お馬さんがかわいそう、、 ”竹崎季長”で息子がヒーローになった話 |【勉強のやり方を教える”お父さん塾”|中学校編】
中学校入学以降、軽い声掛けとスポット的な関わりにシフトしていった「お父さん塾」ですが、ある程度軌道に乗るまでは、直接的な学習指導もしていました。
前回は、この学習指導の中からのエピソードとして、
という、いまどき中学生の感性に驚かされた話を書いていきました。
今回もスポット的なエピソードをひとつ、ご紹介したいと思います。
学年唯一のヒーロー
ある日、父が仕事から帰宅すると、テストの答案用紙を持った息子が駆け寄ってきました。
息子「ねぇねぇお父さん!このテスト見て!」
何やら少し興奮気味の息子。
持っているのは社会の答案用紙のようですが、テストでいい点が取れたとかかな?
でも、父は、テストの点数を褒めた事はない。
悪くても、叱った事もない。
内容に対するコメントはしていましたが、結果としての点数そのものをどうこう言ったことはありませんし、息子もそれを理解しています。
なのに、何を見せたいのだろう?
と不思議に思いました。
息子「ほら!ここ!」
息子が指差した解答欄に書かれていたのは、
「竹崎 季長」
息子「お父さん塾で教えてもらったところが、そのまま出た!」
父は、少し驚きました。
正解した事よりも、これを記述で書かせる問題が出題された事に驚いた、という感じです。
息子「これ、正解できたの学年で俺だけだったみたいで、先生にめっちゃ褒められたよ!」
父 「おー、すごい! でも、確かに『1カ月特訓』でやったけど、よく覚えてたね。」
息子「まぁね!あとね、教えてもらった『馬の話』もしたら、クラスの友達から『めっちゃ詳しい!すごいね!』って驚かれた!」
学年唯一の正解者という称号だけでなく、「馬の話」でクラスのヒーローになれたことで、ホクホク顔の息子。
確かに、1カ月特訓の時に「”竹崎季長”物語」も教えていましたが、あれから何カ月も経っているのに、よく覚えていたなと思います。
”竹崎季長”物語
この竹崎季長と言う人物、ざっくり説明すると、鎌倉時代の、九州地方の武将です。
元寇の時に最前線で奮戦し、その時の自らの奮戦ぶりを描かせたのが、教科書にもよく載っている、「蒙古襲来絵詞」です。

蒙古襲来絵詞に描かれているこの騎馬武者が、竹崎季長です。
テストでは、「てつはう」とか「集団戦法」と書かせる出題が定番で、この武将の名前を書かせる問題となると、難易度としては「やや鬼畜」という気がします(笑)
防衛戦であった元寇は、領土を得ることができなかったため、御恩と奉公のバランスが崩れて御家人達の不満が募り、鎌倉幕府滅亡へ向かうという、「流れ」を問う問題もよく出る、鎌倉時代の頻出イベント。
これを1カ月特訓の時に息子に教えていたのですが、息子が「馬の話」と言っていたサイドストーリーも話していました。
(数ヶ月前の、1カ月特訓の時)
父 「この竹崎季長という武将は、元寇でめっちゃがんばったのに褒美がもらえなかったので、自分の頑張りを認めてもらうために、鎌倉まで直訴しに行ったんだ。」
息子「九州から鎌倉って、結構遠くない?」
父 「うん。でも、お金がなくて、鎌倉までの旅費が用意できなかった。」
息子「じゃあ、行けないやん」
父 「そこで、馬を売って旅費にしたんだ。」
息子「え!?馬って、この絵に載ってる、この馬?」
父 「そう、元寇を戦い抜いた戦友ともいえる愛馬を、泣く泣く売って、鎌倉までの旅費にしたんだ。」
息子「えぇ、、こんなに頑張ってるのに、お馬さん、なんかかわいそうやな、、(涙目)」
愛馬との別れ、そして、主人に尽くした馬が売られていく様子を想像して、少しウルッとなっている息子。
とても素直で、優しい子だなと思いました(笑)
先日、この竹崎季長の話を覚えているか息子に聞いてみたのですが、
(今の)息子
「竹崎季長の話?覚えてるよ。馬が売られちゃった話でしょ?」
あれから数年経った、今でも覚えていました。
息子にとっては、「元寇~幕府滅亡へ」という鎌倉時代の頻出イベントとしてではなく、
「主人と愛馬の物語」
として、心に刻まれているのかもしれません(笑)
以上、今回は
「お馬さんがかわいそう、、 ”竹崎季長”で息子がヒーローになった話」
でした。
次回は、お父さん塾でたびたび感じた、
「なぜ子どもは親の言う通りにやろうとしないのか」
について書いていこうと思います。
執筆後記
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
竹崎季長が売った馬が、この絵に載っている馬だという正確な記録はありません。ただ、流れからして、おそらくこの馬だろうという説を、父は採用していますが、歴史ってこういう目線で見ると、本当に物語みたいになります。
次回からは、見守りやサポートに徐々に変わっていく「お父さん塾」の様子を書いていこうと思います。
この後も、よろしければ、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事は、父と息子の伴走学習記、「お父さん塾 一カ月特訓」の続編です。
中学校入学直後の「実力テスト」に向けて、過去問49点からスタートした、普通の親子の一か月間の挑戦を、ぜひ読んでみてください。
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