質問1594:ファーストサービスがはいらなかった時にセカンドサービスでは何か打つ前に考えることはある?
吉田様
いつも回答ありがとうございます。
サービスなんですが、ファーストとセカンドを同じサーブを打つ前提で、ファーストサービスがはいらなかった時にセカンドサービスでは何か打つ前に考えることはありますか?
入らない時はサービスの動作に入ったらボールの毛をより見るようにしています。
※※
回答
▶正解はないから後悔もない
昨日の記事のとおり、考えません。
センターかワイドかボディかを考えたところで、「正解はない」からです。
対戦相手に、対応されるかもしれないし、されないかもしれません。
結果的にポイントを落としたあと、「あそこはワイドへ打つべきだった」などと振り返ってみたとしても、あの日あの時あの場所でそちらの選択を経験していない以上「後悔はまったく意味がない」のは、人生と同じだと思います(関連記事「絶対に後悔しない方法」)。
正解はない以上、考えても仕方がないと思うんですよ。
ですから、ひらめきに任せます。
ひらめきに任せたとて、相手に読まれるかもしれないけれど、考えないぶん、集中力は上がります。
▶「とにかく入れよう」は危険
ファーストを外したあとによく考えがちなのが「とにかく1本入れよう」ではないでしょうか?
リターンも同じ心理傾向 かもしれませんね。
「とにかく入れよう、とにかく返そう」とする努力が、逆転法則でアウトなのは、すでにご理解いただけていると思います(関連記事「努力逆転に『例外はない』」)。
入れようと「考える」と、ボールの毛羽が見えない相関だし、意識すると自然体でなくなるから、微妙に力んだりしがちです。
呼吸について、考えなければ何の引っ掛かりもなく楽にできていたというのに、「吸う・吐く」を意識すると、それまでに比べて少なからず「息苦しさ」を覚える原理と同じです。
自然体を意識すると、不自然になるのです。
▶集中するために、リラックスする
よしんば、自分の調子や対戦相手の苦手サイドなどから、サービス戦略について考えるとしても、いつも申し上げているとおり「アウトオブプレー」時に限られ、「インプレー」にまで思考を引きずらない切り替えが大事でしょうね。
あるいは、入らないようであれば、いっそのことアウトオブプレー時は、リラックスに寄せてみてもいいと思います。
緊張と弛緩の狭間に集中はありますが、得てして不調時は過緊張寄り(関連記事「緊張と弛緩の『シーソーゲーム』」)。
その不均衡をバランスさせるために、深呼吸する、あるいはゆっくり動くなどするのが、有効かと思います(関連記事「いざという時に思い出せるかどうかが、明暗を分ける」)。
▶調子を「最速」で戻す
ところで、ファーストと、スピードも球種もコースも同じ前提のサービスを、セカンドでも打つのでしょうか?
特に「入らない時」であれば(もちろん状況しだいではあるけれど)、ダブルセカンドにして様子をみる「ステップダウン」も有効かと思います(関連記事「公文式を参考にした「ステップダウン」で飛躍する」)。
いきなり絶好調の回復を目指すのではなく、ハードルを下げて調子を少しずつでも取り戻していくのが、「急がば回れ」、あるいは先述した「ゆっくり速く」で、結局「速い」と思います。
ステップダウン(スモールステップ)は、調子を回復するにもやる気を取り戻すにも、有効でしょう(関連記事「気持ちが楽になってから相談するのではなくて、人に相談するから気持ちが楽になる」)。
▶サービスも「ノールック」で上手くいく
ボールの毛を見るのは、無論、申し分ありません。
それと同時にあえて、対戦相手や相手コートを「チラ見しない」のもおすすめです(関連記事「『見て・見ない』サーブ習得法 」)。
コースやコントロールは、「あえて見ない」ほうが空間認知が活性化して、上手くいくと思います。
つまりサービスも「ノールックショット」で上手くいく(関連記事「ノールック打法は効果絶大でした 」)。
対戦相手や相手コートを見て「安心したい気持ち」が、確かに働きがちですが、見ると空間認知が不活化するとともに、ボールへの集中力も損ないますから、むしろ「安心は脅かされる」のです。
打つ先を見ずに打つのは、確かにほんの少しの勇気が要るかもしれませんけれども、結果的に「案ずるより産むが易し」です、よ。
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero