イップス克服に向けて048:ショットの強弱の調整がうまくできず、面が暴れる
テニスゼロ 吉田様
以前、究極のテニス上達方、ボールに集中する裏技、新ボールの見方の3点を購入させていただき、その後ベースメソッドも、Amzonで購入させていただいた※※と申します。
以前のメールアドレスにメールをさせていただいたのですが、メールが配信されないというエラーとなってしまったため、
どうも、ここのところ、フォアハンドがイップス気味のようで、特に練習開始前に行う、ネットを挟んだミニラリーで、ショットの強弱の調整がうまくできず、ネットにかけるか、ラケットの面が暴れてしまって、相手側に大きくオーバーするような状況になってしまっています。また、その状況になってしまうと、相手への球出しすら大きく相手側にオーバーしてしまったりと、この記事にもあるような、気持ちよく打てない状況です。バックハンドは、問題がないので、こうなったときは、すべてバックハンドに回り込んで、ミニラリーをしてなんとか凌いでいます。
https://note.com/tenniszero/n/nf241d36beaf2?magazine_key=m429924f9f9e5#695f4124-ace7-4805-8aba-bb8957ed8cf4
ちなみに、ベースラインからフォアハンドで打つ際には、ボールとボールのケバを見続けられて、タイミングが合わせられれば、うまく打てる状況です。あと、超えてくるのかこないのかに、意識が合わせられている時も、比較的うまく打てていると思います。
下記のメールで3年前にご相談させていただいた、球出しイップスは、良い時があったり、だめな時があったりという感じです。
ミニラリーでの、イップスに関して、何かアドバイスをいただけないでしょうか?
ボールの強さを調整したい、ボールがとっ散らかったら、相手に迷惑がかかるという思いがあるときに、ボールが見続けられず悪くなっている気はするのですが、正直パニック状態になってしまい、何をやっても、ネットしてしまうような感じになってしまいます。
テキスト購入からだいぶ時間が経っておりますが、よろしくお願いいたします。
※※
2022年6月9日(木) 6:27 テニスZERO info@tenniszero.jp:
※※様
こんにちは。
テニスゼロです。
ご連絡を頂戴しました。
以下に回答させていただきした。
ご参考にしていただければと思います。
「ハーフボレー式球出し」は(関連記事「イップス『あるある』」)、
周囲の人に「お前、イップスだな!」とバレる恐れはあります(笑)。
だけどその方が、いいんです。
「周囲にバレても平気」という位置づけになり、
相対的に問題の捉え方が、軽くなるからです。
その方が、回復は早まります(関連記事「イップスも『開示』により治る」)。
だけどイップスの人は
(ご自身がそうなのかどうかは別にして)、
それがなかなかできません。
自分がイップスだなんて認めたくないし、
周囲になるべく、悟られたくない。
そのせいで相対的に、
人に言えないほどの「重い問題」になってしまいます。
ただただ、しんどくなります…。
弾道のイメージにつきまして。
たとえば同じようなシチュエーションとして、
相手前衛のボレーヤーにぶつけにいくストロークがありますが、
直線的に打つと、上手くいきません。
ウォッチされれば、アウトするからです(関連記事「『その先』がない」)。
もちろん、相手ボレーヤーまでは直線的に飛ばすショットを打てるけれど、
相手ボレーヤーのその先に展開するコート内に入れるとすると、
やはり放物線のイメージが必要になります。
ちょっとした違いと思われがちかもしれませんが、
直線的イメージか、放物線的イメージかによって、
インパクト直後の出だしの段階からして、弾道は違ってきます。
一度打ったあとの、
ラケット面を離れたボールの軌道修正は絶対にできませんので、
約20メートル先の相手コート側ベースライン付近では、
大きなコントロールのズレが生じる結果となります。
p.s.
