詠進歌という伝統文化
今年初めて、僕は詠進歌を宮内庁へ発送した。
宮内庁宛て、令和5年歌会始の歌を詠進してまいりました。
— 綾波 宗水 (@Ayanami55461929) September 28, 2022
令和5年歌会始の詠進歌のお題は「友」。僕にはさほどトモダチはいないのだけれど、そんな思いも歌に含まれているのだろうか。未発表であることが厳守なので、残念ながらここで紹介することはできない。
「詠進」とは、詩や和歌を詠んで、それを宮中や神社へ差し上げることだ。歌を詠進し、その歌そのものを詠進歌という。
全国から受け入れられているため、僕の歌が入選(?)する可能性はかなり低い。しかし、創作・執筆を自身のいかなる趣味の中でも究極としている僕にとって、詠進歌という文化は、至高の文筆の一つであろう。
学者であれば、「ご進講」が名誉であるだろうが、歌は送らせていただけるだけでも嬉しいように思う。
和歌に関心があるが、南北朝時代(宮中文化のエッセイのさなか、この時代の話題はいささか憚られるが)では、動乱の世であったため、平安・鎌倉と違って、あまり世間で有名な和歌集などはない。
実際には、北朝では二条氏が活躍し、南朝でも准勅撰和歌集『新葉和歌集』があるなど、当然ながら詠まれなかったわけではない。
しばらくくだると、「古今伝授」が登場し「御所伝授」へと至るなど、脈々と変化しつつも継承されている和歌文化だが、御所伝授は明治時代におわる。
その一方で、明治時代に現代に近い形で歌会が催されるようになったのが、今日の歌会始なのである。
昨今もまたある種、動乱の世といえなくはない。そういった時に、アンシャンレジームへすがりつくのは、時の流れを押し戻せないのと同様、賢明ではないだろうが、一方で伝統文化に親しむことが、後に新たな文化へとつながることもまた、歴史の示す事柄のひとつなのだ。
なお、万が一、幸運にも入選した場合、本名なので、僕のアカウントで名乗り上げるかは怪しい。勿論、選ばれなければ、そっとツイートでもしているだろうが。
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