。

桜井明日香🍀

#幻想
#春
#桜
#新聞少年の記憶

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