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憲法学者の小林節・慶応大名誉教授が旧統一教会「解散命令」を痛烈批判。宗教界・有識者は目を覚ませ!


1,聞き手は、水田真道住職(東北大大学院工学研究科博士前期修了)

正月早々、異色の対談が実現しました。

水田真道(しんどう)臨済宗妙心寺派金剛寺住職が小林節・慶應義塾大学名誉教授の事務所を訪ね、旧統一教会(家庭連合)問題について聞いています。

水田住職は「公平・公正な裁判を求める有識者の会」呼びかけ人の1人として、2025年8月6日の記者会見でも旧統一教会に解散を命じた東京地裁決定(25年3月25日)を批判していました。

東北大学大学院工学研究科博士課程前期修了という自然科学系の学歴を持つ住職だけに、論理的で極めて明快な対談になっています。

小林節氏は、言わずと知れた憲法学の権威。憲法9条の改憲を目指す旧統一教会の政治団体・国際勝共連合とは政治的立場を異にします。

ただ、小林節氏はかつては改憲派のホープと言われた人ですから、その当時は勝共連合とも何らかの関わりは持っていたと思われます。

2,反安倍勢力の旗頭だった小林節氏が、「安倍とズブズブの統一教会を擁護するのか」と非難されながらも、解散命令を批判

小林節氏の名前を日本全国に知らしめたのは、2015年に安倍晋三内閣が断行した集団的自衛権の憲法解釈変更とそれに基づく平和安全法制への猛烈な反対表明です。

あの時は、立憲民主党などの野党やリベラル・マスコミの側に立って安倍内閣を厳しく批判し、世間を賑わせていました。

ある意味、アベガー(反安倍)勢力の旗頭的人物だったわけで、その人が今、「(安倍元首相とズブズブの)旧統一教会を擁護するのか!」という非難をものともせず、解散を命じた東京地裁決定に猛反対しています。

運命の不思議な巡り合わせでしょうか。

3,10年前、共に安倍内閣を糾弾した野党・マスコミは小林節氏の訴えに耳を傾けよ

10年前、小林節氏と歩調を合わせて安倍内閣を糾弾した立憲民主党などの野党勢力やリベラル・マスコミは、「あの小林節氏が言うのだから」と真摯に耳を傾けるべきでしょう。

動画は約27分半。小林節氏は、旧統一教会への解散命令は憲法違反だと厳しく指摘しています。

批判のポイントは幾つもあります。特に従来、宗教法人法に言う「法令違反」には刑事犯罪が必須とされてきたのに、民法上の不法行為を含めたことを大問題だと述べています。

また、岸田内閣が一夜にして法解釈を変更したことは、内閣支持率の低下を挽回するための人気取りだったと批判。

所轄の文部科学省の元々の考えではなく、岸田首相の鶴の一声で解散命令請求に動いたこと、さらに東京地裁がその政治判断を追認したことは、憲法第20条の政教分離(特定の宗教に利益または不利益を与えてはならない)に違反するとも主張しました。

小林氏が「司法の独立はどこへ行ったんだ」と呆れているように、東京地裁決定は見事なまでに岸田首相の意を汲んだ内容です。

推認に推認を重ねたひどいもので、決定を評価するマスコミ記者らは正気かと言いたいですね。

4,小林節氏が東京高裁に提出した意見書

小林節氏は『月刊日本』25年8月号に「旧統一教会解散決定手続きの違憲性」というコラムを書いています。

また、解散を命じた地裁決定(25年3月25日、“旧統一教会宗教法人解散東京地裁判決”)に「激しい義憤を覚え」たそうで、東京高裁に原決定を批判する意見書を提出しました。

意見書の総括にあたる箇所は、統一教会の関連団体UPF-Japanのnoteで公開中。

以下のnote末尾の「参考資料」に出ています。

全文は、「信教の自由」と人権のためのウェブサイト「BITTER WINTER」に5回シリーズに掲載されました。

なお、小林節氏は動画の最後の方で、統一教会の田中富広会長が謝罪して辞任したことを「よかった。もっと早くそうすべきだった」と評価していますが、これには納得しかねます。

田中富広氏が会長になってから問題を起こしたわけではないからです。

敗訴した民事訴訟の多くは2009年の「コンプライアンス(法令遵守)宣言」以前の事案です。

私はむしろ会長の座にとどまり、最後まで戦うべきだったと思っています。ウクライナのゼレンスキー大統領も、任期切れにもかかわらず、いまだに戦っているではありませんか。

高裁決定も出ないうちに辞任するのは合点がいきません。