朝ごはんを食べたら貧血が治った、疲れやすさと食事の話
毎日なんとなくだるい、疲れが取れない——そう感じている方はいませんか。私もそんな時がありました。
この記事では、朝ごはんを食べるようになったら貧血が治っていった私の体験をもとに、疲れやすさと食事の関係をお伝えします。
あの頃、毎日だるくて朝も起きられなかった
若い頃、朝ごはんを食べてない時期がありました。朝がなかなか起きられなくて、起きても食欲がない、という悪循環の中にいました。立ち上がったときに目の前が白くなったり、階段を上がると息切れすることもよくありました。「体が弱いから仕方がない」と思い込んでいました。
管理栄養士養成校を卒業して、病院に就職したときのことです。管理栄養士の上司に「栄養士が朝ごはんを食べないってどういうこと?!」と怒られてしまいました。出勤したら毎回「朝ごはんを食べてきた?」とチェックされるので、がんばって食べるようにしました。そしたら翌年の健診では、貧血が改善してたんです。
自分では気づいていなかったのですが、あとから振り返ると確かに変わっていたんだなと思う場面があります。管理栄養士の事務所は地下にあって、入院栄養指導のたびに病棟まで5階分の階段を上り下りしていました。数年後、実習に来た学生さんを病棟に連れて行ったとき、学生さんがめちゃくちゃしんどそうだったんです。そのとき「あ、私も就職したてのころ、こんな感じだったな」とはじめて気づきました。
鉄をとっているのに改善しないのは、材料不足かもしれない
貧血と聞くと、まず鉄を思い浮かべますよね。でも、鉄をしっかりとっているのに疲れがなかなかとれない、という方もいらっしゃいます。その背景に「朝ごはんを抜いている」ことが隠れている場合があります。
血液をつくるには、鉄だけでなく、タンパク質・ビタミンB12・葉酸・ビタミンDなど、いろいろな栄養素が必要です。特にタンパク質は欠かせません。赤血球が酸素を運ぶためのヘモグロビンは、鉄を含む「ヘム」とタンパク質の「グロビン」がくっついてできています。鉄を体中に運ぶ物質も、タンパク質からつくられています。
朝ごはんを抜いて1日が昼と夜の2食になると、必要な栄養素を体に入れる機会が一つ丸ごと減ってしまいます。鉄のサプリを飲んでいても、タンパク質が不足していれば血液の材料はそろわないんです。私が朝ご飯を抜いていて貧血になったのは、これが理由だったんだなと思いました。
もし、朝ごはんを食べないのが習慣になっていたら、一度見直してみてはどうでしょうか。食欲がなくて食べにくい場合は、ゼリー飲料やバナナ、ヨーグルトなど食べやすいものから少しづつ始めるので大丈夫です。
我が家ではどうしても食事を食べる時間がないときのために、カロリーメイトゼリーを常備しています。
病院で働いていたとき、「朝食が食べられない」とおっしゃっていた患者さんが、数日後にはちゃんと食べられるようになっていたのを何人も見てきました。
あの頃の私と同じ状態の方に、少しでも届けばうれしいです。
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