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北海道の廃線跡探訪 第118回 深名線(6/7)白樺~天塩弥生間


1.ごあいさつ

ご訪問ありがとうございます。

北海道の廃線跡探訪 第118回深名しんめいその6 白樺しらかば天塩弥生てしおやよいです。

北母子里~天塩弥生間は、並行道路がまったくないので、朱鞠内湖しゅまりないこに沿った区間より、さらに難航するところがあります

なんども挑戦してみましたが、結局行くことができていないところが多いです。

なお、これからの投稿予定路線などは、初回記事にありますので、そちらをご覧ください。

2.白樺~北母子里きたもしり

1/5万地形図「蕗之台」昭和45年編集「名寄」昭和52年修正に加筆

太釜(ぶとかま)トンネルへも接近できる道がなく、トンネルの上を通る林道から降りることにした。
それほど急斜面でないところを選び慎重に降りていくと、ポータル上部が見えてきた。
ここも土砂で塞がれているが、内部の通気のためか完全には密閉されていない。

①太釜トンネルの白樺方ポータル 2021年5月撮影

白樺方のブトカマベツ川橋梁まで行ってみたが、築堤に函渠があったものの、ブトカマベツ川橋梁にも痕跡はなく、築堤の断面がきれいに見えているだけだった。

②函渠 2021年5月撮影
③ブトカマベツ橋梁跡 白樺方を望む 2021年5月撮影
③ブトカマベツ橋梁の北母子里方橋台跡 2021年5月撮影

母子里トンネルの白樺方も道がなく、道道から斜面を降りていくと、切り通しとなった路盤に出た

④切り通しとなった路盤 北母子里方を望む 2021年5月撮影

切り通し内はまだ草木が密生していないため歩けたが、トンネル手前は水がたまっていたので、路盤を迂回してようやくポータルを撮影できた。
すいぶん幅の広いポータルで、大半が土砂で塞がれているのは太釜トンネルと同じだった

⑤母子里トンネルの白樺方ポータル 2021年5月撮影

ここから白樺方へ行けば、太釜トンネルの北母子里方ポータルへ行けたはずだが、母子里トンネルで満足してしまい、行き忘れてしまった。

北母子里方は、冬季通行止めゲート手前にある林道踏切跡から、夏季でもイタドリをかき分け行くことはできるが、ここにも初春は切り通しとなった路盤に、雪解け水が溜まっている。
ここのポータルは下部が土砂、上部が金網でふさがれている

⑥母子里トンネルの北母子里方ポータル 2009年5月撮影
⑥同 2014年9月撮影

林道踏切の先は築堤となり、コンクリートの橋も残っているが、美深越沢川に架かる母子里川橋梁に跡はない

⑦林道踏切跡から北母子里方の築堤を望む 2021年5月撮影
⑧築堤にあるコンクリート橋 2021年5月撮影
⑨母子里川橋梁西方の路盤 白樺方を望む 2014年9月撮影

3.北母子里~天塩弥生 その1

1/5万地形図「名寄」昭和52年修正「士別」昭和48年修正に加筆

幌加内町母子里は、日本の最低気温-41.2℃を記録したところ。駅開業時、すでに根室本線に同音の茂尻があったため、駅名は北母子里とされた。

北母子里は島式ホームだけが残り、駅舎のあったあたりには電話中継施設が建っているが、路盤にはまだバラストが残っていた。

⑩北母子里の島式ホーム 2009年5月撮影(タイトル写真は2023年9月撮影)
⑩元の駅前通りから北母子里駅跡を望む 2009年5月撮影

深名線の廃止は道道688号名寄遠別線が整備されたことで確定した。

この道路にある母子里バス停には、北母子里の運転用の駅名表示標が立てられており、「北母子里」の「北」がテープで隠されている。

⑪母子里バス停と運転用駅名表示標 2009年5月撮影

深名線とは別ルートで名寄へ抜けている名寄遠別線は、舗装された立派な道路だが、行き交うクルマは極めて少ない。

国道を少し朱鞠内へ戻ったところにある踏切跡からは、両側には路盤が続いているのが見える

⑫国道踏切跡から北母子里方を望む 2009年5月撮影
⑫同地点から天塩弥生方を望む 2009年5月撮影

北母子里~天塩弥生間は15㎞以上あり、深名線最長の1,530m の名雨トンネルをはじめ4つのトンネルで峠越えをしていた。

名雨トンネルまでは最急勾配22‰で上り、トンネルは22‰の下り、それを出ると最急勾配25‰で、熊牛内トンネル(125m)、中の沢トンネル(211m)、初茶志内トンネル(206m)を経て、天塩弥生へ至る。

ここは幌加内町と名寄市との市町境でもあり、トンネル近くには並行道路はおろか交叉する道路もなく、廃線跡探訪は困難を極める。

北母子里から名雨トンネルまでは、まったくのヤブ状態で、林道との踏切跡から路盤を歩いてみたが、2009年5月は途中で残雪にはばまれ、2018年6月は、すでにヤブが濃くなっていて断念。
2014年には少し離れて並行する道から路盤へ向かおうとしたが、こちらも2m以上のヤブでダメ(もちろん路盤もダメ)。
2021年5月、ようやく歩くことができた。

ところが、モシリウンナイ川の支流に架かる橋が撤去され、河中を渡れないほど水量も多く、トンネルまでは行けなかった。
どのみち、その先にも橋があり、こちらも撤去されているようだから、結局ここからは無理そうだが。

⑬名雨トンネルへ向かう路盤 天塩弥生方を望む 2021年5月撮影
⑭モシリウンナイ川の支流の対岸の路盤 2021年5月撮影

今回はここまでです。

おしまいまで読んでくださりありがとうございました。

次回は、天塩弥生を経て終点名寄へ向かいます。

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