なぜ子どもは、親の言う通りにやろうとしないのか|【勉強のやり方を教える”お父さん塾”|中学校編】
こんにちは。息子の父、です。
中学校に上がった息子との伴走学習
「ゆるサポート型 お父さん塾」
前回は、スポット的な記事として
「”竹崎季長”で息子がヒーローになった話」
について書いていきました。
今回はすこし親目線の話として、
「なぜ子どもは、親の言う通りにやろうとしないのか」
について書いていこうと思います。
(伴走学習で数学の問題を解きながら)
父「きちんと立式をして、計算の過程はキレイに残した方がいいよ」
・・でも、やらない。
立式をせず、いきなり筆算し始める。
計算の途中で、今何を計算していたのか分からなくなって迷子になる。
それっぽい数字が出たタイミングで、
「どう?」
という目でこっちを見てくる。
うん。違います。
(社会の問題集を解きながら)
父「社会は覚え方にコツはあるけど、結局は知ってるかどうかだからね。悩んで答えが出るものじゃないから、解説を読んで、覚えるほうに時間を使った方がいいよ」
・・でも、やらない。
そもそもインプットされていない情報が出てくるわけがないのに、頭を抱えて悩んでいる。
しばらく悩んだ後、
息子「ダメだ。知らないものは出てこない。解説を読んで覚えよう」
・・それ、さっきお父さんが言ったやつ。。
そうじゃないよ
そのやり方は、遠回りだよ
それやったら、詰むよ
今までに、何度そう思ったことか。
親は先にいろいろ経験している分、子供のためにと思って、言いたくなる。
でも子どもは、自分のやりたいようにやってみたい。
ある時、息子と一緒にゲームをしていました。
いわゆる、オープンワールドRPG。
息子が、遠くに見える丘の上に、塔を見つけました。
息子「あそこに行ってみたい」
父は知っています。
その塔の周辺には、とても強いモンスターがうじゃうじゃいることを。
止めようとしました。
父「まずは、〇〇のスキルを強化して、地道に育てていこう。その後、〇〇の森のイベントを先にクリアして、塔に行くのはそれからでもいいんじゃないかな?」
息子「やだ、今から行く」
もう、行ってみたい衝動を抑えられない。
正解をトレースするゲームなんて、つまらない。
意気揚々と塔に向かった息子ですが、案の定、塔に近づくこともできずにやられてしまいました。
息子「もっと強くなってからじゃないと、ここには来れないな」
はい、それを先に教えました。
伝えましたよ。
父のアドバイスを無視したのは、あなたです。
でも、あなたは学びました。
ここに来るには、もっと強くならないといけないということを。
「行きたい」だけでは、行けない場所があるということを。
やってみたい、行ってみたい、その好奇心は、無くさないでほしい。
でも、現実世界でのやり直しは、ゲームの世界ほど簡単じゃない。
だから、最低限のことは言わせてほしいし、聞く耳くらいはもってほしい。
ゲームを攻略するうえで、「今」身につけてほしいスキルがある。
そして、スキルを身につけた者に与えられる、「称号」がある。
「称号」はスキルを身につけている証明にはなるけど、それ自体はたいして役に立つものじゃない。
価値があるのは、称号を手に入れる過程で身につけた、スキルのほう。
スキル習得には、教えてくれる人の言うことを素直にトレースするのが、一番無駄がない。
だから、探求心や好奇心なんて持たずに、言われたとおりにやっているほうが、失敗は少ないかもしれない。
でも、子供は、自分なりに考えて、やりたいようにやっている時の方が、失敗しても楽しそう。
「正解」をトレースすれば、確かに最短でクリアはできるかもしれない。
だけど、正解のルートには無駄がないから、一度ルートから外れてしまうと、もう追いつけない。
正解のルートに置き去りにされた後、そこに残されるのは、正解がないと一歩も動けない、自分。
回り道は、無駄じゃない。
草原を走り回り、森で迷子になり、レベルの違うモンスターにちょっかいをかけて、返り討ちに合う。
そんな経験を積んでいるうちに、
「これはいけそう」
「これはヤバい」
といった感覚が身に付き、次はあそこに行ってみようと、自分の判断で動けるようになる。
正解をトレースしていたら、この感覚は身につかない。
やっぱり、
自分なりに考えて、やりたいようにやっている時が、一番学びが深い。
正解がなくても自分の判断で動けるようになった時、正解の力を使いこなせるようになる。
だから今は、無理に正解を押し付けないようにしよう。
そんな風に考えるようになっていきました。
以上、今回は、少しずつ「見守る」ことができるようになっていった、父の成長の様子を、ゲームに例えて表現してみました。
次回は、ほぼ見守りモードになった中二の様子を書いていきたいと思います。
執筆後記
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
子どもなりに考えたやり方は、明らかに非効率だったり、開始時点で「詰み」が確定している悪手も、たくさんあったと思います。でも、悪手がなぜ悪手なのかを知る経験は、正解をトレースするよりも貴重かもしれません。
受験期に入ってしまうと、もう「無駄から学ぶ」余裕はなくなります。
無駄から学ぶ時間的余裕がある時期に、しっかりと無駄を経験しておくことも、重要なのかなと思います。
この記事は、父と息子の伴走学習記、「お父さん塾 一カ月特訓」の続編です。
中学校入学直後の「実力テスト」に向けて、過去問49点からスタートした、普通の親子の一か月間の挑戦を、ぜひ読んでみてください。
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