イオン銀行 イオンカードセレクト (JCB)
前回の記事で紹介した SMBC JCB CARD ゴールドに続き、本日紹介するのも銀行の提携クレジットカード。

今回のカードは国際ブランドとランクで区分すると、JCB の平カード枠。
プロパー発行かどうかの判定はむつかしいところだが、イオンカードとイオン銀行の提携カードと言えばそういう位置づけだが、JCB の場合は銀行系は「フランチャイズ発行」という形をとっておりとりあえず (カード会社の) プロパー発行に分類しておく。

そして国際ブランドと発行元のマトリックスだと、銀行系の JCBカードになる。SMBC JCB CARD ゴールドと同じ枠に入る。

2024年9月18日(水) 朝の 9時前にウェブから申し込み。なおイオンカード発行の他の提携カードを使用中。年間決済額約250万円程度。

同日の 13時過ぎ、「クレジットカード審査可決および入会特典ポイント受取のご案内」 という電子メイルが届く。
入会特典ポイントは 1,000ポイント。自動では付与されないので受取する必要がある。
イオンカードは基本的に引き落とし口座はどこの銀行でも指定できるが、こちらのイオンカードセレクト (セレクトが付く方) は銀行のキャッシュカード一体型のクレジットカードになり、引き落とし口座はイオン銀行の口座のみになる。

券面は青で縦型。
国際ブランドは JCB、VISA、Mastercard から自由に選ぶことができる。サービス内容はほとんど違いがないのでこだわりが無ければ JCB を選んでおくとよい。
イオンで使う分には違いはないものの、プリペイド系へのチャージなど、JCB がいちばん自由度が高い。また、JCB はすでに持っているという場合は Mastercard が同様の理由でオススメ。VISA はチャージ系がほぼ全滅なうえ、イオンカードは JCBギフトカード、VJAギフトカードの購入も制限されているのでショッピングでの決済以外に使い道がない。

裏面にはキャッシュカードとして使う場合のイオン銀行の口座情報なども書かれているので情報が多い。
非接触決済の WAON 電子マネーも搭載している。なお通常、カード型の WAON は ATM などを使ってクレジットカードからチャージすることができるが、イオンカードセレクトは特殊なカードのため、クレジットカードからのチャージができない。アプリからも不可。
チャージをするには、ATM を使って現金でチャージするか、ATM を使って銀行口座から引き落としてチャージするか、後述のオートチャージが必要になる。
家族カードも発行することができるが、家族カードはイオンカードセレクトではなく、通常のクレジットカードであるイオンカードが届く。

イオンカードなので毎月20日30日の 5% off の対象になる。
またオーナーズカードとの併用も可能で、カード支払い分のポイント還元1.0% も受けられる。
オーナーズカードはフジの株主優待(10% 割引)との併用もできる。

還元される WAON POINT はそのままイオンでの買い物に充当することができるのでイオンで買えるものならなんでも交換できるギフトになると考えると選択肢が多いが、オススメなのが毎月20日にイオン系列のウエルシアで開催されるウエル活。ウエル活の日だけ、1 WAON POINT = 1.5円相当とレートが良くなるのでこの日にまとめて使いたい。1日の上限は 30,000 WAON POINT = 45,000円相当分まで。

ドラッグストアなので生活で使う消耗品などはほとんど揃う。我が家では 1ヶ月間に必要になりそうなものをリストアップしておき、ウエル活の日にまとめがい(まとめ交換?)するようにしている。
イオンではお得な買い方として「イオンカードセレクトでオートチャージした WAON支払い」を勧めている。
通常、WAON へのチャージはポイント付与対象外になるが、この 「イオンカードセレクトでオートチャージ」したときに限り、チャージ金額の 0.5% 相当がポイント還元される。そして WAON で支払うときに通常の 1.0% 還元が受けられる。
ただ個人的にはこの仕組みがイマイチに感じている。セレクトではない通常のイオンカードの場合、WAON へのチャージはクレジットのショッピング枠から割り当てられるので毎月10日の締め、翌2日支払いということで利用から支払いまで概ね 22~54日程度の余裕が生まれる。
それに比べ、イオンカードセレクトの場合は WAON へのチャージは銀行口座から即座に引き落とされる。ショッピング枠を使わなくてよい点はメリットだが支払いが即金になる。
イオンカードでは年間(1月11日~翌年1月10日利用分)で 50万円以上を利用するとゴールドカードへの切り替えが可能になるが、WAON へのチャージ分はカウントされない。
たった 0.5% のために即金での支払いとゴールドカード修行からの除外は割に合わないディールだと思えるので私はこの設定は使っていない。イオンではクレジットカード支払いで使って 1.0%還元として使うようにしている。前回紹介した SMBC JCB CARD ゴールド なら 1.5%還元なので単純な支払いだけだと他社クレカに負けている。(他社クレカはオーナーズと併用できないため)