バーラミ、面白いですよねー。
「こっちでもボレーボレー始めんのかい!」みたいな(笑)。
楽しくやっているから、
力み、硬さがないというのは、
そのとおりだと思います。
あと映像が始まった出だしの11秒付近のところ、
バーラミがフェイントサービスを決めた直後に、
「何やっとんねん、おっさん!」みたいな、
パートナーによるゼスチャーのツッコミも、
サービス精神旺盛なお約束芸みたいで、個人的に好きです。
今回の回答は以上です。
また何かありましたら、いつでもご連絡いただければと思います。
【※問い合わせ先】
ウェブサイト:http://www.tenniszero.jp/
メールアドレス:info@tenniszero.jp
On 2022/06/05 9:19, ※※※※ ※※※※ wrote:
On 2022/06/05 9:19, ※※※※ ※※※※ wrote:
> テニスZERO 吉田様
>
> ご回答ありがとうございます。今回もとても有用なご回答をいただけまして、とても幸いです。
>
> 良
> すぎるのは良くないは、まさにおっしゃる通りで、正直驚くほどのプレーができたゲームの後は、「もうこれで家に帰っても良いな」といった気持ちになり、こ
> のプレーを継続するのは、難しそうで悪くなるだけかなといった雑念が浮かんできてしまったのが原因のように思っています。
>
> 玉出しに関するアドバイス、ありがとうございます。
> 今日もまたテニスをする機会があるので、アドバイスいただいた、ワンバウンドで弾んだところで打つのを試してみます。
> 簡単な動作ほど難しいのはおっしゃる通りだと思います。
> 片手のバックハンドスライスで、玉出ししたほうがまだ簡単なのではないかと思うことさえあります。
> あと、イメージのずれの問題も、おっしゃる通りあると思います。
> どうしてもボレーヤーに向けて、直線的にボールを出すイメージの方が強いですね。
> 放物線に打つイメージを入れて試してみます。
>
> 吉田様のテニスゼロのホームページには、テニス上達に有用な情報が詰まっていて、いつも楽しく拝見させていただいています。
> 正直、下手なテニススクール/レッスンのアドバイスより、ものすごく効果のあるものが詰まっていると思います。
> これからも何かありましたら、問い合わせをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
> ありがとうございました。
>
> PS.
> 初めて見たのですが、このマンスール バラーミという方、すごいですね。
> とても楽しそうにプレーされています。楽しくやっているから、これだけアクロバット的なプレーができるのですかね。
> 全然、力みとか固さがプレーにないですよね。
>
> ※※
https://www.youtube.com/watch?v=7HnWaHYgk4o
動画開始から6分20秒のところでは、あのロジャー・フェデラーに先駆けて、「SABR(セイバー)」を仕掛けていたとは!?
回答
▶ラケット面は勝手に暴れない
面が暴れると感じるのは、打球タイミングが合っていないからです。
スイング中に面が下を向いているタイミングでインパクトするとネットミス、上を向いたタイミングでインパクトするとオーバーミスしやすいので、面が暴れているような、あたかも波打つ「気がする」のです。
実際には、インパクト前後で面が暴れて急激に向きが変わることは、ありません(フォロースルーで滑らかに裏返る動きなどはむしろ自然)。
▶ボールに押されて面がブレる場合
あるいは面の真ん中を外して打った場合に限って、ボールの勢いと重さに押されて面がブレるから、その変化が手に伝わり、まるで面が意思を持って暴れているような気持ち悪い錯覚に見舞われることはあります(これを気にしすぎるとイップスが助長する)。
面の真ん中を外して打ってしまう原因も、空間認知のズレがなければ、基本的には打球タイミングのズレ。
「今だ!」と感じた瞬間の打球時間がズレたら、インパクトする打球面内の打球位置もズレるというわけです。
ちなみにイップスには今回ご報告いだいた、腕が暴れる「大蛇系」と、固まる「金縛り系」とがあります(関連記事「イップスが消えてフォアのストロークが帰ってきた! しかも、一発目から」)。
▶バックとフォアとでも「イメージ」は変わる
バックは安定しているから大丈夫かもしれませんが、改めて現実に対するイメージのズレを「基準法」(この場合は『※※※※※※※メソッド』)にてご確認ください。
というのも、ショットが(バックとフォアで)変わると、イメージも変わる恐れがあるからです(関連記事「イメージは揺らぐよ、どこまでも」)。
またお得意なバックはライジング処理もできるから、そのポジションでこなせるかもしれないけれど、今は苦手意識があるフォアではそれができずに手をこまねいているとも疑われます。
同じフォアのリターンを打つのでさえ、相手のサーブがファーストかセカンドかによっても、イメージには影響が及ぶのですから!
