【小さな活版印刷機】四季の俳句をひらがなで刷ってみたら なんだか新しかったよ
こんにちは、花の写真を撮ってますタキツネです。
「小さな活版印刷機」にまだまだハマってまして、今回は四季の俳句を印刷してみたら、なんだか新しかったのでお見せしに来ました。
◾️四季の俳句を1つずつ、ひらがなで印刷してみた

俳句に詳しいわけではないので、有名な俳句と季語を調べながら作っています。何か間違いがあったらそっと教えてください。
【春の句】菜の花や 月は東に 日は西に / 与謝蕪村

いきなりですが、これめっちゃお気に入りです。
この句を眺めていて「月と太陽のスタンプを左右に押したらかわいいのでは!?」と思いついてしまい、もう矢も盾もたまらず文房具屋に走りました。
ひらがなのやわらかい感じも相まって、想像以上にかわいくできて満足です。なんとなくダイソーのメッセージカードに印刷してみたんですが、良い感じにハマってますよね。
与謝蕪村は江戸時代の画家・俳人だそうですが、この句は古い言い回しもなくシンプルなので、聞いてすぐに情景をイメージできるのもいいですよね。令和にはこういう表現もありじゃないかと思いますがどうでしょう?
あ、ちなみにひらがなの活字も買い足したので、うちでは同じ文字を3回までは一度で印刷できるようになりました。この句なんかは「な」と「は」と「ひ」が2回ずつ、「に」に至っては3回も出てくるので、大人しく追加の活字が届くのを待って一度に印刷しました。

紙:ダイソー メッセージカード
インキ:シャチハタ いろもよう 蜜柑色
【夏の句】紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘 / 正岡子規

「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘」は、正岡子規による俳句です。紫陽花の色が薄い状態から濃い状態へと移り変わるように、昨日は真実だったことが今日は嘘に感じられる、といった人の心の移ろいやすさやはかなさを、紫陽花に託して詠んでいます。
この句はどう印刷したものか思いつかなくて私が迷っていたら、奥さんが「私にやらせろ」とのことで、スタンプ台に一文字ずつちょこちょことインキをつけて3色グラデーションを作ってました。

白い紙だと色が薄くて印象が弱かったので黒の画用紙に印刷し直したらイメージ通りになったそうで、これで完成としました。
始まりの紫色が、確かに紫陽花のイメージでこれも良い感じですね。
と書いてて思い出しましたが、紫陽花を染めてみた写真が手元にありました。色味は違いますが、紫陽花の色が劇的に変わる様子がよく分かります。



さて、1点反省点としては、黒画用紙が薄いので反り返ってしまってますね。活版印刷で使う時はもっと厚みのある紙を使ったほうが良さそうです。
紙:黒画用紙(厚み60kg ※名刺の標準は180kgらしいのでそりゃ薄い)
インキ:VersaMagic(036,037,077)
【秋の句】朝顔に つるべとられて もらい水 / 加賀千代女

これは先週、こちらのエントリで先にお披露目させてもらっていたので、ご興味あるかたは見てみてください。
【冬の句】赤き実と 見てよる鳥や 冬椿 / 太祇

炭 太祇(たん たいぎ、宝永6年(1709年) - 明和8年8月9日(1771年9月17日))は、江戸時代中期の俳人。水語・三亭・不夜庵・徳母などと号した[1]。出身は江戸。
私は不勉強で、太祇(たいぎ)さんは、今回冬の句を探しているなかで初めて知りました。不思議な名前ですね。
この句の光景や小鳥の鳴き声がハッキリとイメージできて、「この赤色と緑色が見たい!」と思いインキを買いに走りました(2回目)。
冬の仄暗い景色のなかで目を惹かれる赤い花。
椿の葉の、艶やかで煮詰めたような緑。
そこに小鳥がせわしく降りてきて、「あ、食べられる実じゃないや」とがっかりして飛び去っていく様子。
そんな景色を子供の頃にコタツの中から見たことがあるような気がしてきませんか。
これは赤と緑だけ先に印刷しておいて、黒字は後から重ね刷りしています。なかなか綺麗にできたんじゃないかと思って気に入ってます。

紙:ダイソー メッセージカード
インキ:VersaMagic(012,091)、Brilliance(021)
◾️知ってる俳句も、なんだか新しく感じる

私、一応は花の写真を撮るのが本業(?)なので、今回の句選びも花の名前が入ってるものを選んでます。
菜の花、紫陽花、朝顔、冬椿。
「花の名前が入った春夏秋冬それぞれの俳句」と絞って探しても、名句がたくさん出てくるところに日本語の世界の奥深さを感じますね。今回の4つの句はたまたま江戸〜明治時代のものですが、現代の句でもいいなと思うものを幾つも見つけました。メモってあるので、また表現を思いついたら印刷してみようと思ってます。
また、「江戸自体のものだから」とか堅苦しく考えずに、今の感性でメッセージカードに印字してみたりスタンプを押してみたり自由に表現してみれば、見慣れた17文字からもまた新しい魅力が見えてくるような気がしました。

気に入ったものとか、印刷してみてほしいものがあったらコメントで教えてくださいな。
今回はこんなところです、見てくれてありがとう。
それでは、また!
