【閑古鳥百貨店のプク】サラダスピナーとサニーレタスの午後|OXO サラダスピナー
ちりんと鳴った扉の音と、ふわりと揺れるサニーレタス。
道具がひとつ加わるだけで、台所の空気が変わる午後がある。
静かな店先で交わされた、ちいさな会話とやわらかな時間。
これは、そんな午後のお話です。

午後の店内。
コーヒーの香りだけがゆっくりと漂い、扇風機の音に混じって、
どこからともなく聞こえるのは、今日も変わらず閑古鳥の声。
「閑古鳥ちゃん…ほんと、働き者だなぁ」
ぽつりと独り言をもらすと、テラスの奥でプクがごろんと寝返りを打った。
シルバータビーの彼は、今日もマイペースに夏をやり過ごしている。
ちりん、と扉のベルが鳴ったのは、
ちょうど氷がカランと音を立てたころ。
「こんにちは。……あ、プクくん、今日もいるんですね」
入ってきたのは、近くに住む常連の女性。
エコバッグを片手に、汗をぬぐいながら笑っている。
「今日、サニーレタスがすごく綺麗だったんですよ」
そう言って、バッグの口をちょっと開けて見せてくれる。
ふんわり広がる葉っぱの緑に、赤紫の縁。
見ているだけで、少し涼しくなるような景色だった。
「でも、水切りがうまくいかなくて……
いつもドレッシングが薄まっちゃうんです」
「わかります。布巾もペーパーも限界がありますしね」
「そうそう、振ると飛び散るし、しんなりするし…」
ふたりで顔を見合わせて、笑い合う。
私は、そっとカウンターの棚を指差した。
「押すだけで、くるくるっと水切りできますよ」
「え、OXOの……これ、テレビで見たことあるかも」
「これ、小さいから、一人暮らしの方にも人気なんです」

彼女が興味深げに蓋に手をのせると、
ぽん、と軽く押しただけで、内側のかごが静かに回り出した。
「……わぁ。見てるだけで気持ちいいですね」
「ですよね。私もつい、何回か回しちゃうんです」
「レタスが、楽しそうにしてるみたい」
「プクも興味津々ですよ、ほら」
猫は、静かに近づいてきて、スピナーの動きを目で追っている。
くるくる、くるくる。
音もなく、やわらかな午後の風のように回り続ける。

「これ、いただきます」
そう言って、彼女は笑顔でOXOを抱えて、店をあとにした。

扉が閉まって、またいつもの静けさに戻る。
でも今日は、少しだけ空気が違って感じる。
プクはテラスの床にぺたんと寝そべり、
扇風機の風をひとりじめ。
私は、冷蔵庫を開けて、そっとサニーレタスを取り出した。
──今夜は、シーザーサラダにしようかな。
もちろん、ドレッシングは手作りで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
静かな午後と、ぷくくんの寝息が心地よい雑貨店で、
またふらりと、お待ちしています。
片手でノブを押すだけで、サラダがくるくる。
OXOの大きめサラダスピナーは、少ない力でしっかり水切り。
透明なフタで中が見え、回転もぴたりと止まります。
オシャレなので、そのまま冷蔵庫保存もOKですよ。
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