▶そのポジション、危険
一般的にミニラリーをやりやすいポジションは、どこでしょうか?
サービスラインの後方あたりをその目安に、立ち位置を定めがちかもしれません。
しかしそれはベースメソッドにならうと「危険なポジション」なのでしたね。
「基準法」を用いれば、ミニラリーをプレーしやすいポジションはおおよそベースライン上。
皆さんがよく「ロングラリー」と言っている立ち位置です。
▶自己肯定感が低いとポジションを誤る
ただし自己肯定感が低いと、「自分だけベースラインに下がっていていいのだろうか?」などと違和感・罪悪感を覚えるせいで、「居場所」を見失ってしまいがちです。
繰り返しになりますが、『※※※※※※※メソッド』です。
当然ボールは「※※※※※※※※※※」のですが、その度合がどれくらいかを測る基準には役立てられます。
▶「これ」をすると球出しは途端に難しくなる
それから、ネット近くからダンクスマッシュを叩き込むのでもない限り、テニスのショットは押しなべて「放物線」です(関連記事「打ち上げてもバックアウトしない」)。
つまり「打ち上げる」ベクトルが、少なからずある。
球出しではネットに近いから「前に打つ」意識が強くなり、ベクトルのアンバランスを招きがちになるのです。
これをすると、距離(深さ)のコントロールが恐ろしく難しくなります(関連記事「テニスは『射的』ではない」)。
▶「安心感」が全然違う!
特に不調な今は、とっ散らかるようであれば球出しも「打ち上げ」てください。
イメージは「小ロブ」。
すると深さのコントロールは、「前へ打つ」のに比べて、断然楽になります。
先述した恐ろしい難しさもなくなり、安心感も全然違うと思います。
▶「スピン系ミニラリー」もできる
さてご相談いただいているミニラリーも、同じです。
ポジションに関するイメージのズレを正したら、まずは打ち上げる「小ロブ」でやってみてください。
ちなみに今は意識すべきではありませんが、ロブのイメージがあると「振り上げるスイング」になるから、スピン系の球種もやがて現れます(関連記事「イチローは言った。「変える」と「変わる」は全然違う」)。
▶「相手に迷惑」は自他に対するディスリスペクト
ボールの強さを調整したい、ボールがとっ散らかったら、相手に迷惑がかかるという思いがあるときに、ボールが見続けられず悪くなっている気はする
上記は自己肯定感に関わる問題ですけれども、今回いただいたご相談内容の本質ではない気がします。
「とっ散らかると相手は機嫌を損ねる」などという決めつけは、相手に対するディスリスペクトであると同時に、迷惑をかけて罪悪感を覚えるから自分についての感じ方が悪くなる「自己否定的な見方」も強くなってしまいます。
「とっ散らかりを迷惑に思うようなちっちゃい相手ではない!」という見方に改まると、自己肯定感も上がりますよ。
「他者肯定感=自己肯定感」の相関だからです(関連記事「相手から嫌われても、自分からは『好き』」)。
▶迷惑をかけるイメージがあると迷惑がかかる
迷惑をかける思いがあると、いちいち「ワルい!」「デカい!」「浅いです!」などのセルフ1が口を衝くでしょう(関連記事「自己肯定感が低いと、『ゴメン!』『悪い!』が口を衝く」)。
それがまた、相手にとっての「迷惑」。
テニスというのは伊達公子さんが訴えたように、「それくらい集中」しなくてはまともにプレーできないスポーツなのに、「浅いです!」などといちいち声をかけるから、相手を惑わせてしまって余計に迷惑がかかるのです(関連記事「伊達公子さんの『ホントにうるさかった』」)。
