今週の台湾は、古いものと新しいものが同時に動いていた
このマガジンの記事です↓
使いどころ不明の台湾華語|NAO
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今週、台湾のニュースを読んでいて
ずっと頭の中に二つの流れが並走していた。
一つは、過去を手放さない話。
もう一つは、今この瞬間に前へ踏み出す話。
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白色恐怖(báisè kǒngbù)の時代に
政治犯として緑島に送られた人たちが、
数十年後に自分の意志で島に戻ってきた。
「記憶の継承」という言葉でまとめられていたけど、
その場に立った人の体に刻まれるものは、
もっと個人的で、もっと複雑なものだと思う。
台湾の民主化は、
あの島で起きたことの上に立っている。
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30年前の映画「魯冰花」が、
修復(xiūfù)されてカンヌのスクリーンに戻ってきた。
個人が保存し続けていた蒸気機関車が、
博物館に寄贈されて多くの目に触れる場所へ移った。
どちらも「誰かが手放さなかった」から、今がある話だ。
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一方でこの週、新しい動きも止まらなかった。
基隆と石垣島を結ぶフェリーが就航(jiùháng)する。
台湾のスタートアップ20社が東京を足場に日本市場へ入ってきた。
3COINSが8月に西門へ進駐(jìnzhù)してくる。
古びた歴史の話と、
できたての航路の話が、
同じ週に並んでいる。
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そういう国だと思う、台湾は。
過去を丁寧に掘り起こしながら、
同時に新しい船を出す。
片方だけじゃなく、
両方が同時に動いている。
その忙しさが、台湾のニュースを読んでいると
ずっと伝わってくる。
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今週いちばん「使いどころ不明」だったのは、
白色恐怖(báisè kǒngbù)。
怖いほど、出番がなければいい言葉だと思った。
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今週の元ニュース↓
政治的迫害を受けた人々、過去に収容された「緑島」訪問(フォーカス台湾)
https://japan.focustaiwan.tw/society/202605195002
台湾映画の名作「魯冰花」リマスター版、カンヌ国際映画祭で世界初上映(フォーカス台湾)
https://japan.focustaiwan.tw/entertainment-sport/202605190003
元々は個人が保存の蒸気機関車 博物館の重要展示に(フォーカス台湾)
https://japan.focustaiwan.tw/culture/202605190002
基隆-石垣結ぶフェリー「やいま丸」 28日就航(フォーカス台湾)
https://japan.focustaiwan.tw/travel/202605140001
東京の台湾スタートアップ拠点、約1年半で20社の日本進出を支援(フォーカス台湾)
https://japan.focustaiwan.tw/society/202605190004
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