いったい、何を考えているのかなぁ
街で見かける人たちの心の中を想像したことはありますか?
・あの中学生はテストのこと、部活のこと、塾のこと、ゲームのこと、可愛いクラスメイトのことなど考えているのでしょうか?
・幼稚園児を連れた若いお母さんはママ友とのトラブル、今日の夕食のメニューのこと、もしかしたら結婚相手を間違えて子供を産むのが早すぎてしまったのかもしれない、などなど考えているのでしょうか?
・色あせたスーツと磨きの必要な靴を履いたあのサラリーマンはゴルフのこと、上司への仕返しのこと、退職金の取り分がもらえたらすぐに離婚したいという妻の主張にどう対処するか、などなど考えているのでしょうか?
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なぜこのことを聞いているのかと言うと、駅への階段を上る痩せた男性が、ゲーテの詩の32の翻訳の微妙な差異、特にドイツ語の二人称の和訳の扱い方について考えているとは、想像もつかないだろうからです。また、男性の個人蔵書が、そのうち16の翻訳を即座に比較できるほど充実していることも、想像もつかないでしょう。けれども、男性が残りの16作品を大学図書館で一つずつ調べていく中で、高まる興奮と、求めていた答えに辿り着いた時の深い満足感、それは想像できます。
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もし橋本健史さんの心の中を垣間見たくて、橋本さんが行っている探求が李白、西田幾多郎、九鬼周造といった人々の人生や思想とどのように関わっているのかも知りたいようでしたら
をお勧めいたします。
橋本さんの知的関心は小生よりも遥かに広範囲に及んでいますが、若い頃、京都の法然院の外廊下で人生についてよく考えていたという話を読んで、小生は仲間意識を抱きました。実は、小生も若い頃、故郷ロサンゼルス近郊の庭で同じようなことをしました。詳しくは↓↓
いずれにせよ、AIが瞬時に吐き出す正確性に疑問のある情報にますます支配されつつある世界において、何世紀にもわたる異文化間の対話を通して、深い実存的問いについて、橋本さんのような深く考える人々が今もなお存在することを確認できたのは、心強いことです。
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