台湾の歴史上の傷について
台湾編③
もう一歩、深いところまで考えてみようと思います。
前の投稿では、台湾に親日の人が多い理由について触れましたが、
その後、台湾はどんな道をたどって今に至ったのか。
そこもすごく気になりませんか?
台湾の戦後史は、よく
「傷つけた人」「止血した人」「治療した人」
という流れで語られます。
■ 傷つけた人:蒋介石
戦後、台湾で国民党政権を率いた人物です。
・反政府思想の弾圧
・言論・集会の厳しい統制
・反体制派の逮捕・投獄・処刑
・知識人や学生、市民が多数犠牲に
この時代は「白色テロ」と呼ばれ、
台湾社会に深い恐怖と不信を残しました。
国家が国民を力で抑え込んだ時代です。
たくさんの人が亡くなり、まさしく国家にとっては大出血で、相当なダメージが残ったことは想像に容易いと思います。
■ 止血した人:蔣経国
蒋介石の息子で、後に政権を引き継ぎます。
・父の強権体制をそのまま続けなかった
・徐々に政治的自由を拡大
・弾圧の緩和、民主化への道筋を作る
・ただし「白色テロ」の否定はしていません。
蒋介石の時代からおよそ30年続いた戒厳令を最終的には解除することまでしています。
傷を完全に治したわけではありませんが、大きな方向転換を行い、
社会がこれ以上壊れないよう「止血」を行った存在です。
■ 治療した人:李登輝
台湾初の本省人で総統となった人物です。
・本格的な民主化を推進
・白色テロを「なかったこと」にしなかった
・記念館の設立
・歴史教科書への明記
・国家の過ちを次世代に伝える教育
台湾は、自国が犯した過ちを隠さず、
「二度と繰り返さないために覚えておく」
という選択をしました。
すごいですよね…しっかりと教育にまで手を伸ばし、後世に自分達の時代を伝えようと、残そうとしたというのが、実に響きます。
こうやって民主主義を育て、共に生きてきたんだな…と、思いますね。
台湾社会の価値観や政治への距離感は、
この「傷と向き合ってきた歴史」の上に成り立っています。
この背景を知ると、
台湾の人たちが戦争や強い言葉に慎重になる理由も、
少し違って見えてくる気がします。
台湾編④
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台湾編①
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