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2026.01.13 注目の海外スタートアップの資金調達3選

2026年1月13日(米国時間)前後に、性格の違う3社が相次いで大型資金調達を公表しました。AIチップのEtched(約5億ドル)、全翼機を開発するJetZero(約1.75億ドルのSeries B)、音声AI基盤のDeepgram(1.3億ドルのSeries C)。一見バラバラですが、共通点は「計算資源」「実機開発」「AIエージェント」という“次のインフラ”に資金が集まり始めている点です。


1. Etched:約$500M——GPU一強に“用途特化ASIC”で切り込む


1-1. 何が起きたか:$5B評価の大型ラウンド

Bloomberg報道によれば、Etchedは約5億ドルを調達し、投資会社Stripes主導、Peter Thielらが参加、企業評価額は約50億ドルとされています(※合意は未公表として報道)。

1-2. なぜ今か:AIは“汎用GPU”から“勝ち筋のある専用機”へ

Etchedの文脈はシンプルです。NVIDIA GPUは万能で強い一方、AIワークロードが“ある型”に収れんするなら、その型だけを爆速・省電力で回す専用ASICが勝てる余地が出ます。

ここで重要なのは「全部入り」ではなく「捨てる設計」。投資家が賭けているのは、AIの主流が当面(あるいは長期に)その型から大きく外れない、という見立てです。

1-3. 投資家目線の論点:技術より“市場の固定化”がリスク

Etchedの最大のリスクは競合ではなく、AIアーキテクチャの潮目です。逆に言えば、潮目が変わらない限り、専用機はコスト/電力/供給の面で“強い反射神経”を持ち得ます。Bloombergが示した「$5B評価」は、そのオプション価値を大きく見積もった数字だと読めます。

2. JetZero:約$175M(Series B)——“航空機の形”を変える資本の賭け


2-1. 何が起きたか:B Capital主導、戦略投資家が厚い

JetZeroは、約1.75億ドルのSeries Bを発表。B Capitalが主導し、United Airlines Ventures、Northrop Grumman、3M Ventures、RTX Venturesなどが参加したとしています。

2-2. 何に使うのか:実物大デモ機を前に進める

資金使途は明確で、実物大プロトタイプ「Demonstrator」の開発加速。発表文では、デモ機は従来形状に比べ空力を少なくとも30%改善する設計で、「The Demonstrator is on track for its first flight in 2027.」と初飛行時期も明言しています。

2-3. なぜ今か:脱炭素よりも先に“燃料費と供給不足”が背中を押す

Reutersは、JetZeroが燃料消費を抑えるブレンデッドウィング(全翼に近い)設計で、航空機不足やより安く効率的な飛行への業界ニーズを追い風にする狙いを示しています。

ここがポイントで、理想論(2050年ネットゼロ)だけでなく、足元のP/Lを直撃する燃料費と供給制約が、資本を呼び込みやすい“現実のドライバー”になっています。

3. Deepgram:$130M——音声AIが「周辺機能」から「基盤」へ


3-1. 何が起きたか:$1.3B評価、AVP主導でSeries C

Deepgramは、1.3億ドルのSeries Cを評価額13億ドルで実施。AVPが主導し、既存投資家に加えて新規投資家・戦略投資家も入ったとしています。

3-2. “音声AI経済”の中核:APIとしてのインフラ化

同社発表は「リアルタイム音声AIのAPI基盤」という立ち位置を強く打ち出し、AVP側も “we believe Deepgram is poised to deliver the API platform underpinning the emerging trillion-dollar B2B Voice AI economy” と述べています。
またReutersは、コールセンターなどでAIエージェント導入が進み、Deepgramが国際展開、新モデル、買収を狙うと報じました。

3-3. 具体例:買収(OfOne)で“業界特化の出口”を取りに行く

Deepgramは、同日に、外食・ドライブスルー向けの音声AIプラットフォームOfOneの買収も発表しています。単なる研究開発ではなく、業界別の“使われ方”まで含めて取りに行く動きです。

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