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なぜルールを増やすほど現場が止まるのか

「コンプライアンスを強化したら、現場が動かなくなりました」
「コンプライアンス意識を急に高めたら、違反者ばかりで収集がつかない」
「今までの基準が全く覆されて、マネジメントも思考停止になってます」

コンプライアンスは非常に大切です。
しかし、従来ゆるかったコンプライアンスの強化を一気にやると
そこから溢れてしまい、困る人も続出してませんか?

この課題は多くの企業でも悩んでいることと思います。
私が20代では許されていたことも、コンプライアンス強化で
今は違法性が問われている事項も結構あると思います。

ルールは整備されている。
チェック体制も強化している。
リスクを減らすための仕組みも導入している。

それでも、
現場の動きが鈍くなっている。
本来コンプライアンスは、当事者が意識を高める必要性が重要ですが
今日は構造的なお話をしてみますね。

1.コンプライアンス強化で起きる変化


コンプライアンスを強化すると、
当然ながら守るべきことが増えます。
・確認手続きが増える
・承認フローが長くなる
・判断に時間がかかる

これ自体は、
リスクを防ぐために必要なことです。

しかし、
同時に
「動きにくさ」も生まれます。

2.なぜ現場が止まるのか


ではなぜ、
コンプライアンスを強化すると、
現場が動かなくなるのでしょうか。
理由はシンプルです。

「何を守ればよいか」は増えたが、
「どう判断すればよいか」が示されていないからです。

例えば、
・ルールには書かれていないケース
・判断が分かれる状況
・スピードが求められる場面

こうしたときに、
現場は迷います。

その結果、
・上司に確認する
・判断を先送りする
・安全な選択だけを取る
という行動が増えていきます。

3.守ることが目的になる構造


さらに問題なのは、
コンプライアンスそのものが目的になってしまうことです。
本来は、
リスクを防ぎながら事業を進めるためのものです。

しかし、
・違反しないことが最優先になる
・指摘されないことが評価される
・新しいことを避けるようになる
こうした状態になると、
組織は徐々に動かなくなります。

このような組織は世に本当に多くなっています。
それは、一回の失敗で企業ブランドが毀損されるリスクが高いことも
原因だと思います。

4.本当の問題はどこにあるのか


現場が動かなくなると、
「意識が低い」
「慎重すぎる」
といった声が上がります。
しかし、
問題は個人ではありません。
構造の問題です。
・ルールはあるが判断基準がない
・責任の所在が曖昧
・スピードとリスクのバランスが設計されていない

この状態では、
誰が担当しても同じように動けなくなります。

まとめ


コンプライアンスは、
強化すればするほど良いものではありません。

重要なのは、
守りながら動ける設計になっているかどうかです。
・どこまで現場で判断できるのか
・どのケースで承認が必要なのか
・スピードを優先する場面はどこか
これが整理されていなければ、
ルールは現場の負担になります。

もし今、
「ルールが増えて動きにくい」
「判断に時間がかかる」

そう感じているのであれば、
一度、
コンプライアンスの設計そのものを見直してみる必要があります。
守ることと動くことは、対立するものではありません。

両立できる構造を作れるかどうかが、
組織の力を大きく左右します。

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