【韓国ドラマ沼へようこそ】「일타(イルタ)」って何?『イルタ・スキャンダル』の裏側にあるミステリーと予測不能な展開を徹底レビュー
字幕なし鑑賞を目指す僕が沼った韓国ドラマ『イルタ・スキャンダル』を徹底レビュー!トップスター講師と元ハンドボール選手の惣菜店主人が織りなす、笑って泣けるラブコメディの裏側に潜む「受験戦争の闇」とは?チョン・ドヨン×チョン・ギョンホの化学反応を語ります。
僕は韓国語を学び始めて2年半が経ち、学習のために韓国ドラマを見るようになりました。そこからほぼ毎日韓国ドラマを見ており、今では、いつか字幕なしで韓国ドラマを観ることを目標に韓国語を学んでいます。
今回僕が選んだのは、話題のドラマ『イルタ・スキャンダル -恋は特訓コースで-』(原題:일타 스캔들)です。
あの名作『キル・ボクスン』のチョン・ドヨンさんの好演と、『賢い医師生活』のツンデレ先生でお馴染みのチョン・ギョンホさんが、どんな化学反応(シナジー)を生むのか、純粋に興味が湧いて見ることにしました。
▼過去の作品レビュー
🌟 主要キャスト陣の魅力
主な出演は以下の通りです。実力派俳優の共演が、このドラマの大きな見どころの一つです。
ナム・ヘンソン:チョン・ドヨン
チェ・チヨル:チョン・ギョンホ
ナム・ヘイ:ノ・ユンソ
ナム・ジェウ:オ・ウィシク
キム・ヨンジュ:イ・ボンリョン
チ・ドンヒ:シン・ジェハ
📖 物語のあらすじ:熾烈な世界での出会い
惣菜店「国家代表 惣菜店」(국가대표 반찬가게)を営むナム・ヘンソンは、若い頃にハンドボールの国家代表選手として活躍しましたが、今はソウルで細々と店を営みながら家族と暮らしています。
その一方で、ソウルでは苛烈な受験戦争が繰り広げられていました。その中で「プライド学院」の数学講師であるチェ・チヨルは、その名の通り치열(熾烈)な熱血ぶりで「一兆の男」と称される人気講師として名を馳せていたのですが……。
🤔 「イルタ」って何?タイトルの意味を知る
この物語を語る前に、まず知っておきたいのが「イルタ」という言葉です。
ハングルでは「일타」と書き、これは“일등 스타”の略語で「一等級のスター」、つまり「トップスター」という意味になります。
つまり、タイトルは「スター先生のスキャンダル」という意味合いになるわけです。なるほど、チヨル先生が人気講師として最初から色々な騒動に巻き込まれやすいことが示唆されているわけですね。
❤️🩹 冷え切った心を救うラブコメディ
チヨル先生は、授業後に生徒から言い寄られたり、様々な噂を立てられたりする日々を送っています。そういったトラブルには慣れっこで、常に淡々と論理的に対処していくのが先生のスタイルです。
しかしながら、ある意味先生の心は冷え切っているとも言え、心を失っている状態にあるように見えます。つまり、このドラマは単なるラブコメディである以上に、先生の心の回復を描いているとも言えるのです。
このドラマ自体はラブコメとして見ない限り、ストーリー自体は非常に粗く作られているため、見続けるのが辛くなるかもしれません。破天荒型のヘンソンと、論理的で人気講師であるチヨル先生のキャラクター性を理解して見始める必要があります。
どう考えても接点がないように見える二人が描かれているのか?という点こそ、ラブコメディの醍醐味です。くっつかなそうでいて、くっつく、その距離感をまず前提として楽しむのが正解です。そう把握すると、中盤以降のストーリーの面白さが俄然わかってくると思います。
🎭 キャストの演技に見る化学反応
僕がこのドラマを見始めたきっかけの一つは、役者さんの演技がどうなっているかを見たかったという点もあります。
チョン・ギョンホさんの演技は、淡々としているようでいて、意外とテンポが良いと僕は感じました。コメディとしての観点では非常に面白い役者さんだと思います。
一方で、チョン・ドヨンさんは僕の中で『キル・ボクスン』の影をまとった暗殺者というイメージが強すぎたせいか、今回の作品ではちょっと浮いている感じはしました。ヘンソンのキャラクター自体がかなり極端な設定なので、演じるのが大変だったのかな、とも思います。しかし、さすがプロの役者さんだけあって、所々で見せる感情表現は素晴らしかったです。
📚 受験戦争という名の「パワハラ」
ドラマの後半に繰り返されるのは、教育ママ、そして韓国における受験の過激さに対するアンチテーゼとも言える描写です。
教育ママは、いかにして子供を良い大学に入れようとするか、子供の心を知らず、そのまま過激な競争に放り込んでいく。その方法は、学校への働きかけ、不正の拡散など様々です。何のために受験戦争に勝つかという「家庭」を忘れ、結果だけを考えてしまう親の姿が描かれます。
「親の心子知らず」と言いますが、このドラマではその逆、「子の心親知らず」という側面もあります。
僕が見ていて感じたのは、日本の受験戦争も大変だとは思いますが、韓国の受験戦争の苛烈ぶりは、やはり想像を絶するものなのだろうということ。当事者である子供のストレスは、相当なものだと察します。本人のプレッシャーだけでもひどいのに、親や先生からもプレッシャーを与えられるとは、ある意味パワハラに近い状態で受験に臨むことになります。
本来であれば、親はプレッシャーをかけるのではなく、見守る姿勢をとってほしい。そして、その辛さを受け止める、そういった姿勢であってほしいなと強く思いました。
🔪 ラブコメに潜むミステリー要素
韓国ドラマ特有の、「ラブコメなのに、何らかのミステリーを仕込む」というシナリオも健在です。
今回はミステリー要素は脇に置きながら進められますが、その進行は比較的韓国ドラマを見慣れている人からすると、わかりやすい展開だったように思います。と言うのも、大体の韓国ドラマにおけるミステリーは必ずどこかにミスリードを配置するのがお決まりです。
しかしながら、今回のドラマにおけるミスリードはあまりにも露骨すぎて、僕はほぼ第1話か2話くらいで真犯人は誰かというのを理解しながら見続けることになりました。これは、今回の配役をメタてきに捉えたのも原因ですが、犯人っぽく描写している人は絶対に犯人ではないのは確か。
ミステリーを最後のほうに残しながら、ラブコメを真ん中あたりで集約させ、ミステリーを回収し、最後は親子関係で完結させるのかな、といった予想通りの結末ではありました。
だから、サスペンスとして見る見応えはあまりなかった。しかし、コメディとして見る分にはなかなか面白かったし、主役二人との掛け合いだけではなく、家族との交流や学生同士の絡みも悪くはありませんでした。
コメディ好きの方、そして韓国社会のリアルな側面に触れたい方であれば、一度見てみる価値はあると思いますので、ぜひご覧ください。
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