ミッシェル・ガン・エレファントと「奇跡の時代」。ミュージック・マガジン特集に寄せて。
6月は『ミュージック・マガジン』のミッシェル・ガン・エレファント特集に寄稿しました。
これは彼らのデビュー30周年記念企画「THEE 30TH」に関連した企画だと思いますが、その中で全アルバム解説記事のうちを一本を担当しています。
(ちなみに僕だけでなく、てけしゅんのしゅん=伏見瞬くんも参加しています)
この記事ではその裏話や、僕個人のミッシェルについての話、当時の記憶なんかを書いてみたいと思います。
照沼健太
編集者・ライター・YouTuber。テレビ東京やNetflixのメディア運営、レディオヘッドら数々のアーティストのCD封入解説文、HIKAKIN、米津玄師、押井守、藤本タツキなどのクリエイターや多くのビジネスパーソンの取材を担当。2023年末からはYouTubeチャンネル「てけしゅん音楽情報」を運営(2025年2月末時点でチャンネル登録者数約5万人)。
TGME史上、最も自由なレコード

僕が担当したアルバムは、1999年リリース『RUMBLE』です。
デビュー30周年、解散からも20年以上経っていることから「おそらく回顧的視点強めで冷静なトーンの記事が集まるだろう」と思い、アジテーション的で、いわゆる“LOW IQ, HIGH ENERGY”な原稿を書きました。
その内容は雑誌を手に取って確かめていただきたいのですが、基本的な論旨は次のとおり。
『RUMBLE』はミッシェルの最も自由な季節の記録。
単なる編集盤ではなく、バンドの思想が刻まれた作品。
ロックンロールバンドの本質の一つはアルバムではなくシングルに宿る。
Toe Rag録音の4曲は、ミッシェル最高の輝き。
CD時代における、アナログレコードリリースの功績。
というわけで、本作はオリジナルアルバムではありません。
「ベストアルバム」と言われることもありますが、基本的にはシングルコレクション。ミッシェルのベスト盤らしいベスト盤の座は翌年2000年『TMGE 106』に譲ります。他に「マキシシングルベスト」と呼ばれることもありますが、2025年からすると「マキシシングルとは?」って感じですよね。
なので「編集盤」くらいが妥当な表現ではないかと思います。
SpotifyやApple Musicが当たり前となった現在、この手の作品がリリースされることはなかなかありません。その点も含めて、本作はやはり特別なレコードと言えるでしょう。
このレコードの存在そのものが、一つの時代の記録であり、バンドの季節の記録であり、彼らの立ち位置を示している。
そのことについても原稿に込めています。
どうして『RUMBLE』なのか
数あるミッシェルの作品から、なぜ『RUBMLE』について書いたのか?
まず、この手の企画の進め方は基本以下の2つがあります。
ライターに書きたい作品があるか聞いて、編集部が作品を選ぶ
作品を指定してライターに依頼する
今回は前者で、僕は次の作品たちを候補として選び、ミュージック・マガジン編集部に提出しました。
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