Quantum Observation Lab通信vol.21『私たちは何を見ているのだろう』
Quantum(量子)Observation(観測)Lab(研究所)量子という目に見えない世界を観測により具現化する研究所として、発信していこうと思います。
略するとQOLとなり「Quality of LIFF(生命の質)」にも繋がります。
今回は、「私たちは何を見ているのだろう」です。
最近、過去のある出来事が私が思っていた出来事と全く違ったことを知ることがありました。
そして、「私たちは本当に現実を見ているのだろうか?」
そんな問いが浮かびました。
ある仕事関係者との出来事です。
私はその方が日本で普通に仕事をしていると思い、連絡を取り合っていました。
ところが後になって、その時期、その方が海外の素晴らしい場所に旅をしていたことを知りました。
本当に驚きました。
なぜなら、その期間の私は、「自分ばかり色々な経験をして楽しんでいる」そんな感覚を持っていたからです。
一方でその方は、日本で仕事を頑張っている。そんなイメージを勝手に持っていました。だからどこか後ろめたさもありました。
ところが現実は違いました。
私がそう思っていたその時、その方は世界最高峰の絶景を見ていたのです。その事実を知った瞬間、私は笑ってしまいました。
「あの時の自分の感情は何だったんだろう」と。
もちろん、その人は変わっていません。
現実も変わっていません。
変わったのは、私が持っていた情報です。
さらに似たような出来事がありました。
あるサプライズ企画がありました。私はその場で本気で驚いていました。
そして周りのみんなも、自分と同じように驚いていると思っていました。「みんなで一緒に驚いた」
そんな記憶として残っていました。
ところが数年後、実はその人はそのサプライズを事前に知っていて、知らないふりをしていただけだったことを知りました。
その時も衝撃でした。
私が数年間信じていた世界は、実は私だけが見ていた世界だったのです。
私たちは現実を見ているようで、実は自分が持っている情報によって作られた世界を見ているのではないか。
現実と認識は違う
最近の脳科学では、私たちは外の世界をそのまま見ているわけではないと考えられています。
目から入る光。
耳から入る音。
過去の経験。
記憶。
思い込み。
それらを材料にして、脳は常に「きっと世界はこうなっている」というモデルを作っています。
つまり、私たちが見ているのは世界そのものではなく、世界についての解釈なのかもしれません。
だから新しい情報が入ると、世界が変わったように感じます。
実際には世界が変わったのではなく、世界の見方が変わっただけなのです。
ホログラムのような世界
最近、ホログラフィー理論という考え方に興味を持っています。
物理学におけるホログラフィー原理は、非常に簡単に言うと、私たちが見ている世界の背後に、より根源的な情報構造が存在するかもしれないという考え方です。
もちろん、宇宙論と脳科学は別の話です。
ただ私は、ここにどこか共通するものを感じます。
私たちもまた、情報をもとに世界を映し出しているからです。
映画館で言えば、私たちが見ているのはスクリーンです。
しかし本当に重要なのは、その裏側にある映写機かもしれません。
同じ出来事でも、持っている情報が違えば、全く違う世界が映し出されます。
変えられるのは世界ではなく見方
人に対する感情もそうです。
怒りも。不安も。期待も。羨望も。
その多くは、相手そのものではなく、自分が持っている情報や解釈から生まれています。
だから、世界を変えようとするよりも、自分がどんな情報を受け取り、どんな情報で世界を構築しているのかを観測する方が大切なのかもしれません。
新しい情報が入る。
新しい視点が入る。
新しい解釈が生まれる。
すると世界は変わります。
正確には、世界の見え方が変わります。
そしてその時、今までの自分が生きていた世界は、まるで一つのパラレルワールドだったように感じることがあります。
もしかすると成長とは、新しい知識を増やすことではなく、世界を映し出している映写機そのものを更新していくことなのかもしれません。
(映写機のレンズが曇っていないかを常にCheckし、綺麗にし続けることも大事)
次回は、もし私たちが情報によって世界を見ているのだとしたら、その情報は書き換えることができるのだろうかということを考えていきたいと思います。
過去の意味は変えられるのか。
記憶は固定されたものなのか。
人は本当に変われるのか。
今までのテーマのバックナンバー
vol.1『観測する自己を上げること』
vol.2『見ている先の情報が入ってくる』
vol.3『空間を意識する』
vol.4『結果に反応しない』
vol.5『無思考の潜在意識がもたらす影響』
vol.6『仕方ないからの脱却』
vol.7『振り返り、カタチにする』
vol.8『アフォーダンスと観測』
vol.9『情報の地と図を動かす』
vol.10『流れは行き先を知っている』
vol.11『地下の見えない世界が地上の見える世界を守っている』
vol.12『今までの延長線上にない”これから” 』
vol.13『 回転と光の照射』
vol.14『エネルギーの流れを見ようとする』
vol.15『強みを抽出する』
vol.16『偶察力』
vol.17『”ない”に潜むチャンス』
vol.18『エネルギーとは何か?』
vol.19『エネルギーの差が流れを生み出す』
vol.20『物理法則と共に生きる』
