「好意」の裏にあった恐怖の支配――それは恋じゃない
“感じる力”をもつ息子が、壊れかけた瞬間――
「好意」とは呼べないその関わりは、静かに息子を追いつめていきました。
なぜ、息子があんな目にあわなければいけなかったのか…
今でも、そう思うときがあります。
noteにお越しくださって、ありがとうございます。そらまめです🕊
今回は、息子が中学2年生のときに経験した、ある“関わり”についてお話しします。
一見すると「好意」に見えたその行動は、やがて息子の心をじわじわと追い詰めていきました。
“恋”と呼ぶにはあまりにも重く、
“好意”で済ませるには代償が大きかった――。
この経験は、高校生になった今も、息子の心に影を落としています。
最初は、ただの“話しかけ”だった
最初は、ただ「その子がよく話しかけてくる」という程度の話でした。
でも、少しずつ様子が変わっていきました。
中学1年のバレンタインデー、
その子は「バス通学のみんなに」と言い、
3人の男の子にチョコを渡していました。
その中に息子も含まれていました。
そして中学2年、偶然にもその子と同じクラスに。
そこから、息子の周りで“異変”が始まりました。
息子の机の上のものを、無言で勝手に触る
友達との会話に割り込んでくる
後をつけてくる
下校時刻を合わせて、校門の前で待ち伏せする
「どこに住んでるの?」「何時に家を出るの?」と聞いてくる
教室でじっと見つめ続ける
バスで隣に座ろうとする
息子が自転車通学に変えると、同じく自転車に乗ってついてくる
階段の陰からじっと覗いてくる
ある日、国語の教科書が2冊とも消えてしまいました。
どこを探しても見つからず、結局「なくしたこと」にされて、新たに購入することに。

息子がこぼした言葉
最初は、私も「思春期の好意かな」と、のんきに思っていました。
けれど、息子の顔色がみるみる変わっていくのを見て、
「これは違う」と感じるようになりました。
息子がぽつりとこぼしたのは、こんな言葉でした。
「視線が怖い。逃げられない。」
教室の中で、息子の“居場所”が少しずつ失われていったのです。
「好意」なのか?それとも「支配」だったのか
4月。クラス替え直後の不安定な時期。
仲の良かった友達とは別れたけれど、気の合う新しい友達もでき、息子は新しいクラスに馴染もうとしていました。
そんな中で始まった、女の子からの“執拗な関わり”。
その子もまた、話し相手がいなかったのかもしれません。
けれど、誰かに依存するように距離を詰めてくることは、ただ話し相手を求めるのとは違います。
息子は、自由に友達と話すこともできなくなりました。
誰かと笑い合うと、その子がすっと間に入ってくる。
まるでじわじわと距離を詰められ、囲い込まれていくように感じたのでしょう。
周囲の反応と孤立
クラス内には、こんな“空気”が漂い始めました。
「また来てるよ」
「ほら、今日も目で追ってる」
そんな言葉と共に、周りの子たちが少しずつ離れていく。
気づけば、息子の周りにはその子だけが残っている――そんな状況に。
息子は、嫌なことは「やめて」と伝えていました。
近づかれると、トイレに逃げ込むこともありました。
でも、無言の圧力には耐えられなかったのです。
「どうしよう」と考えるより先に、
息子は心を閉ざしていきました。
まるで、逃げ道のない迷路に閉じ込められていくように。
学校の対応は…
担任の先生にも相談しました。
しかし返ってきた言葉は、
「好意を持たれてるだけじゃない?」
「いいんじゃない?」といった軽いものでした。
息子は、違う先生にも相談しましたが、先生の反応は変わらず。
やがて、「誰に相談すればいいのか、わからない」と感じるようになったのです。
私からも担任に伝えましたが、返ってきたのは「全体指導で注意しますね」とのこと。
でも、具体的な対応はなかなかされず、状況は変わらないままでした。
どんどんと、疲れていく息子を見て、
知り合いの先生から状況を説明してもらうこともしてみましたが、
どの先生にも、中学生の恋愛のよくある話、としか伝わりませんでした。
時間だけが過ぎていった
私から再度お願いをして、ようやく担任の先生が動いてくれることになりました。
「女の子に直接、距離を取ってほしいと伝えます」と。
その対応がされたのは、1学期末のテストが終わった頃。
ゴールデンウィーク明けから続いていた出来事に、ようやくひと区切りがついたのです。
先生からは、「〇〇くん(息子)が、ちょっと距離を取ってもらいたいって言ってるよ」とやんわり伝えたそうです。
当然、女の子は号泣したようでした。
「そんなつもりじゃなかった……」
きっと、それは本心だったのでしょう。
でも、そこまで気持ちが強くなる前に、もう少し早く伝えることができていたなら――
お互い、こんなにしんどい思いをしなくて済んだのかもしれません。

「これで終わり」と思っていた
「やっと、2学期からは普通に学校に通えるかもしれない」
そう思っていた私の期待は、あっけなく崩れました。
夏休みが明けても、息子の体調はよくならなかったのです。
朝、起きられない
お腹が痛い
ずっとトイレにこもっている
起きている時間は、1日8時間ほど
ほとんどを横になって過ごす日々
見過ごしてはいけない“違和感”
ここまで読んでくださって、ありがとうございます🕊
もし、あなたやお子さんが、似たような状況で苦しんでいたら――
どうか、ひとりで抱え込まずに、誰かに話してください。
「好意だから仕方ない」なんて、簡単に済ませてはいけない。
見過ごされた小さなSOSが、後に大きな心の傷になることもあります。
次回予告(後編)
次回は、
「それでも行かせなきゃ」と思い込んでいた私と、
「もう行けない」と限界に達していた息子との、葛藤とすれ違いの日々を綴ります。
怒鳴ってしまったこと、泣いてすがったこと、
“捨てに行こうか”とまで追い詰められた親としての苦悩――
そして、
「死にたい」と口にした息子の本当の気持ち。
どうぞ、引き続き読んでいただけたら嬉しいです。
“感じる力”を信じられるようになるまでの記録
🕊私たち家族にとって大きなきっかけとなった出来事があります。
息子が4歳のときに体験した「発作のようなできごと」――
そこから始まった“見えない世界”との出会いを、前後編で綴っています。
よかったら、無料部分だけでも読んでみてくださいね。
▼前編:4歳のときの発作と霊感との出会い(300円)
👉 https://note.com/soramame_oyako/n/n8d20c1dbc354
▼後編:“感じる力”を信じられるまで(300円)
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「感じる子」と生きるとは?
そんな問いに向き合う時間になったらうれしいです。
不登校も家庭菜園も――これからも、感じることを大切に
息子の不登校をきっかけに、家族の心や感情と向き合う日々が始まりました。
同時に、夫婦で小さな畑「のらりはじめ農園」を始め、自然や暮らしを見つめ直すようにもなりました。
親として、人として、これからどう生きていくか――
そんなことを、これからもそっと綴っていきたいと思っています。
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