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ファッションの「価値」を再定義し、自律的なキャリアを切り拓こう Vol.114

——アドラー心理学に学ぶ、リユース業界での自己実現

なぜ今、リユース業界でアドラーなのか


ファッションリユースの世界は、単に中古品を売買する場ではありません 。誰かが大切にしてきた「想い」を、新しい「価値」として次の誰かへ繋ぐ、非常にクリエイティブでダイナミックなビジネスだと私は思います。

この急速に拡大する市場で、リーダーシップを発揮し、自らのキャリアを主体的に築こうとする皆さんにこそ、知ってほしい考え方があります。

それが、アルフレッド・アドラーが確立した「アドラー心理学」です 。

その本質は「人間の行動は過去の出来事によって決定されるのではなく、自分で選んだ目標に向かって行動している」という点にあります 。この哲学を胸に、リユース業界という舞台でいかに自律したプロフェッショナルとして歩むのか、創業25年を迎えるリユース業界の一経営者としての考えをお伝えします。


1.過去に縛られず、未来の「目的」から今を決める(目的論)


アドラー心理学の第一の基本前提は「目的論」です。人間の行動は過去の経験(原因)ではなく、未来の目的に向かって動機づけられているという考え方です 。

「なぜ」ではなく「何のために」取り組むか

ビジネスの現場では、予期せぬトラブルやミスが起こることもあります 。その際、「なぜ失敗したのか」と過去を深掘りしすぎる「原因論」に陥ると、人は萎縮し、ネガティブな感情に支配されていきます。つまずいたり、悩んだりしたら、私も目的に立ち返るようにしています。

リユースの価値を創造する「目的思考」

私は「この一点物の魅力を、何のために、誰に届けるのか?」という未来への問いこそが、真の価値を生み出すのだと思っています。過去のトレンドに囚われるのではなく、今のあなたが「どうしたいか」という主体的な意志が、リユース品の新しい命を吹き込む 。

だから経歴という過去ではなく、「リユースを通じてどのような社会を創りたいか」「自分の未来は自分の手で影響したい」という未来の目標を持つ人と一緒に働きたいと思うのかもしれません。

2.課題を分離し、自律的なプロへと成長する(課題の分離)


アドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」と断言しています。
特に感性や評価が交錯するファッション業界では、他者からの視線に敏感になることもあるでしょう。ここで重要なのが「課題の分離」です 。

自分の課題と他者の課題を分ける

自分の課題と他者の課題を明確に分け、他人の期待を満たすためだけに生きることをやめること。

例えば、買取査定の接客において、鑑定士としての課題は「プロとして、商品の価値を正しく見極め、最高の提案をすること 」だと思いますが、この時にお客様が抱える課題は「提案内容をどう評価し、受け入れるかどうかを判断して意思表示すること」です。

他者の期待を満たすために仕事をするのは良いと思いますが、他者の期待を満たすためだけに生きようとすると自分の課題がお座成りになり、向き合う姿勢やディティールが中途半端になり、結果として他者の課題も解決できないことになる可能性があると私は思います。

「嫌われる勇気」がプロの個性を創る

他人に嫌われないように立ち回ることを中心とした生き方は、不自由で主体性を欠いたものになります。独自の感性を磨き、リユース市場で突き抜けた存在になるためには、時に「嫌われる勇気」を持って自らの信じる価値を貫くことが不可欠です 。

だからこそ、弊社(株式会社スタンディングポイント)では過度な介入を極力、避けています。行動を観察して、適切な権限委譲を行い、権限移譲した社員が自らの責任で判断し、未来を考えて意思決定して行動変化できる。
まさに「自律」の環境を整えています 。

3.「自分」を認め、「仲間」と共に社会へ貢献する(共同体感覚)

キャリア志向が強い学生の中には、組織を競争の場と捉える人もいるかもしれません。20代前半、社内間での競争意識を持つことは私はプラスだと思っています。ただ、組織で仕事をする以上、それだけでは測れないことも多くあります。だから、アドラー心理学の到達点として「共同体感覚」を説かれていたりします。

自己肯定ではなく「自己受容」

できない自分を「できる」と偽るのではなく、ありのままの自分を受け入れ、そこから一歩踏み出す「自己受容」が成長の入口。

最近、多く耳にする「自己肯定感」という言葉があります。正直、個人的にはあまり好きな言葉ではありません。それは、友達や家族やパートナーが自分に対して好意を抱いてくれたり、何かしてくれたりする時間が増えると上がりやすい「テンション」と見誤る人が多いからです。

本来、「自己肯定感」は自分で自分を肯定するものなので、自分の人生なので、自分の感じる問題に対して問題解決のプロセスを踏むべきだし、そういう意味でまずは現状を把握する「自己受容」からだと思います。

他者を「仲間」と見なす(他者信頼・他者貢献)

新卒入社して直後は何から何までわからない状態。同期に対して一定の競争意識を持つ方が良いと思っています。同期を競争相手ではなく「仲間」と見なし、自分が誰かの役に立っているという「貢献感」を持てる職場へと徐々に変わっていくことが理想だし、組織で動く以上、本質だと思います。

循環型社会への貢献という誇り

リユースは、モノの寿命を延ばし、環境負荷を軽減する「他者貢献」「社会貢献」そのもの 。この大きな目的を共有する仲間と共に働くことで、単なる自己利益を超えていく。結果、真の所属感とやりがいが得られる仕事だと思います。。

4.経営者として約束する「勇気づけ」の文化

私たちは、社員を叱責や批判で動かそうとは思いません 。もちろん、結果に対する向き合い方や周囲の仲間に対する姿勢がおかしいと感じれば、指導も注意もしますし、あまりにも変わらない場合は警告しますが、基本的な文化として、「目的」を説いて、「目標」を細分化して、「伴走」する教育文化を核に据えている企業です。

結果に結びついたプロセスを評価する

結果は必ず行動に影響すると思っています。
だから良い結果には良い考え方と行動(プロセス)が存在しています。
当社は良い結果を出す人を高く評価する評価制度、プロセスを見ているキャリア制度の両方を用意しています。これは「結果」も「プロセス」も評価することとイコールだと思います。

水平的な関係(横の関係)

上司と部下は役割の違いでしかありません。
人間としては対等な「横の関係」 であることを前提として、一人のビジネスパーソンとして見ています。入社歴は一切関係なく、任せられる行動を主体的に出来る人に任せるだけだと思っています。

目的志向の対話(1on1)

「なぜ売れなかったのか」と責めるのではなく、「お客様に喜んでもらうために、次は何ができるか」を考えてもらう。そして共に考える。決定したことは上司も同時に責任を負うのだから当然です。また個人のビジョンについてもドリカムシートというシートを共有して相互に認識できるようにしていますが、これも目的志向であるための機会だと思っています。

リユースの力で、世界を豊かに


アドラーは「誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたには関係がない。あなたが始めるべきだ」と説きました 。

ファッションが好きで、自分の力を試したい。そして、リユースを通じて持続可能な未来を創りたい。

そんな情熱を持つあなたに、当社の「主人公」になってほしいと思って採用活動を行っています。

「もう一度、愛着を持てる豊かな世の中へ」というビジョンを掲げた私たちと一緒に仕事しましょう。

↓↓↓ 人事コラムです。よろしければ、ご覧ください。 ↓↓↓


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