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習慣とは「ほとんど考えずにする行動」 佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。』の感想/書評/レビュー。

結局人生≒習慣なのであり、定義が難しい健康や幸福についての答えを出すためには、日々のライフスタイルに何を新しくとりいれ、代わりに何をやめるかなど、毎日の「習慣」が鍵になるのはないかと思うことがある。


そして近頃、そもそも「習慣」や「習慣を身につける」とは何か? もしくは、

<新しく始めたことを習慣化するにはどうすれば良いのか>

その方法について考えるために、作家で編集者でミニマリストであり、ベストセラー『ぼくたちに、もうモノは必要ない』の著者としても有名な、佐々木典士氏の、

ぼくたちは習慣で、できている。』 (ワニブックス)

という一冊を手に取った。


そもそも<習慣>とは何なのか?

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『ぼくたちに、もうモノは必要ない』のほうは未読であるが、『ぼくたちは習慣で、できている。』を読んでみると、自己啓発本の一種であるという先入観が見事に裏切られるほど、多岐にわたり、非常によく「習慣」についての思索が巡らされていると感じた。


本書においては、習慣とは、

「ほとんど考えずにする行動」

であると述べられ、さらに、

「何かが習慣になっている状態というのは、意識をほぼ使わず、限りなく無意識の行動に近い状態」

であるとも著者は述べている。


つまり、「習慣とは「ほとんど考えずにする行動」のこと。習慣にするには、意識自体の出番を減らす必要がある」(p64)のであり、意識的に何かをしなければならないとしたら、それは「習慣」とは呼べないのである。

(反対に、わざわざモチベーションを高めなくても、勝手に無意識にやってしまうのであれば、そのことは「習慣」になっている)。


何かが習慣になっている状態というのは、意識をほぼ使わず、限りなく無意識の行動に近い状態だとぼくは考えている。その状態ではそれをするかどうかという「悩み」や「決断」、どんな方法を取ろうかという「選択」がそこにはない。悩み、選択、決断、それらはすべて意識でする問題だからだ。

(佐々木典士 『ぼくたちは習慣で、できている。』  p66)


『ぼくたちは習慣で、できている。』は、習慣自体に踏み込んだ実用的な内容。

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ところで、ビジネスで成功したり、人生をより幸福にしたりするために実践したほうが良い習慣をいくつか紹介した書籍はたくさんあっても、「習慣」自体に踏み込み、習慣化するにはどうすれば良いのかを真摯な態度で考えている本というのは意外と少ない。


たとえば、佐々木典士氏が、『ぼくたちは習慣で、できている。』 のなかで、

「習慣を身につけるためには、できるだけ多くの失敗を経験することが必要だと思う。残念ながらこの本を一読しただけでは習慣は身につけられないはずで、実践と失敗が必要になってくる。」(p240)


「失敗しただけでは失敗ではない。失敗を次に活かせなかった時が本当の失敗だ。うまくいかない方法がたくさん見つかれば、いつかはうまく方法が見つかる。その意味で失敗は、成功とほとんど変わらない。」(同)


と述べていることは、習慣をただのきれいごとで済まさないという意味で印象的だったし、


習慣を身につけることというのは、習慣を完成させることとは違う。

 習慣に完成はない。

 習慣とは、習慣にし続けようとすることである。

(佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。』 p272)


としているあたりは、単にビジネスの成功者が実践している習慣を薦めているだけの自己啓発本とは一線を画す、自己啓発本を超えた<実用書>であるという感想をもてた。


具体的な習慣化についての本として『ぼくたちは習慣で、できている。』 はオススメ。

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というのは、たとえばフォロワーがたくさんいるインフルエンサーが毎日欠かさず、筋トレやジョギング、瞑想などをしていると知って真似しようとしても、自分自身が同じように習慣化できるかどうかは、また別の話なのであり、実際には自分にとって本当に必要でなければ、ひとつひとつの行動を習慣化するのは難しいからである。

(もし習慣にしたいことを簡単に習慣化できるのならば、誰も苦労はしない)。


そういうわけで、習慣に関しては、以前スティーブン・ガイズ『小さな習慣』や、苫米地英人『いい習慣が脳を変える』などを取り上げたことがあったが、一冊だけ「習慣」や具体的な習慣化についての本を選ぶとしたら、佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。』 は断然オススメである。



ここまで読んでくださり、ありがとうございます(^^♪

以下は「習慣」に関する有料記事ですが、途中までは無料で読めますので、よろしければご覧ください。


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