R06【02船舶・海洋部門】必須問題Ⅰ『解答論文例』問題Ⅰ-2 - 技術士第二次試験 -
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🔶R06_I-2|過去問題
日本政府は「安全・安心な社会の構築」を目指し、取り組むべき課題とその対策について検討を進めるとともに、得られた知見を政策に反映させている。ここで、安全とは「人とその共同体への損傷、並びに人、組織、公共の所有物に損害がないと客観的に判断されること」であり、安心とは「安全・安心に関係する者の間で、社会的に合意されるレベルの安全を確保しつつ、信頼が築かれる状態である」とされている。
日本の海事産業分野をみてみると、海上輸送は、我が国の貿易量の99.6%、国内の貨物輸送量の40%程度を担っており、我が国の国民生活や経済活動を支える社会インフラとなっている。また、近年注目されている洋上風力発電は、近い将来、発電インフラとして重要な役割を担うこととなる。
このように社会基盤の発展に重要な役割を担っている海事産業において、製品の設計、製造、運用を通して「安全・安心な社会の構築」に貢献するための技術課題について、以下の問いに答えよ。
(1)海事産業における「安全・安心な社会の構築」に関して、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、これを最も重要とした理由を述べよ。また、その課題に対する複数の解決策を、技術部門の専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示した解決策に関連して新たに浮かび上がってくる将来的な懸念事項と、それへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)から(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
🔶R06_I-2|骨子案
1.海事産業における安全・安心な社会構築の課題
〇観点1:海上輸送インフラの強靭化
・老朽化船舶の運航リスク
・デジタルツイン技術による安全性評価
〇観点2:海洋エネルギーインフラの安全性確保
・浮体式洋上風力発電の耐久性
・人的リスクの最小化
〇観点3:デジタル海事システムの脆弱性対策
・制御システムへの不正侵入リスク
・多層防御システムの必要性
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題とその理由
・サイバーセキュリティ対策の重要性
・海上輸送への壊滅的影響
▽解決策1:海事セキュリティガイドライン策定
・国際的な基準確立
・脆弱性評価の制度化
▽解決策2:多層的サイバー防御システム
・統合的防御技術
・AI異常検知機能
▽解決策3:人材育成と対応訓練
・サイバーセキュリティ対応訓練
・初動対応能力の向上
3.新たな懸念事項及びその対策
◇懸念事項及びその対策1:基準適用の国際的調整
・技術水準の差異
・国際協調による対策強化
◇懸念事項及びその対策2:攻撃技術の高度化
・防御システムの陳腐化リスク
・継続的な研究開発
◇懸念事項及びその対策3:専門人材の育成
・人材不足の解消
・実践的教育プログラム
4.業務遂行に必要な要件
☆技術者としての倫理の観点
・透明性と倫理観の堅持
・リスク最小化への貢献
☆社会の持続可能性の観点
・デジタル技術の戦略的活用
・次世代への技術継承
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