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「つくるを超える」建設会社へ。創業80周年を迎える地方ゼネコンの『第二創業』リブランディング

ナニラニの田頭です。
今回お取り組みをご紹介するクライアントは、山口県下関市に本社を置く総合建設会社、株式会社コプロスさま

前回ご紹介したのは、コンセプトからアウトプットまで一気通貫のブランドデザインでしたが、
今回は、分析・戦略フェーズに重きをおいてミッション・ビジョン・バリューを策定した、企業ブランディングです。
次期社長となる専務と、次世代を担うメンバーたちから成るプロジェクトメンバーで、
「自分たちは何者なのか」「なにが強みなのか」「どんな仕事をすべきなのか・していきたいのか」
対話と分析を通して徹底的に言語化していき、自分たちの言葉で語れる100年企業への道標となるMVVを策定しました。


クライアント概要とお取り組みの全体像

クライアント名:株式会社コプロス
業種業態:土木、建築、ケコム、バイオマス事業
所在地:山口県下関市
ナニラニがお仕事をさせていただいた時期:2025年
お取り組み内容:
企業ブランディング
●ミッション・ビジョン・バリューの策定
●ビジョンムービー制作
●専務note立ち上げ

株式会社コプロスは、土木・建築事業を基盤とした企業ですが、
最大の特徴は「ケコム工法」と呼ばれる独自の立坑構築技術を保有していること。
この技術は「日本推進技術協会黒瀬賞」や「国際非開削技術協会NO-DIG賞」など数々の賞を受賞しており、業界内では「世界一」の技術力とも評価されています。

どこを目指すのか…、旗印がない状態?

今年2026年には創業80年を迎えるコプロス。
100年も視野に入ってきます。

現社長の長男である宮﨑専務は次期社長となる方ですが、
大学院卒業後シンクタンクに就職し、経営コンサルティング業に従事してから30代でコプロスに入ったという経歴。
熱い心と冷静な目でもってコプロス社を見る専務が抱えていた課題感が幾つかありました。

①現場の売上に対する意識は非常に強かったものの、会社全体として「どこを目指すのか」が言語化されていない
②自社を知ってもらうための様々な活動は行っているものの、メッセージ、制作物などにばらつきがあり一貫性が弱い

コプロスは新卒採用にものすごく強い会社として知られています。
山口県に本社のある会社といえば、誰もがユニクロ(ファーストリテイリング)を思い浮かべると思いますが、コプロスはマイナビPVランキングでなんとこのユニクロを超えて山口県エリアで第1位となっているのです。
詳しくは専務のノートに面白い記事がたくさん載っているのでぜひご覧いただきたいのですが、
採用活動にしても、会社のコンセプトがしっかり言語化されていないと、発するメッセージも一貫性がないということになってしまいます。

次世代コプロスの創造

人がいないし来ないし、と3Kで知られる建設業界で、
しっかり若手の採用ができていて、高い技術力もある。
しかし次の時代にどう進化していくべきか…。
この80周年を迎える前に「次世代コプロスの創造」をテーマに、
まさに「第二創業」とも言える変革期におけるパートナーとして、
我々ナニラニに声をかけていただいたのでした。

プロジェクトスタート時に掲げた、目的とプロジェクトのゴール

目的:
2026年に80周年、そこからさらに100年企業へと向かう
次世代コプロスの創造

プロジェクトゴール:
その道標、地図となる
●コプロスの存在意義、強み、らしさをとことん考える
●ミッション、ビジョン、バリューの言語化

このプロジェクト自体にも大きな意味・意義がある

●リーダーや幹部候補を巻き込むことにより
 会社のことを自分ゴト化させる
●自分たちの将来像と会社の将来像をイメージし、
 経営陣と同じ未来を見る
●理念浸透のアンバサダー・伝道師になってもらう
●第二創業メンバーの一員という想いと意識の醸成

ちなみにナニラニがよく引用するデータとして、
中小企業庁が2019年に発表している「中小企業の魅力発信に関する意識調査」があります。
「就職先を選ぶ際に各項目をどの程度重視するか」

