保護猫わさびがオスだということは
先月、家の前に、子猫がいたので保護した。
次男に話しかけて来たらしい。
「一緒に暮らしませんか」と。
名前は「ガブリエル」と「わさび」で迷って、「わさび」になった。
保護した翌日、わさびを病院に連れて行ったら、わさびはオスだった。
オスかぁ、、、
と、少し不安になった。
できれば、メスであってほしかった。
過去の事が思い出されて。
私は新婚当時から、シャム猫を飼っていた。「のりたま」と「まぁし」だ。2匹は、夫婦だ。
のりたまがオスなのだが、のりたまは、
「リーダー争い」なのか何なのか、
夫の靴に、おしっこをするのだ。

私や子供たちの靴にはしない。
毎回、夫なのだ。
夫は毎回、少し悲しそうだった。
当時、夫はスクーターで出勤をしていた。
ある朝、
夫のヘルメットに、おしっこがしてあった。
なみなみと。
あの小さい体から、こんなに出るのか、と思うほどに。
「俺がリーダーだぜ。この家の。」
と言わんばかりに。
いや、のりたまよ。
お前の飯は全部、夫が働いた金で買ってるんだぜ。
なんなら、お前の住んでる段ボールの家も、夫の家の中にあるんだぜ。
そんなことは、
のりたまが、知る由もない。
夫はヘルメットの前に座り込んで、ショックで肩を落としていた。
間違えて被らなくてよかった。
それは食い止められて、よかった。
そりゃそうか、あんなに溢れんばかりに注がれていれば一目瞭然か。
その日は、夫のうっかりミスで、
ヘルメットを床に置いたままだった。
しかも、逆さまにして。
器のように。
便器のように。
そんな、のりたまと夫の攻防がずっとあったので、
保護猫わさびは2ヶ月半だから、今はまだ何も起きていないが、
オスだと判明した今、
少し不安です。
いや、だいぶ不安です。