個人的にオススメなのがファミマで POSAカードを買う方法。
イオンカード、イオンカードセレクトは毎月10日に他の加盟店でもポイント2倍還元になるので、毎月10日にファミマのファミペイへチャージする。ファミペイへのチャージは (ファミマカードを除くと) JCB カードしか使えない。

0、1、5、の付く日にファミマで POSAカードの 「バニラVISA」 を購入する。このとき、2% がポイント還元される。

バニラVISA は VISA 加盟店で使うことができる使い切り型のプリペイドカードで番号を入力して使うオンラインショッピングでも使うことができる。
イオンの店頭では VISA のデビットカードとして支払いできる。ICチップがないので磁気スワイプで支払いする。
バニラVISA はチャージができないので端数を使い切れないことがある。この場合は、1円単位でチャージできる Google Pay経由のモバイルSuica へチャージするか、Amazon でギフトカードを購入してしまえば良い。なお 10円未満の決済はできなくなるので、10円以上、残った状態で使い切ると良い。この一手間で合計3.0%還元で買い物ができる。
バニラVISA を使う場合は他社プリペイドカード扱いのためオーナーズの還元の対象外になる。フジの株主優待は使える。
ファミマがない、ファミペイが使えない場合は、毎月10日に JAL Pay へチャージ (1%還元)、その残高をそのまま ANA Pay へチャージ (0.5% JALマイル)還元、ANA Pay は VISAプリペイドとして支払いに充てられる (0.5% ANAマイル還元) ので、合計2.0%還元のこちらのチャージルートがオススメ。
いま (2024年秋冬) はイオンカードが不正利用問題で矢面に立たされていてイオンカードを紹介するタイミングとしてはあまりよくないかもしれない。しかしいま問題になっている iD を使ったオフライン決済の詐欺は、もちろん犯罪者が悪いことは言うまでもないものの、カンタンに突かれてしまうような穴を残したままの仕様でサービス展開を進めてしまった決済事業者側にも責任があると思う。
イオンカードはユーザ数が桁違いに多いため被害者が多く、またイオンカードの対応が悪かったことから叩かれる対象となってしまったが、不正利用自体は他社カードでも起きておりその部分に関してはイオンカードに責はない。
この手の詐欺事件ではフィッシングなどでクレジットカード情報を抜き取っていると思われるが、実はクレジットカード情報は抜き取る必要がなく、機械的に作ることもできる。これはクレジットマスターと呼ばれる手法で、(JCB、VISA、Mastercard などは) 16ケタのカード番号は、総当たりで作るとかなりの桁数になるように思えるが、実際はランダムに生成するのは 9ケタに過ぎない。
カード番号の先頭6ケタは bincode と呼ばれ、各カード会社に割り当てられている。複数の bincode を使い分けるカード会社もあるが、イオンカードの場合は平カードのみ(ゴールドカードは券面のみゴールドで、国際ブランド的には平カード扱いとして登録されている)を発行する関係で、bincode は各国際ブランドごとにほぼ固定される。JCB の場合は 3584-10、3584-11、3584-12、3584-13、3584-14、3584-19 しかない。
カード番号の最後の 1ケタはチェックディジットと言われ、残りの 15ケタの数字から計算して算出される。ほとんどのクレジットカードでは Luhn というアルゴリズムが使われおり、これは仕様として公開されており、かつ誰でも手でカンタンに計算することができる。
例えば、3584-1001-2345-678x という番号なら x は計算で 8 に決まる。犯罪者集団はこういった仕組みを熟知しており、この例で言えば 7桁目から 15桁目の 「012345678」 のところを変えながら有効性を確かめていく。
クレジットカード決済の場合はこれ以外に有効期限が必要になるが、こちらもカードの有効期限は概ね 5~7年であることがわかっているので、1ヶ月か 2ヶ月先の日付で固定してしまえばよい。もしくは 1年後の 1月から 12月まで試せば良い。
決済システムによっては氏名、郵便番号など他の要素も使って有効性を確認してくる場合もあるが、犯罪者手段はチェックのゆるい決済ルートを把握しているのでカード番号と有効期限だけで請求できる加盟店を使ってくる。これを防ぐのは困難である。(いまだに磁気ストライプのみのカードが発行され、磁気スワイプによる支払いをなくせないため)
Google Pay などのスマホ搭載型の非接触決済の場合は、リアルカードに書かれているクレジットカード番号を使わず、登録ごとに自動で生成される DPAN という仮想番号が生成され、実際の決済はその DPAN を使って行われる。この DPAN はユーザにも通知されない。DPAN はスマホから削除した時点で無効化される。
犯罪者集団による不正利用を防ぐには、ICチップ、DPAN、非接触決済といった技術を活用する必要があり、ユーザとしてできることは店頭で非接触決済に対応している場合はなるべく Google Pay などを使って支払うことである。残念ながらイオンカードは Google Pay に対応しておらず、リアルカードを使わざるをえない。いまは不正利用問題で手が回らないと思うが、今後もこのような犯罪を産まないためにも、イオンカードには早急に Google Pay への対応と、ユーザへの利用促進を進めて欲しい。