この調査で分かるのは
経営者(層)の魅力
経営理念・社風

の項目が求職者に非常に重視されているということです。

つまりここがしっかり伝わらないと選ばれない。
そこをしっかり見つめ直し、言語化されていないのであれば言語化することが重要です。

ブランディングプロジェクト全体像

このプロジェクトの最大の特徴は、私たち外部のコンサルタントが提案するのではなく、専務や現場のリーダーたちと共に考え抜くワークショップ形式で、経営理念を開発していったことです。

0.目線合わせ

まず、ブランドとはなんなのか、ブランディングとはなんのために行うのか、ミッション、ビジョン、バリューとは何か、どんな効果効能があるのか、といったことを共通認識していきました。

MVV概念図
これから作ろうとするMVVと、既存の経営計画書や事業活動との位置付けを整理

1. 自己分析

3C分析、SWOT分析、「らしさ」のオーディット
「コプロスらしさ」「コプロスの強み」を徹底的に言語化し、コプロスのDNAを抽出していきました。

小グループに分かれてディスカッションしながら付箋に書いて貼り出し、
それをまたお互いに見ながら話し合いました

ポジショニング検討
ポジショニングマップを用いた議論では、「モノづくり(ハード)」の会社から、「コトづくり・社会課題解決(ソフト)」の会社へ進化したいという潜在的な願いが見えてきました。
そして「土建×山口=コプロスらしさ」という、地域社会に根ざした揺るぎないアイデンティティを確認しました。

最初はなかなかアイデアが出ませんでしたが、
ケコムの海外進出、海外の砂漠化する地域の水対策などから、「酒づくり」「街づくり」まで
一度頭が切り替わるとどんどんやりたいことが出てきました
こちらはもう少し先の未来、100周年の頃、どんな会社になっていたいか?というお題で
自由に案を出していったもの。
どんどん楽しいアイデアが出てきました。
同時に、自分たちはなんでも作れるのだから、若い人のアイデアを具現化してあげたい、
お困りごとの解決をしてあげたい、と強みに一層気づくこともできました。
今後の新規事業などに繋がる可能性もあります

2. 社長インタビュー、専務インタビュー

1と同時並行で、社長と専務それぞれにインタビューを行いました。
これまでの人生、コプロスについて。人生観や仕事観など、たっぷり2時間づつぐらい語っていただきました。
専務のインタビューを記事にしたものが専務ノートの第一弾記事になっています。ぜひお読みください!

3. MVVに落とし込む

これまでの議論を踏まえ、各自でミッション、ビジョン、バリューに言語化して持ち寄りました。
共通点があるのか? 相違点があるのか?
分類したり、仲間にできそうな言葉はグルーピングしながら、協議していきます。

およそこれだ、となってからも、ちょっとしたニュアンスが気になって
文字を入れ替えてみたり意味が被っているところを考え直したり、
もうこれ以上考えられない、というところまで皆でとことん考え抜きました

コプロスは「つくるを超える」会社

最終的に決定したMVVはこちら。

Mission(使命・存在意義)
つくるを超える

Vision(目指す未来の姿)
変化の発信源場となり社会をにぎわす

ビジョンステートメント
私たちコプロスは、”つくる”を超える発想と技術で、これからの社会に新たな価値を創出します。信頼と誇りを基盤に、前例のない挑戦を重ね、人々の笑顔につながる未来を描く。私たちは建設会社の概念を押し上げ、変化の発信源であり続けます。

Value(大切にする価値観)
信頼:お客様の期待を凌駕する
技術:全ての仕事に責任と誇りを宿す
挑戦:前例のないことを次の当たり前にする
革新:無いものを創り出し新たな価値を生み出す

専務が自らの言葉でこのMVVについてノートに記事を書かれていますので、
そちらもぜひご一読ください!

ワークショップ最終回、参加メンバーはどんな想いを胸に…?

