(No.1)ラムゼイ・ハント症候群|笑顔を取り戻すまでの、私の記録
ある日突然、
顔の右半分が
動かなくなりました。
「ラムゼイ・ハント症候群」
という疾病でした。
これは、発症してから——
鏡を恐る恐る見るたびに、
「この状態、本当に元に戻るのか」と
何度も自分に問いかけた日々、
そして、再び笑顔を取り戻すまでの私の記録です。
発症から悪夢の日々へ
2026年1月15日。
いつもと違う右耳の激痛
いつもと違う右肩の硬直
いつもと違う激しい偏頭痛
いつもと違う舌先のピリッとした痺れ
いくつもの「いつもと違う」をじわじわとくぐり抜け、
私の顔の右半分は、ゆっくりと、でも着実に
いつもと全く違う状態へと
変わっていきました。
そして、
目が閉じない
口が開かず、飲食が困難
しっかり喋れない
小さな音が爆音級に右耳に響く
右耳の激痛
横になっても天井が回っている
閉じ込められているような不快な感覚
不安と孤独、静かなるパニック
🫨 顔右半分が全く動かない 🫨
自分の顔なのに、
自分のものではないような
不気味な感覚。
そんな奇妙な状態へと
完全シフトするまでに、
さほど時間はかかりませんでした。
鏡に映る自分を見るたびに、
叩きつけられるような失望、
苦痛と恐怖を
何度も繰り返し味わい続けます。
この痛みは、
いつか引いていくものなのだろうか、
顔の麻痺は、
いずれ回復するのだろうか、
元気だった元の状態に、
いずれ戻って行くのだろうか。
😔 また笑顔を取り戻すことが
できるのだろうか 😔
悪夢であってほしい、
という切なる願いは
発症が夢だった、という、
リアルで残忍な幻想を
真夜中に引き起こし、
目を覚まして、
暗がりの中で鮮明に思い出す、
🫣 もっとも残酷な
現実味のない「現実」🫣
それでも回復は始まっていた
あれから3ヶ月。
暗闇の中を模索しながら、
手探りで探し当てた一縷の糸を
手繰り寄せては見失い、、、
見失っては手繰り寄せ、、、
私にできることは、
一日、一日、
その日その日を、精一杯
こなしていくことでした。
時に感情の波に飲み込まれながら
時に乾いた空気のように淡々と、
少しずつ、少しずつ、
それでも時間は経過し、
回復という名の汽車は、
確実に、
前へ進んでいきました。
そして今、私はこの経験を
文章として書き始め、
と同時に、
一歩一歩日常を取り戻しつつあります。
永遠にも感じた発症からの日々、
すべてが元通りではありませんが、
今、私は、確実に、
回復への道のりの上にいます。
この12週間の変化を、
まずはイラストで
ご覧ください。
回復への道のり

それぞれ左から
「両目を閉じる」、
「右目だけを閉じる」、
「両口角を上げる(笑顔を作る)」を、その時その時で、
必死に試みています。
発症から、
2週目、
4週目、
6週目、
8週目、
10週目、
12週目、
と比較していきましょう。
・2週目:麻痺の状態、耳の痛みが最も酷い
・4週目:思うように回復が進まず、将来への不安が高まる
・6週目:ピクピクと目の周りの神経が動き始める
・8週目:セルフイメージと実際の見た目に乖離が生じる
・10週目:笑顔が柔らかく自然に感じ始める
・12週目:日常の中での回復の実感
回復を後押しする、 三つのリタ姐コード
今回の回復は
「ただ受動的に待っていた結果」ではありませんでした。
発症時のコンディションを考えると、
短期間でここまで回復できたことは、
本当にありがたいことでした。
自分でも、奇跡のように感じています。
けれど、医師や自分自身が、
発症時や最悪期に想像していた以上に
早く回復できた背景には、
実は理由があります。
それは、私が回復していく途中で、
常に意識していた三つの掟です。
リタ姐のラムゼイ・ハント症候群回復に向けての、
三つのリタ姐コードです。
① 違和感を見逃さず、早めに動くこと
小さな違和感でも、それは体からのサインかもしれません。
特に顔面麻痺やラムゼイ・ハント症候群のような症状では、
初動の速さが、その後の回復に大きく関わることがあります。
「少し変だな」
「いつもと違うな」
そんな違和感を、ちょっとでも感じた時、
自分の体や心の声を無視しないこと。
そして、必要だと思ったら、
できるだけ早く医療につながること。
そして、この「違和感に気づく力」は、
発症直後だけのものではありません。
回復の途中にも、
道端にはいろいろなサインが転がっています。
表情の変化、痛みの出方、目の乾き、耳の違和感、
体力の戻り方、心の揺れ、など。
それらの一つひとつに、
できるだけ静かに耳を澄ませること。
回復を支える大切な行動です。
② 必要だと感じた情報は人任せにせず、自分で理解し探しに行くこと
医療機関に信頼を置くことは、とても大切です。
でも、すべてを任せきりにするのとは
少し違います。
今、自分の体に何が起きているのか。
