哲学対話書簡 「幸せってなんでしょうか④」
シェア型書店の棚オーナー仲間・おはぎさんと「哲学対話って面白そうですよね?」「いいですね!」と気軽に始まった往復書簡。
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はしさん、ご参加ありがとうございます✨️
「ヤバい」「エモい」「スゴイ」と並んで、「しあわせ」も、誰もが多くの感覚を省略して使える便利な言葉みたいになっている気がする。
「スゴイですね!」と言ったあとに、毎回後悔する。
何を凄いと思ったのか、それで一括りにして良かったか、相手に失礼じゃないのか・・・と。そして自分の語彙の少なさにがっかりするのだ。
「幸せ」という言葉を使わずに、自分の幸せを説明するとしたら、どんな言葉になるだろう。
唸って、ぐるぐる考えて、私は幸せを「満ちる」と言い換えたくなった。
でも考えてみると、満月だけが月ではない。
欠けている月にも美しさがあるように、満たされない時間にもその時間なりの豊かさがある。
そうすると、幸せとは満ちた状態を指す言葉なのか、それとも満ち欠けを含めた営みそのものを指す言葉なのか、わからなくなってくる。
月が満ち欠けせずに、ずっと満月のままだったら、世界のあらゆる文学も絵画も、今よりずっと少なかったかもしれない。
私たちは満ちたものに憧れながら、実際には満ち欠けするものに心を動かされている。幸せもまた、そんなものなのだろうか。
末娘が風邪を引いた。
咳がひどく、鼻も詰まり、一日一箱のやわらかティッシュを消費するくらい鼻水が出ている。
「味がしない」
ご飯を食べるたびにがっかりと肩を落とす。
「お腹が痛いから、笑わせないで欲しい」
咳をし過ぎて腹筋が筋肉痛になっているらしい。
気の毒すぎる。早く良くなるといいなぁと思う。
「幸せ」とは遠い状態にあるように見える末娘だったが、就寝時間に、布団に横になった瞬間、
「あぁ~幸せだなぁ~」
ふわっとした空気を吐き出すように呟いた。
#哲学対話書簡 #往復書簡#幸せ#おはぎとけいこ
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