SpaceXAI、Grok 4.5を発表 ― マスク氏「Opusクラスだが高速・低コスト」と主張
2026年7月8日、SpaceXAI(旧xAI)は、新モデル「Grok 4.5」を発表した。同社がIPOを果たしてから初となるモデルリリースで、イーロン・マスク氏は自身のSNS投稿で同モデルを「Opusクラス」と形容している。同じ週にはOpenAIも最新モデル「GPT-5.6」の発表を控えており、主要AI企業のモデル競争が価格・性能の両面で新たな局面を迎えている。本稿では、TechCrunchの報道をもとに、Grok 4.5の位置づけと業界の価格競争の構図を整理する。
1. Grok 4.5、「2倍のトークン効率」を打ち出す

SpaceXAIは、7月8日のブログ投稿で、Grok 4.5について、コーディングやアプリ開発、事務作業、リサーチ、文章作成といった、AI業界がこれまで自動化を目指してきた典型的なタスクをこなす「ワークホース」モデルと位置づけた。同社は、他の主要モデルと比較して「2倍高いトークン効率」を持つと主張しており、トークンコストがAI利用者にとって拡大する懸念事項となる中、これが実際の利用場面でも発揮されれば大きな優位性になるという。
同社が公開したベンチマーク指標では、Grokは競合の主要モデルと比較して競争力のある結果を示したものの、最高水準にはわずかに届かなかったとされている。
2. マスク氏「OpusクラスだがAnthropicより高速・低コスト」
マスク氏は、自身のX(旧Twitter)への投稿で、Grok 4.5をAnthropicの高度なタスク向けモデルである「Opus」と比較し、「ベータテストプログラムの顧客から強いポジティブなフィードバックを受け、SpaceXAIは、明日Grok 4.5を一般公開する。これはOpusクラスのモデルだが、より高速で、トークン効率が高く、低コストだ」と述べた。
さらに、同氏は、別の投稿で「我々の社内評価では、Grok 4.5はおおよそOpus 4.7に匹敵するが、はるかに高速だ。この性能・速度・コストの組み合わせが競争力の源泉になっている」と補足している。
3. 価格比較 ― Opus 4.7・GPT-5.6シリーズとの違い
SpaceXAIによると、新モデルの価格は入力100万トークンあたり2ドル、出力100万トークンあたり6ドルに設定されている。これは、Anthropicの「Opus 4.7」(入力100万トークンあたり5ドル、出力100万トークンあたり25ドル)と比べて大幅に安い水準だ。
OpenAIも用途に応じた複数の価格帯を用意しており、最上位モデルの「Sol」は入力5ドル・出力30ドル、最も安価な「Luna」は入力1ドル・出力6ドルとされている。Grokの主張通りの性能が伴えば、価格面では上位モデル群の中でもかなり競争力のある位置づけになる。