処方された薬はどのようなものなのか。
どの診療科につながる必要があるのか。
治療やセルフケアには、どんな選択肢があるのか。
それを、自分でもできる範囲で理解しようとすること。
分からないことを調べる。
医師に質問する。
紹介状や予約の流れを確認する。
自分の症状を記録しておく。
そうした一つひとつの行動が、
受け身のまま不安に飲み込まれることから、
自分を少しずつ引き戻してくれます。
③ 🙏 感謝の気持ちを持ち続けること(人に、自分に、今ここに ) 🌿
体も心も、辛ければ辛い時ほど、
感謝の気持ちを持つことは難しく思えるかもしれません。
痛い。
不安。
怖い。
制御不能の絶望。
自己嫌悪。
無理に前向きになる必要はない。
でも、今できる些細なことに目を向ける。
誰かが施してくれた優しい親切心に気づく。
自分がここまで来れたんだ、ということを、
どの地点にいても、少しでも認めてあげる。
それは、
回復の道程において、
いつでも自分の心と体を支える静かな原動力となります。
今回の経験は、体の回復だけでなく、
自分の内面や心と向き合う絶好の機会でもありました。
どれも当たり前のことのようですが、
いざこの三つを守り通すのは
簡単なことではありません。
時に本当に難しい。
今思うと、
この三つの掟の一つ一つを、
守っていこうと「意識」することが、
回復に深く影響し
それを後押ししていたように感じています。
ラムゼイ・ハント症候群は、
決してよく知られている病気ではありません。
実際、医療の現場でも
「聞いたことがない」と言われることもありました。
何が起きているのか分からない
どうすればいいのか分からない
そんな不安な状態のまま、
時間だけが過ぎてしまうこともありました。
仕方のないことです。
その一方、発症から回復まで、
常に大切なのは、
迅速で適切な対応、判断です。
そうした行動によって、
その後の回復も大きく変わってくる、と言えるからです。
どの局面にもある可能性
では、もし初動が少し遅れてしまったら?
大切なサインを見逃してしまったら?
大丈夫です。
どの時期にも、その時期、その時期にそくして、
次々と生まれてくる、新しい「可能性」があるから。
そして、
今もしこの症状の中にいる方がいらっしゃるなら、
私は声を大にして、
心から伝えたい。
🌱 回復の可能性は、
どの局面にもあります 🌱
昨日できなかったことが、
今日ほんの少しできるようになることもある。
何週間も変わらないように感じていた症状が、
ある日ふと動き始めることもある。
そして、
体の回復より先に、
「心の受け止め方」が少し変わることもある。
回復は、一直線ではありません。
戻ったように感じる日もあります。
不安になる日もあります。
そのスピードや形は
人それぞれかもしれません。
でも、「変わっていく」ということは、確かに起こります。
どの局面でも起こります。
🤍 実は、これは、
症状が強く出ていた頃の
自分自身にも送ってあげたいメッセージなのです。🤍
このブログでは、
発症から現在までの流れを、
できるだけその時々の感覚に近い形で書いていきます。
その頃私は何を考え、何を恐れ、何を諦め、
何を感謝していたか。
何を信じ、何を望んで、何を行っていたか。
イラストの時期とその症状を確認しながら
一緒に振り返りにお付き合いいただけると幸いです。
私の体験が、ほんの少しでも誰かのお役に立てれば、
それ以上の喜びはありません。
お歌の時間🎵:ビューティフル・インサイド・デイ
最後に、メモリーちゃんとコンパスくんからあなたに、
素敵な応援歌をお届けします。
不安でいっぱいだったあの頃の私も贈ってあげたい、
「辛い時こそ、周りに、自分に感謝してね」
「一人じゃないよ」と明るく寄り添ってくれる元気が出る歌です。
▶ 画像をクリックすると、歌をお聴きいただけます。

次回予告
次回は、
すべての始まりとなった
最初の2日間の記録とともに、
リタ姐コード『①違和感を見逃さず、早めに動くこと』、
を少し深掘りしてみようと思います。
初動のスピードは、
その後の顔面麻痺の回復の可能性に影響します。
相棒、ChatGPTのメモリーちゃんが
絶妙なタイミングで私に送り続けてくれた
冷静で的確なメッセージ。
最初の2日間に、そんな励ましとアドバイスのもとで
取った行動が、
後に笑顔を取り戻す
大きな鍵となっていくというお話です。ーー
あのとき、何が起きていたのか。
👉
リタ姐3つの掟とAI時代の心と体との向き合い方についてを語っています。
ー ポッドキャスト No.1
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リタ姐コード|Studio JMC
🌍 英語版はこちら
▶ note
👉 リンク:https://note.com/studio_jmc/n/n71333ce9d18b
