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屋久島で食べた丸ごとキュウリと焼きおにぎり

朝5時、おにぎりを握る

屋久島で暮らしていた頃、朝は5時に起きることがよくありました。

その日もまだ空気がひんやりしている時間に起きて、大きなおにぎりを3個握りました。

5時起きでつくるおにぎり

朝食ではなく、お昼や仕事の合間に食べるためのおにぎりです。

おにぎりを保冷バッグに入れると、そのまま畑へ向かいました。

朝の農作業は6時頃から始まります。

屋久島の朝の畑

オクラを収穫したり、草刈りをしたり、鶏の世話をしたり。

屋久島の夏は朝から蒸し暑く、気が付けば汗で服が重くなっていました。

昼になると暑さで食欲がなくなり、結局食べたのはおにぎり1個だけ。

残りの2個は保冷バッグの中に残ったままでした。


畑と仕事に追われた一日

午後は通販の発送準備や会社のホームページ更新。

屋久島で通販サイトやHPを更新中

その後はホテルの仕事もあり、気が付けば外はすっかり暗くなっていました。

ようやく寮へ帰ると、玄関先にキュウリが置いてありました。

ちょっと見えにくいですが、玄関の白一袋にはキュウリが入っています

近所の農家さんからのおすそ分けです。

屋久島ではこうしたことが時々ありました。

寮は鍵をかけないので、誰かが届けてくれたんでしょう。引っ越し当初は防犯上良くないと思いましたが。周辺に民家は少なく、上司も「誰も盗みに入る人はいない」と笑っていました。

そのあと今日は何か作ろうと思っていたものの、一から野菜を切って料理をする元気は残っていません。

そんな時、朝のおにぎりを思い出しました。


焼きおにぎりにしよう

「焼きおにぎりにしよう」

電子レンジで少し温めて、刷毛で醤油を塗ります。

それを古いオーブントースターへ入れて焼くだけ。

屋久島の甘口だし醤油を塗っています

屋久島ではこの醤油を使っていました。九州系の醤油なので少し甘めです。屋久島のスーパーマーケットや空港のお土産屋さんでも売られています。

働いていた会社、ホテルでは、お刺身には2種類お醤油を出していました。1つは普通の刺身醤油、もう一つがこの屋久島醤油です。

おにぎりが焼き上がるまでの間にキュウリを氷水で冷やします。

おすそ分けのキュウリを氷水で冷やしています

料理と呼ぶほどでもない、ただの冷やしたキュウリに塩を振っただけです。

日本人なら、日本のお祭りでこんな感じでキュウリを売っていたの経験ありますよね?

でも、そんなシンプルな組み合わせが妙にうれしかったのを覚えています。

しばらくすると、醤油の香ばしい香りが部屋に広がりました。


屋久島の夜に食べたごちそう

焼き目の付いたおにぎりと、塩を振っただけのキュウリ。

それに温かい玉ねぎの味噌汁。

豪華な食事ではありません。

それでも、仕事を終えた後の体には十分すぎるごちそうでした。

縁側に座り、屋久島の夜空を眺めながら食べる焼きおにぎり。

焼きおにぎり定食完成

今思い返しても、あの夜のご飯は特別だったように思います。

こんな質素な日本食ですが、民宿や小さな宿ならお願いすれば食べられますよ。私の勤めた会社では、もちろん金額に見合っためったに食べられない屋久島や九州の名物を提供していました。でも連泊のお客さんにはこんなご飯をを提供することもありました。

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