わたしたちは、どんな関係性でいたいのか──「好きから始める、わたしの冒険記」第00回|始まりの始まり
ある出来事をきっかけに見つめ直した、すき∞らぼの価値観
はじめに:言葉にならなかった違和感から
ある日、知人からひとつのビジネスのお誘いを受けました。
相手はとても誠実で、その話も決して無理のあるものではありませんでした。だからこそ、きちんと話を聞こうと思いましたし、疑いの目で見たり、途中で遮ったりするようなことはしたくありませんでした。
でも、最後まで耳を傾けていたのに、なぜか心の奥に残る違和感がありました。
言葉にするのが難しいその“ひっかかり”のような感覚は、数日経っても消えませんでした。
その違和感はどこから来ているんだろう?
自分の中で、その正体をゆっくり探してみたくなったのです。
話は聞いた。でも、やっぱり何かが違った
わたし自身、すぐに何かを否定したくはありません。
「合う・合わない」は人それぞれだし、どんなビジネスにも、それを選ぶ人には何らかの理由や背景があると思っています。
ただ、わたしがその話を聞いたときに抱いたのは、「その世界に自分がいるイメージがまったく湧かない」という感覚でした。
話を聞きながら、自分がその輪の中に入っていく場面を想像してみました。
でも、どうしてもフィットしない。
その理由が、“内容”そのものではなく、“関係性のあり方”にあるのではないかと気づき始めました。
すき∞らぼの理念に照らしてみた
この体験をきっかけに、あらためて「すき∞らぼ」が大切にしていることを見直してみました。
わたしたちは、「好き」からはじまる物語を大切にしています。
うまくいくかどうかはわからないけれど、それでも始めてみたい。
失敗しても学びに変えて、また誰かとつながっていける。
そんな“探求型”のコミュニティを目指しています。
すき∞らぼにおいて、わたしたちは誰もが対等な立場です。
誰かがリーダーで、誰かがフォロワーということではなく、それぞれが持てるものを持ち寄り、足りないところは補い合う。
だからこそ、お互いの「違い」が価値になるし、関係性のなかにやさしさが生まれるのだと思っています。
構造の違いとして見えてきたこと
自分の中にあった違和感の正体が、すこしずつ言葉になってきました。
それは「どんな関係性を前提としているか」という、構造の違いでした。
わたしが話を聞いたビジネスでは、“成果を出した人が上に立ち、そこに続く人が下につく”という構造が前提にあるように感じました。
実績のある人を尊敬するのは自然なことかもしれません。
けれど、その尊敬が「従う」という形になるとしたら、そこにはどうしても“上下”が生まれます。
そして、その上下はやがて“成果”や“役割”の優劣と結びついてしまうような気がしました。
一方、すき∞らぼの中にも、立ち上げ時の企画者としてわたしのような立場があります。
でもそれは“上に立つ”という意味ではありません。
むしろ、最初に種を蒔いただけで、その後どう育てていくかは、関わってくれる一人ひとりの持ち寄りによって決まっていくものです。
名目上の役割はあっても、そこに主従や支配の構造はありません。
わたしたちは、お互いのリソースを開き合い、補い合い、学び合う関係を大切にしています。
その循環こそが、すき∞らぼにとっての“心地よい関係性”なのです。
なぜ言葉にすることが必要だったのか
これまで、すき∞らぼの中では“共通の空気感”のようなものがありました。
好きなことから始めていい、自分らしいペースで関わっていい。
そのゆるやかな共感が、心地よさや安心感を生んでいたのだと思います。
でも今回の体験を通して、その“空気感”だけでは足りないと感じました。
わたしたちが何に違和感を持ち、どんな関係性を心地よいと感じるのか──
それを言葉にしておかないと、いずれ誰かが迷ったときに立ち返る場所がなくなってしまうのではないかと思ったのです。
理念やフィロソフィを明文化することは、「縛る」ためではありません。
むしろ、「選べる」ようにするためのもの。
関わる人が、それぞれのタイミングで“自分にとってここが心地よいかどうか”を確かめられるようにするための、ひとつの地図のようなものです。
それはまた、わたし自身が迷ったときに戻ってこれる、原点の場所でもあります。
おわりに:共感という出発点へ
すき∞らぼは、何かを“教える場”ではなく、
“好き”という想いを持ち寄りながら、自分らしい物語を紡いでいく場です。
成果よりも過程を、効率よりも実験を。
お互いの違いを尊重しながら、押しつけず、巻き込まず、ただ静かに共鳴し合う。
そんな関係性の中で、自分の“すき”が育っていく時間と空間を、これからも大切にしていきたいと思っています。
だからこそ、どんなに実績のあるビジネスでも、構造的に上下や主従の関係性を前提としたものは、
すき∞らぼのフィールドとは整合しないという結論に至りました。
これは誰かを批判するためではなく、
「わたしたちは、こうありたい」という意思を言葉にするための整理です。
もしこの理念や価値観に共感してくれる人がいたなら、
ぜひ、ゆるやかに関わってもらえたらうれしいです。
見学だけでも、アイデアだけでも、あるいは“好き”という言葉を見つけるところからでも。
どんな入り方でも構いません。
すき∞らぼの理念と参加ガイドラインは、こちらに記載しています。
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