ゲバラ・独りよがりの正義で戦い続けた愚か者?【手のひらの偉人伝10】
1959年、キューバで革命がおこり、社会主義政権が樹立されました。エルネスト・ゲバラ(1928~1967)は、リーダーであるフィデル・カストロ(1926~2016)に協力し、ゲリラ戦を指揮した革命の英雄です。
ゲバラは、もともとはアルゼンチン人で、名門大学の医学部を卒業しています。
しかし、エリートコースに背を向け、ラテンアメリカ諸国を放浪。若い頃のゲバラは、見習い医師の仕事の傍ら、肉体労働も経験し、労働者の状況を知って左翼思想に強く共鳴していきます。その過程で、キューバ人の活動家カストロと意気投合したのです。
キューバの新政権は、やがて権力を確立していきました。しかし、ゲバラは、この革命では満足しませんでした。つぎに彼は「世界中の腐敗した政権を倒し、人びとを解放する」という壮大な目標をかかげます。
そして、その手はじめとして、1965年には兵士を率いてアフリカのコンゴに渡り、現地の政権に戦いを挑みました。しかし、失敗し撤退。
今度は南米のボリビアで活動しますが、こちらでもうまくいきません。コンゴでもボリビアでも、現地の民衆は、彼の「革命」を相手にしませんでした。やがて彼は敵の政府に捕えられ、殺されてしまいました。
ゲバラを「独りよがりの正義をふりかざして敗北した愚か者」とみることはできるでしょう。
しかし、自分の信じる正義のために本当に命をかけた彼を、尊敬する人もいます。たいていの革命家は、革命が成功すれば権力者として「守り」に入るのに、ゲバラは戦い続けたのです。
そんな彼を、あなたはどう思いますか?
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*古今東西の偉人を数百文字で切り取って紹介した記事を、その都度思いつきでアップしています。
(参考文献)
・三好徹『チェ・ゲバラ伝』原書房、2001年(増補・文庫版2014年)
タイトルの写真は、同書単行本版。
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