例え道場③【連載台本・世にもになるまで書いてみた・63作目】
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〇 例え道場・場内
別の修行。
塾生は2人1組で向かい合っている。
師 それでは始め!
師範のかけ声で、全員相手のことを例え始める。
A (アフロ姿の男性を見た男性が)実験失敗したのかよ!
B (背が高く細い男性を見た女性が)アスパラガスみたいですね・・・
C (大柄な女性に男性が)(小声で)プ、プロレスラーみたい・・・だね。
C 女性に平手打ちされる。
師範 笛を鳴らし注意。
師 コラコラコラ。手は出しちゃいかん! これも修行なんだから!
女 (納得いっていない様子で)・・・すみません。
主人公の相手はギャル。彼女の顔を見て考え込んでいる。
ギ ねぇ~w 早く例えてよww
主 ・・・すみません。ちょっと思いつかなくて。
ギ なにそれw じゃ私からいくね! なんかアンタ・・・
主人公 ギャルの例えが突き刺さったのか、崩れ落ちるように倒れ込む。
周りが暗くなりゴングのSEと共に、主人公だけにサス。
主 それからも「厳しい修行」は続いた。
○ 例え道場・大会議室
自動車教習所のような一室に全員集められ講義中。まさかの座学。
師範も柔道着からメガネ&スーツ姿に着替えている。
師 であるからして、この時の○○さんの例えは・・・
既に長時間経過しているのか全員眠たそうな様子。
主人公も目がうつろに。
主 (語り)実技だけでなく「例え」とは何かを徹底的に叩き込まれ・・・
○ 商店街
近くの商店街。
遠足に行く小学生のように、全員が並んでアーケードを進む。
柔道着姿で街を歩く姿に、周囲の人々は奇異の目を向ける。
そんな中、男性が挙手。全員止まる。
男 師範! あの帽子、スライムみたいです。
師範 帯に挟んでいた○×棒を取り出し、○を向ける。
水曜日の夜に観たことあるような・・・
師 すばらしい。他には思いついた者はいないか?
女 (挙手)はい!よもぎ餅!
師 (○を出し)それもよろしい。他には?
主人公 必死に考えるも出てこない。
主 (語り)時には道場を飛び出し、実践型の「例え修行」。さらには・・・
○ 主人公の家・リビング
主人公 目をこすりながらテレビを観ている。
テレビに映るのは歴代の「例え名人」の名例え集。かなり長い。
主 (語り)家に帰っても「例え修行」。正直かなり辛い。
だがその甲斐もあり、わずか1ヶ月後には・・・
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