今回のプロジェクトでは、最初に書いたように、次期主要メンバー達が自分たちで考えてMVVを策定する、ということが重要でした。
最終回は社長に対してのプレゼン。
そこで社長に無事承認をいただき、決定したのです。
そこまでの4ヶ月間・8回のワークショップは、現場トップの超多忙な皆さんに時間を作っていただき、進めてきました。
各部のリーダー層の皆さんですが、その顔ぶれが集って共通のテーマを話し合うという機会はそれまでほぼなかったそう。
グループワーク最後に、皆さんにプロジェクトを通して感じたことを
一言づつお話しいただきました。

・他部署の皆も意外と考えていることに相違なかったのが嬉しい
・腹落ちする言葉は考えなきゃいけないんだと思った
・社長の発する「素敵環境の未来」この「素敵環境とは何なのだ?」ここの説明ができなくてこれまで残念に思っていた
・他のメンバーの意見聞いて想像がどんどん膨らんだ・まとめるのが大変だと思ったが、腹落ちするポイントを見つけることなんだなと思った
・コプロスらしさ、向かいたい方法、共通するのが伝わってきた
・文章化は難しいのだと改めて気づいた
・MVVなんかはトップが決めるもんだと思っていたが、
こうやって皆で考えられてよかった・自分ごと化できた
・疲れた・未来のために共通の認識がもててよかった
・腑に落ちるかどうか考えて業務に向かいたい
・環境の違う人が多いが、共通した考え方が多くて不思議に面白く感じた・その感じがコプロスらしいということかなと思った
・言語化する難しさ・頭ではわかっているが言葉に出すのが苦労・でも皆同じ感じに落ち着くんだなと・この機会は勉強になった感謝している
・最初はどうなるのかと思ったが、目指す先を皆で共有できたのがとてもよかった・自分たちで考えたので部下にも伝えやすい

まさにこのためのプロジェクトだった、と言えるのではないでしょうか。
皆さんの言葉が伝えてくださっていますが、
確かにトップがバシッと決める会社もあると思います。
しかし今回は次期社長となる専務が、次期幹部候補のメンバー達と、
「次世代コプロスを作っていくため」に「一緒に考えてつくりたい」プロジェクトでした。

「疲れた」という感想は心から出たものでしょうw。
なかなか忙しい仕事人生の中で、ここまで自分たちの会社について、未来について、考えること、話し合うことも無いでしょう。
でも時間をつくって徹底的に向き合ったこの時間は、これからもコプロスが社会に価値提供し存続していくために、
かけがえのないプロセスだったと思います。

もちろんMVVは会社のコンセプト、経営理念ですので、
掲げて終わりではなく、その意識で仕事に向き合えているのか、その方向に向かえているのか、皆で確認しあう必要があります。
MVVがしっかり言語化されたことで、何かジャッジする際に迷いがなくなったり、社会接点でブレがなくなったり、という利点もあると思います。

コプロス社が100周年に向けて、さらにそれを超えて、
「変化の発信源場となり 社会をにぎわす」会社
となりますようにー。

2025年の後半にはビジョンムービーも制作しました。
橋をかけたりケコムで駅前を整備したりする仕事の内容や、
若い人もベテランも女性もいるコプロスの雰囲気。
そしてミッションビジョンを専務自らのナレーション(w!)で伝える動画になりました。
コプロスらしさが伝わると思います。
ぜひこちらもご覧ください!

最後に宮崎専務より

MVV策定によって劇的に会社が変わったという実感は・・・正直まだありません(笑)
しかし、経営判断や新たな挑戦の方向性を示す際に、共通の羅針盤ができたことは大きな変化です。
議論の軸が明確になり、社内外への説明もしやすくなりました!!
80周年を迎える2026年7月1日に向け、MVVを旗印に、私たちの意思と取り組みをより積極的に発信していきます。

株式会社コプロス 専務取締役 宮﨑隆司さま

ブランドイノベーションスタジオ 
意思決定をデザインする会社 
ナニラニ

興味を持った方はお問合せください。
いつでもウェルカムです!

hello@nanilani.com

株式会社ナニラニ

Mission
imagine. draw.
未来を、想像し、描く。


Vision
迷いが減り、挑戦が続く、美しい社会へ。

Value
Creative / Human / Wise

We are
a Brand Innovation Studio.
意思決定をデザインする会社


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