シェディングと戦う宿泊施設の清掃方法、其の一、水拭きが有効な理由。
今回はうちの宿がどうやってシェディング対策をしているかって言う部分をちょっと書いてみようかなと思います。
もうすでにいろいろ試行錯誤してやってらっしゃる方が多いと思うんですが、うちはこういう感じでやってるよっていうことを書かせていただきます。参考にしていただければ、また皆様の対策の選択肢が広がるのではないかなと言う思いです。
こういう事態になりまして、1番最初に決めたことがあります。
1.客室の臭いの除去率目標、70%〜80%!
2.我々の居住スペースには絶対にシェディング物質を入れない。(民宿ですから、我々もこの宿のひと区画に居を構えて住みながらお客様を迎えてます)
ひとまずこれを目標にしてやっています。
第1回目の記事でも書いたんですが、必死に100%落とそうと最初のうちは頑張っていましたが、それをやったところで、次来るお客さんが接種者だと心が折れてしまう。
ノーワクチンでひょっとしたら匂いに気づいてるかもしれない方も何とか許せるレベル。そして我々がその場で働いていても不快にならないレベルということで、これを数字で表すと70%から80%なのかなっていう感覚です。そして自分たちの居住スペースは絶対に汚染させないよっていうのは言わずもがなですね。じゃあそれを達成するために、どういう対策をしているのか?
1回目の記事で、「接種済みの人の泊まった部屋に何かが堆積している」というようなことを書かせていただきました。それは目に見えないけど、ホコリのような、何らかの物質が堆積していると。うちの宿では、その堆積している「シェディング物質」の除去を最優先事項にして作業をしています。
ちょっと補足。
シェディングとひと言に言ってもいろいろ捉え方があるようなので、ワタシの見方を補足します。
上述した、「目に見えないけど、ホコリのような、何らかの物質」。これをこの記事では「シェディング物質」と呼ばせていただきます。
「シェディング物質」には匂いがあって、あの嫌なワク臭の原因であると。
接種者の体からはこのシェディング物質が常に放散されていて、ワク臭として感じたり、しかも埃のように堆積すると。
私はこのように仮定しています。
なので、
「堆積したシェディング物質を除去する事ができれば匂いはかなり除去することができるのでは?」
という考え方が基にあって、清掃作業を実施しています。
シェディング物質=埃のような物
こう捉えると、
・これを吸い込むから体調が悪くなったり、
・これが衣服に付着するから、外出して帰宅すると服からワク臭がしたり、
・接種者が居ないのに、堆積していたシェディング物質が舞い上がってワク臭がするとか…
・ノーワクの友人からシェディング(多くの場合、衣服についてるシェディング物質が原因だろうと推測)
など、だいたいの事の因果関係が見えてくると思います。
余談ですが、この間妻と所用を済ますために車で街に出たんですが、妻が「ちょっとトイレ、コンビニプリーズ」って事でコンビニに寄ったんです。
短時間で用を済ませて戻ってきた妻からふわっと香るワク臭…!おそらく何かのはずみで衣服に付着しちゃったんでしょう、店内のそこかしこに堆積していたシェディング物質が…
シェディング物質=埃のような物
と捉えると、こういう現象も「シェディング物質が服についた」と説明がつきますね。拭き取って応急処置できました。
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2025年5月28日追記。
ホコリ状に降り積もるシェディング物質について、測定を試みた方の記事です。ご参考にどうぞ。
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さて本題に戻ります。
堆積している「シェディング物質」の除去を最優先にして清掃。なので、シェディングを受けた体のケアというより、環境中から受けるシェディングを減らそうという視点での清掃・対策方法となります。
実はすごくシンプルな清掃をしています。
それが「水拭き(お湯拭き)」。
接種者が居なくなった空間を、5〜10分くらい放置しておいて、その空間に漂うシェディング物質を堆積させます。
床を掃除するモップを水orお湯で濡らして、まずは床を掃除。その際、「ゆっくりと一方向に」モップ掛けをします。それをまずは床全面にかけてやっていきます。
シェディング物質が堆積した床を歩くだけでも舞い上がって、吸い込んだり他の場所に堆積し直したりするので、まずは床を攻めるわけです。しかもできるだけ舞い上がらないように、水で濡らしたモップでゆっくり一方向に。
程度にもよるんですが、だいたい2セットやると、だいぶ安心して床を歩けるようになります。床を先にやると、舞い上がりが無くなる以外にも、汚染されていない場所への持ち込みが無くなるなど、メリットが大きいです。
床はこんな感じでやっておいて、床以外の場所は濡れ雑巾でひたすら拭き取り清掃をしています。これも目的は「モノに降り積もったシェディング物質を拭き取るため」。下拭きと仕上げで最低でも2セットやることにしています。
最初の頃はモノが多くて大変だったんですが、不要と断じた物は撤去してだいぶミニマリストみたいな客室になっています(笑)
ちなみに清掃に使う雑巾やモップはこまめにバケツで洗うことが必要です。場合によっては一回拭き取っただけで「産業廃棄物かよ?」って匂いになる事もあります。そういう産廃化した雑巾は、熱湯で洗う&つけ込んでおくと匂いが落ちやすいです。もちろん水を換えながら洗います。清掃に使う箇所の給湯は最高で60度のあっついのが出るので、それで洗っています。
結論、こうやって水拭きをやるだけでも、シェディング臭はかなり軽減できると思います。
え、それだけ?もっといろいろスプレーやって、空気清浄機でアレしてコレして、じゃないの!?
と思われる方もいると思います。
しかしまずはこの原因となるシェディング物質の除去が最優先。シェディング物質が残っている上にスプレーをかけても意味がないと私は考えていて、堆積したシェディング物質を水拭きで除去したあとにこそ、いろいろやるのが効果的だと思います。うちも仕上げ拭きの際にはフィトンα消臭ミストというナチュラル系の消臭剤を使用しています。
もっと言えば…なぜ未接種者がこんなに苦労した上に、消臭剤やらなんやら、コストかけなきゃいけないの!って思いませんか?いつ終わるともわからないワク禍ですから、お金をかけないシンプルな対策として、ぜひ試してみてください。清掃中のマスクや手袋などの対策も併せてしてくださいね。
余談ですが、禁煙室でタバコを吸われたり、強い香水の残り香などの際にも、こういう水拭き清掃が効果的なんですね。床も壁もまずは水拭きを2回ほどやる。するとかなり匂いが軽減できるんです。変に業務用の空気清浄機なんかを使うより効果あると思いますね。
ちょっと長くなってしまいました。ここらでいったん切って、次回は一番厄介なファブリック系の匂い除去を紹介します。
追伸、
第1回目の記事を多くの方にご覧いただけたようで、ありがとうございます!!やっぱり共感いただけたのは旅行や飲食店に行く、あたりまえだった日常のお楽しみを奪われてしまったって方がいらっしゃって、皆さんが旅行に行く際の安心して泊まれる宿、絶対必要だと思ったので、私は頑張らないといけない!
そんなこんなでいろいろ反応いただけてありがたかったです!