つまり迷惑をかけるイメージがあると、実際に迷惑がかかる。
▶すべては「イメージどおり」
上のリンクでもご説明しているとおり「すべて」である以上、テニスのみならず「健康」や「お金」「体型」「仕事」「人間関係」なども、保有しているイメージどおりというわけです。
だからといって「お金持ちになりたい」想像をすると、「今はお金がないイメージ」だから、そのイメージが実現化してしまうのでしたね。
健康になりたいと思えば思うほど、薬やサプリメントなどを過剰摂取しかねないから、注意が必要。
そういう人は実際、今の世の中にはたくさんいるのですけれども、不安を煽って不健康を量産する意図もあるのが、資本主義です(関連記事「電通の戦略十訓」)。
▶面の真ん中で打てるようになる「逆ノールック」!?
ボールを見続ける集中手続きは、至極まっとうです。
相手(狙い)を見ずにボールを見る「ノールック」で、フォアへ、バッグへ、浅く、深くなどの配球が自在にできるようになると、コントロール感覚が磨かれます(関連記事「ノールック打法は効果絶大でした」)。
とはいえあくまでも念のため付言しておくと、球出しでは「逆ノールック」もあり。
つまり相手(打つ方)を見て、手元のボールは見ずにコントロールするスタイルです(関連記事「日常で空間認知をたしなむ楽しい『ノールック生活』」)。
なぜなら球出しするコーチ(先生)は、一般的に手元のボールではなく相手の選手(生徒)のほうを見て指導するからです。
これを練習すると「空間認知」につきまして、ターゲットを狙うほうというより、面の真ん中に当てるほうのイメージ力が鍛えられます。
書く字を目で見なくても、字がきれいに書けるようになる感じです。
▶「ゆっくり速く」の威力
スマホのフリック入力では私の場合、パソコンで行う「ブラインドタッチ」とは逆に、手元のキーパッドを見ながら、ディスプレーを見ずに打ったほうが打ち間違いがない逆ノールックの「ブラインドディスプレー」になるようなものです。
ちなみに、「速く打とうとして速く打つと遅くなる」のはテニスと同じ。
ですから、「スロー」が効くのです。
すると、スイングはゆっくりなのに、飛び出すボールは意表外に速いショットが実現します。
つまり、「ゆっくり速く」(関連記事「飛び出すボールスピードが意表外に速くなるとき」)。
政治家は「ゆっくり急ぐ」などと言いますが、(たまには)的を射た発言もあるものです、ね。
テニスではないものの、35年ほど前に私が徹底的に学んだ本も「ゆっくり速く」の極みでした。
▶幸せな時空間の共有byマンスール・バーラミ
最後に、今週は私が短めの旅に出ていたためお返事をお待たせし、メールを二度お送りいただくご面倒をおかけしました。
不着になったかと、ご心配をおかけしたかと思います。
先ほどより通常業務に戻りましたので、いただいたご質問には急を要する打ち合わせなどが入らない限り、これからは一両日中にお戻しできると思います。
またテキストご購入特典のメールサポートサービスは、3年前であっても10年前であってももちろん有効ですので(私の心身が健康であればという前提は踏まえるものの)、引き続き遠慮のございませんように(イップス気質は真面目で優しいから、遠慮しがち)。
お陰様でマンスール・バーラミを懐かしみ、幸せな時空間の共有を思い出しました。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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