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EXPO2025 大阪・関西万博|閉幕直前!ベルギーとエジプトの今を知ろう

いよいよ大阪・関西万博のフィナーレが近づいてきました。
184日間に亘り国内外の多くの人を熱狂させた大きな祭典が本当に終わってしまうなんて、まだ実感が湧きません。

たった一度しか足を運ぶ機会はありませんでしたが、その一度だけでも科学技術の進歩がいのちを支えてくれる輝く未来社会を思い描くことができました。

今回は、自分の頭の中にあった諸外国の古く固まったイメージが、どこかに吹き飛ばされた経験をお話ししましょう。

【ベルギーは美味しいだけじゃない】

ベルギーと聞いてまずチョコレートとワッフルを思い浮かべるのは筆者だけではないでしょう。その証拠に、ベルギーパリビリオンに併設されたレストラン『Revive』にも長蛇の列ができていました。ここではワッフルなどのスイーツはもちろん、ベルギー料理やクラフトビールも楽しめるようです。

ベルギーパビリオン前の水盤(筆者撮影)

もちろんパビリオンに入るにも行列は避けては通れません。雨の日だったにも関わらず、パビリオンの前で薄く水を張った水盤を囲むように入館を待つ人の列ができていました。

水盤の中にはBrussels(ブリュッセル)、Flanders(フランダース)、Wallonia(ワロン)と、ベルギーを構成する3つの地域が立体的なサインで示されています。パビリオンに入り映像展示を見ると、この3つの地域の産業的な特徴について学ぶことができました。

① Brussels(ブリュッセル)
首都であるこの街は高級チョコレート産業も発展していますが、ワクチン製造においても世界の中心的役割を果たしていることを初めて知りました。パビリオン内の展示では、毎日150万回分のワクチンを製造し、世界160カ国に供給している世界最大のワクチン製造工場と謳っていました。

世界的な製薬企業やバイオベンチャーが拠点を構え、ベルギーの、ひいては世界のワクチン研究や医薬品開発の中心的役割を担っています。

② Flanders(フランダース)
石油化学工業や繊維産業が盛んであったフランダースも、今では医薬品開発において世界トップクラスに躍り出ています。大企業とベンチャー企業の距離が近く、医薬品開発における多くの臨床試験を連携して行えるという利点が活きているようです。集まった大きなデータを解析するデータサイエンスが、この地域に隆盛したのは必然の流れかもしれません。

③ Wallonia(ワロン)
鉄鋼などの重工業の中心として栄えてきたワロンですが、今やナノテクノロジーで世界を牽引する地域です。世界をリードするナノエレクトロニクス研究機関が本拠を置く街も、この地域にあります。

ワロンで推進されているのは、薬の錠剤ぐらい小さいナノチップを飲み込んで体の中から健康状態をモニターする未来。子供の頃に何かの科学漫画で見た夢の技術が実現を待っていると言うのです。はるか夢物語と思っていた技術を私たちの日常に引き込もうとしている研究者たちがいるとは、夢にも思っていませんでした。


【エジプトの繁栄のピークは5000年前じゃない】

みなさん、エジプトと聞いて思い浮かべるのはピラミッドが象徴する古代文明ですよね? もっと挙げてみなさいと言われて続くのはミイラ、象形文字、そしてパピルス……筆者はこの辺りが限界でした。

20年ほど前に、エジプトに住んだことのあるママ友から聞いた話を元に筆者の脳裏に浮かんだのは、道路は舗装されておらず鶏が歩き回っている街の光景でした。そのイメージを裏付けてくれるものと思いながら入ったエジプトパビリオンで見た映像には予想を大きく裏切られました。

象形文字に包まれた箱のようなもの(筆者撮影)

パビリオンに入ると象形文字がびっしり書かれた箱(だと筆者は思った)が中央に鎮座しています。その中から何かが出てくるに違いないと思い、箱のすぐ近くに陣取りました。

しかし、程なく部屋の照明が落とされると四角い部屋の全ての壁がスクリーンになりました。そこに映し出されたのは未来の都市かと思いきや、エジプトに新たに建設中の新首都の今の映像。超高層ビルが立ち並び、間を縫うようにモノレールが行き来するスマートシティです。

日本でも民間企業が主導するスマートシティがつい先日稼働し始めたばかりですが、まだエジプトの新首都には遠く及びません。さすが、世界最古の文明が生まれた土地です。歴史的な価値に目を奪われている間に、ふたたび文明の先駆者になろうとしていたとは。油断していました。


ガチャガチャで出したミャクミャクのミニチュア|後ろ姿(筆者撮影)

158の国と地域が参加した大阪・関西万博。見ることができた海外パビリオンはすぐに指折り数えられるほど少なかったけれど、頭の中をくり抜かれるぐらいの発見と驚きを与えてくれました。

かつて世界の国々は先進国と発展途上国に分類されがちでしたが、今や先進国だと思ってあぐらをかいている暇などないことも思い知りました。

古くて浅い情報で勝手なイメージを作り上げていた国々で何が起きているのかを知り、お腹の奥に小さな火がついた感覚があります。冷え切っていた体の隅々まで熱が伝っていくようです。これからもどんどん加速していくこの世界の歩みに置いていかれないよう、両手を精一杯広げて知識と情報をかき集めながら前に進みます。

我が国の技術革新への熱い思いと、描いた夢を実現するスピード感に触れたのも貴重な経験でした。つい自分の得意分野のことばかりに注目しがちですが、分野の垣根を越えて成果を知り深掘りできたことにも感謝しきりです。



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タマオ📚言葉を紡ぐ薬剤師 いただいたチップは美術館訪問と書籍購入に充てたいと思います😌 蓄えた知見をもとに新たな文章を書いて、みなさまの生活をほんのり暖かくできたら嬉しいです💐✨