サロン楽屋話062:弱い人ほど強くなる──潜在能力の鍵を開ける「安全安心」という礎(連載前編)
昨日告知した「幸せなイメージが現実をつくる」という話(関連記事「骨盤人間vs膝人間──それでも日本人は世界屈指」)。その礎となるのが、「安全安心」の環境。海外選手が日本を好きになるゆえん。人は危険や不安を感じると、本来の力を発揮できません。逆に安全安心が確保されると、もはや伸びしろしかない。その礎が、いかに私たちの集中力や上達に直結しているかを見てみます。
▶「幸せ」に目覚めると「覚醒」する
木下グループジャパンオープンテニスでプレーしたカルロス・アルカラスは、「聞いていた話とは全く違う。大きなパワーをもらえている」と言って、意表外だった「日本の熱い声援」に感激したのでしたね。
ラファエル・ナダルもプライベートで訪日。
浅草と渋谷を訪れた際の様子を、インスタグラムに掲載しました。
さらに関西へも足を伸ばし、清水寺で笑顔を見せる写真も投稿したといいます。
ほか、過去にはロジャー・フェデラーも極秘来日。
石川県野々市市にあるローカルな(?)金沢インドアテニススクールで、家族とともにテニスを楽しんだといいます。
先の世界陸上で来日したアスリートたちも同様(関連記事「『楽しむ心』で世界が感動。世界陸上で輝く女子選手たち」)。
あるスコットランド人は、日本の清潔なトイレに「幸せ」を感じたのです!
後述しますが、この「幸せ」に目覚めた人たちが、「覚醒」する。
関係ないと思われるかもしれませんが、ぜんぶつながっています。
▶日本にいると、「日本のよさ」が分からなくなる
もう少し(「イメージが大切」なので)、続けます。
『池上彰のニュースそうだったのか』では、「外に自販機を置ける」「落し物が帰ってくる」「地下鉄に子どもが一人で乗れる」のは、安全安心な日本ならではと伝えました。
諸外国では上記が、「当たり前」ではない。
なにわ男子の藤原丈一郎さんは「1ヶ月間で財布と携帯電話と家の鍵を、それそれ別々の日に失くしたのに、全部帰ってきたんです」と驚きのエピソードを明かしたのです。
「なくしすぎ」のほうに驚きます(いやはや)。
日本にいると、日本語の難しさに気づけません(関連記事「『当たり前』の外に出ると、見えるものがある」)。
それと同様日本にいると、日本の治安のありがたみが、分からなくなる。
卓球の早田ひなは、「1日目からまさか(泣)」といって、総額100万円のスリ被害を明かしたのでしたね。
プライベートな旅行だったからまだしも(?)、遠征試合だったりしたら、気が気ではありません。
▶「誰でもいいから殺そう」とするのはなぜ?
政治家は「国難」とは言うけれど、こんな「いい国」、ほかにはなかなかないですよ。
そのイメージが実現するのです。
「イメージがすべて」と言ったのは、アンドレ・アガシでした。
幸せなイメージの人による犯罪率は、低いはずです。
自分は不幸だと思っている人が、「誰でもいいから殺そう」と思うのです。
それは「下手」な生き方なのでしたね(関連記事「『悪=下手くそ』の相関」)。
「国難」と思えば、そのイメージが実現します。
ビンに閉じ込められたノミは蓋が空いても、鎖につながれた子象は巨象になっても、能力はあるのに、脱出できません(関連記事「環境への適応が『進化論』」)。
ですからテニス人生も、イメージのズレを修正することが、「上手い」生き方です。
ここから先は
スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero
