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イライラの本当の原因は、夫じゃなかった。

バタバタした朝。

ADHDとASDの特性がある娘には、
お気に入りのズボンが一つある。

感覚過敏や強いこだわりがあるため、
そのズボンしか履きたがらない。

でも、そのズボンがない。

「ズボンがない!」と騒いでいる。

自分のドレッサーの中にある
全部の洋服を床にばら撒いて、
「I can’t find it!!」
(探せない)
と騒ぎまくり。

娘は、いつもすぐそこにあるものも、
ないと言い、私が部屋に行くと
すぐに見つかるパターンが多く、
私はこれにすごくイライラしていた。

「When I come to your room and find it, You are gonna be punished!!!」
(ママが部屋に来て見つけたら、罰があるからね!)

と、怒り狂ったように、私は叫んだ。




私は前日、
夫が洗濯物を畳んでくれたことを覚えていた。

夫に電話し、
ズボンがどこか聞いてみたが、わからなかった。


畳んでくれるのはありがたいが、
しまう場所を間違えてしまう時があるのだ。

それで、今回も、
「またか、、、。」と思った。




娘の部屋を何度探しても見つからない。

私のドレッサーにもない。

焦りとイライラで、血管が爆発しそうだった。

ただでさえ朝は毎日バタバタ。

その日に限って、
下の子も機嫌が悪く、
「水で遊びたい!」と癇癪を起こしていた。

もう、頭の中はパニックだった。

夫にブチギレたかった。


「なんで違う場所にしまうの?」

「いつもと同じ場所に入れてって何回も言ってるでしょ。」

そんな言葉がよぎった。

でも、

夫は悪気があってやったわけじゃない。

仕事から帰ってきた後に、
少しでも私の負担を減らそうと、
洗濯物を畳み、しまってくれていた。


家中を狂ったように探した結果、
お風呂場にある寝巻きをしまう棚に、
ぽつんとそのズボンが置いてあった。

「あった、、。」

その瞬間、
張りつめていた糸が少しだけ緩んだ。



夫は、間違えたことは事実。

でも、
“手伝ってくれた”という事実まで、
怒りで消してしまっていいのだろうか。

怒りがまだ収まらなかったが、
とりあえず深呼吸をして、
子供たちを送るため、家を出た。




でも、その日に限っては、
どういうわけか、家から帰ってきた後も
夫に対しても、子供たちに対しても
怒りがなかなか収まらなかった。


「しばらく、一人になりたい。」
そう思ってしまった。


でも、夫は
謝りのメッセージを送ってきてくれていた。

それにも、返信できる余裕がないくらい
イライラしていた。




でももしあの時、
勢いのまま夫を責めていたら。

夫はきっと、
「もう手伝わない方がいいのかな」
と思ってしまったかもしれない。

喧嘩になったかもしれない。


そんなことを考えた。

子育てをしていると、
怒りの矛先は本当の原因ではないことがある。

寝不足。

時間に追われる焦り。

子どもの癇癪。

「早くしなきゃ」というプレッシャー。

また、特性を持つ子のこだわりへの対応。

それらが少しずつ積み重なり、
最後の一滴で、
感情があふれてしまうのかもしれない。

もちろん、
毎回冷静でいられるわけではない。

私もこれまで、
何度も感情的になってきた。

それでも今は、

「夫は敵じゃない。」

そう自分に言い聞かせ、
感情のままぶつけないようにしている。

夫婦は、お互いを責め合う相手ではなく、
同じ方向を向いて子育てをするチームだから。

そうわかっていても、難しい時もある。

私が学んだことは、

感情的になっている時に、
物事を言わないこと。


一歩、違うことに目を向ける。

空を見てみる。

呼吸でもいい。

窓の外を眺めるだけでもいい。

コーヒーを一口飲むだけでもいい。

なんでもいい。

その数十秒が、
後悔する一言を防いでくれることがある。




一度だけ、
感情から距離を置いてみる。

怒りは、
「今すぐ言わなきゃ」と思わせる。

でも、
本当に大切なことは、
怒りが落ち着いてからでも伝えられる。


むしろ、その方が
相手にもちゃんと届くことが多い。

あの日の私は、
夫を責めなかったことで、

「手伝ってくれてありがとう」
という事実を失わずに済んだ。

そして後から、

「次からは、この棚にしまってくれると助かる。」

そう落ち着いて伝えることができた。

そして、娘にも、
もうこのようなことがないように、

「次の日の支度は前夜でやっていてね。」
と、伝えることができた。



子育てをしていると、
完璧な親にも、
完璧な夫婦にもなれない。

イライラする日もある。

「一人になりたい。」
そう思う日だってある。

それでも、
相手を敵にしなかった一日は、
きっと無駄じゃない。

その努力は無駄じゃない。

私たちは、
同じ子どもたちを愛している。

目指している場所は同じ。

だからこそ、
感情ではなく、
「チーム」として話せるタイミングを待ちたい。

今日は怒らなかった。

それだけでも、
昨日の自分より少し前に進めた気がする。

夫婦は完璧じゃなくていい。

大切なのは、
同じ方向を向き続けようとすること。

あなたも、もし今、
夫婦関係に悩んでいるなら、
どうか一人で抱え込まないで。

子育て中は、
心にも時間にも余裕がなくなる。

だから、
思ってもいない言葉を
ぶつけてしまう日もあれば、
相手の優しさに気づけない日もある。

それでも、
「夫婦は敵じゃない。」
そのことだけは忘れないでいて。

子どもにとって一番安心できる場所は、
完璧な家庭ではなく、
お互いを尊重しながら、
何度でも歩み寄ろうとする両親の姿だ。

うまくいかない日があっても大丈夫。

話し合えない日があっても大丈夫。

また明日、
「ありがとう」を一つ伝えてみる。
「ごめんね」を一つ伝えてみる。

その小さな積み重ねが、
夫婦を素敵なチームにしていく。

どうか今日も、
あなた自身のことも大切にしながら、
家族と一緒に、一歩ずつ前へ進んで。

完璧じゃなくてもいい。

あなたが
「この家族を大切にしたい」と
思っているその気持ちは、
きっと家族に伝わっている♡

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