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「ブランディングをしたら、どれくらい売上は上がりますか?」への答え

ブランドは、売上を上げるためのものではない。


「ブランディングをしたら、どれくらい売上は上がりますか?」

経営者の方から、よくいただく質問です。
健全なご質問です。

投資である以上、
数字に返ってこなければ意味がない。

ただ、私はいつもこう聞き返すように心がけています。

今年の売上の話ですか。
それとも、5年後の収益力の話ですか。


PLか、BSか。

※ここでいうPL/BSは会計の話ではなく、経営の重心の比喩です。

短期の数字を追う経営。
長期の資産を積む経営。

私はそれを、便宜上
「PL的思考」と「BS的思考」と呼んでいます。

PL的思考は悪くありません。

広告を打つ。
キャンペーンを企画する。
売上向上のための販促をしかける。

必要です。

ただ、それは消耗戦の始まりでもあります。


ブランドは、売上を押し上げる施策ではない。

ブランドとは、

企業や商品に「意味」と「約束」がある状態。

製品だけなら、比較される。

意味があれば、選ばれる。
約束があれば、信頼される。

この「意味」と「約束」が積み上がることが、
経営の土台を強くします。

ブランドは売上を直接つくる装置ではありません。

売上が上がり続ける構造をつくる装置です。


弊社実績: JINSのリブランディング

2009年
アイウエアブランドの「JINS」のリブランディングに参画しました。

当時のJINSは、
「オシャレで安いメガネ」のブランドでした。

もちろんメガネフレームのデザインもですが、
「価格」で戦う構造。
5000円以下で買えるメガネ屋は当時はまだ多くなく、
2001年に福岡・天神で1号店がオープンした当初は売れに売れ、
瞬く間に店舗も増えました。
しかし、すぐに似たような業態のメガネ屋が増え、
当初の勢いは落ち着いてしまったそうです。

広告を打てば動く。止めれば落ちる。
典型的な短期最適型に苦しみます。

2006年には大阪証券取引所ヘラクレス市場(現:東京証券取引所JASDAQ)に株式を上場しましたが、
低価格メガネチェーンが数多く台頭し、競争も激しく、苦戦します。

そんな中でのリブランディングプロジェクト。
詳しくはまた別の機会としますが、
そこで行ったのは、
見た目の刷新ではありませんでした。

経営の重心を
短期売上から、ブランド資産へ移すことでした。


「安い」から「意味」へ

屋号を削ぎ落とし、
「JIN's GLOBAL STANDARD」から「JINS」へ。

「i」をひっくり返し「!」をポイントにした新ロゴデザイン。

それは装飾ではなく、

「業界の常識を破壊」し、
「発見」と「驚き」と「イノベーション」を届けるブランドになる、
という宣言でした。

メガネを売る会社から、
アイウエアで人生を豊かにする会社へ。

価格で選ばれる構造から、
意味で指名される構造へ。


結果はどうだったか

売上は大きく伸びました。
ロゴを変えただけではありません。
商品、店舗、スタッフ、すべてのブランド体験を
新しいJINSの「意味」と「約束」の下、刷新していきました。

2009年の売上が74億円。
2026年には1,000億円を超える企業と成長しました。
約15年の長い日々の積み重ねにより、
売上が上がり続ける構造=ブランドがつくられた結果だと思います。

目先の売上のためだけの施策だけでは、
ここまでの成長は難しかったとも思います。

これは、ブランドが
「経営構造」として機能した結果です。

ちなみに時価総額で見ると、
2009年ごろは約133億円規模であったのが、
2021年ごろには過去最高の約1,675億円超。
2026年2月現在は約1,200億円規模です。

単なる売上成長ではなく、
「企業としての価値」が評価されているとも言えます。


さらに「想起の時代」へ。

購買はこう進んでいます。

口コミ
 ↓
AIで確認
 ↓
指名検索
 ↓
最後に営業・接客

営業の前に、ほぼ勝負は決まっている。

このとき強いのは、

広告量の多い会社ではなく、
想起される会社です。


売上は、副産物である。

ブランドを整えると、

・成約率が上がる
・価格競争から抜ける
・単価が上がる
・継続率が上がる
・紹介が増える
・採用が強くなる

結果として、PLは改善します。

しかし、本質はそこではありません。

本質は、

経営の意思決定が速くなり、
迷いが減り、組織が同じ方向を向くこと。

売上は、その結果です。


最初の問いに戻ります。

「ブランディングをしたら、どれくらい売上は上がりますか?」

短期なら、広告の方が早いし、
効果検証もしやすい。

しかし、

5年後の収益力を上げたいなら、
ブランド設計は避けて通れません。

問題は、

いまの御社の経営は
PL的思考に偏っていないか、ということです。


経営者の方へ。

・価格競争から抜けられない
・幹部の判断がバラバラ
・ブランドが社内で機能していない
・採用が弱い
・営業依存から抜けられない

もし一つでも当てはまるなら、
それは“表面の問題”ではありません。

構造の問題です。

私たちは、
素敵なロゴ、売れるパッケージ、
驚くような美しいWEBサイトを
デザインする仕事をしていません。

企業の「意味と約束」を設計し、
判断基準に落とし、
接点を統一し、
組織に埋め込む。

その結果、生まれるのが
素敵なロゴであり、
売れるパッケージであり、
驚くような美しいWEBサイトであると考えます。
その一連の営みを「デザイン」と呼んでいます。

 思想
  ↓
 基準
  ↓
 接点
  ↓
 浸透

この順番で整えます。

ブランドは飾りではない。
経営そのものとも言えると思います。


その他の弊社実績事例をnanilaniのnoteでも書いていますので、
詳しく知りたい方はぜひご一読ください。
私個人のアカウントでは経営者のためのブランド戦略について書いています。


迷いが減り、挑戦が続く、美しい社会へ。

ブランディングは、
魔法でも誰も思いつかないアイデアでもなく「設計」です。

もちろん、クリエイティブなジャンプは必要です。
私たちは、それらを一気通貫でご支援できるのが強みです。

本気で経営の重心を変えたい方は、
一度お話を聞かせてください。

売上を「上げる方法」ではなく、
売上が「上がり続ける構造」を一緒につくりましょう。

DMまたは下記メールまでお気軽にご連絡ください。

hello@nanilani.com


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株式会社ナニラニ

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未来を、想像し、描く。


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迷いが減り、挑戦が続く、美しい社会へ。

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