優秀なマネージャーほど“正しさ”に依存する。 ~目覚めよマネージャー第2話~ <管理職・マネジメント・リーダー・リーダーシップ・育成>
マネジメントって、
誰かを動かす技術も去ることながら、
「自分自身とズレずに、人と向き合うこと」
が重要な要素なんじゃないかと、私は思っています。
はじめまして、JINYOKUです。
このシリーズでは、スキル論や正論よりも、
“マネージャーという役割の中で、人としてどう生きるか”
を、できるだけ正直に言葉にしていきます。
たぶん管理職って、
「ちゃんとしなきゃ」を抱えやすい仕事です。
でも本当は、
もっと不器用でもいいし、
もっと人間っぽくていい。
読んだあと、少し肩の力が抜けて、
「もう少し、自分らしくやってみようかな」と
そう思ってもらえたら、本望です。
前回の記事はこちら
それでは、今回のテーマに入らせて頂きます。
「ちゃんとしなきゃ」
マネージャーになってから、
この言葉が頭の中から消えなくなりました。
・正しい判断をしなきゃ
・部下を導かなきゃ
・迷っている姿を見せちゃいけない
・感情より、論理で話さなきゃ
気づけば、
“正しいマネージャー”を演じることに必死でした。
昔の私は、
問題解決にはかなり自信がありました。
相談を受ければ、すぐに改善案が浮かぶ。
自分自身で優秀な成績を出すこともしかり、
数字も見ていたし、現場も見ていた。
だから、部下から相談されるたびに、
かなり真面目に答えていました。
でも、
ある時から、
妙な違和感が残るようになったんです。
ちゃんと答えている。
ちゃんと助けている。
なのに、どこか噛み合っていない。
なぜか。
後から気づきました。
私は、
$${\Large“相手”ではなく}$$
$${\Large“正解”を見ていた}$$
のです。
例えば、
部下が「もう無理かもしれません」と言ってきた時。
本当はまず、
「それはキツかったね、頑張ったんだね」
が必要だった。
でも当時の私は、先にこう考えていました。
・何が原因だろう
・どこを改善すれば良いだろう
・どうすれば立て直せるだろう
つまり、
真っ先に“解決”に向かっていた。
もちろん、それが悪いわけではありません。
課題を解決することは、とても重要です。
ただ、苦しんでいる人が最初に欲しいのは、
$${\Large“正論”}$$
ではなく
$${\Large“理解される感覚”}$$
だったりします。
でも当時の私は、
それがあまり得意じゃありませんでした。
なぜなら、自分自身がずっと、
“弱さを見せちゃいけない”
と思っていたからです。
マネージャーなんだから、
ちゃんとしていなきゃいけない。
迷ったらダメ。
不安を見せたらダメ。
常に毅然とした態度で。
それがリーダーとしてあるべき姿だ。
そうやって、
“正しい自分”を作り続けていました。
でも実際は、普通に迷うこともある。
失敗もするし、落ち込むし、
逃げたくなる日もある。
それなのに、それを隠し続ける。
そりゃ苦しくなります。
“本来の自分”
と
“見せている自分”
がズレ続けるから。
そして不思議なことに、
そのズレって、部下に伝わるんですよね。
だから今は昔より、
$${\Largeちゃんとしていません}$$
分からない時は、
「正直、ちょっと悩んでる」や
「それは今、自分には分からないなあ」と言います。
成果に苦しむ方がいれば、
「大変だよね」から入ります。
そして、
「大丈夫、思考と行動を続ける限り、物事は必ず好転するから。でも、考えることと行動することを辞めてはいけないよ」と。
すると不思議なことに、
前より関係性が深くなりました。
きっと人は、
“完璧な上司”
についていくわけではない。
“ちゃんと向き合っている人”
に安心するんだと思います。
もし今、
「ちゃんとしなきゃ」が苦しくなっているなら、
1つだけ試してみてください。
部下の相談に対して、すぐ答えを返す前に、
「それ、しんどかったですね」
を先に言ってみる。
たぶんそれだけで、空気はかなり変わります。
マネジメントって、正解を渡すことじゃない。
$${\Large“安心して前を向ける状態”}$$
を作ることなのかもしれません。
焦らなくて大丈夫です。
ちゃんと悩みながら向き合っている時点で、
あなたはもう十分、良いリーダー、そしてマネージャーです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
少しでも感じるものがあれば、気軽にメッセージください。
今後も、管理職であるマネージャーやリーダーの、
“言葉にならない違和感”を、シリーズで言語化していきます。
JINYOKU
