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質問236:速くて正確なセカンドサーブを身につけるには?

肩を痛め、オーバーヘッドサーブを封印。
「ゆるいアンダーしか打てない」という悩みに対して、単なるフォーム論ではなく、「コントロール感覚」や「ゲームとしてのテニス」から提案します。

質問
こんばんわ
私は中2ので式テニス部に所属しています
質問なんですが
私は肩の筋肉が腫れていてドクターストップをかけられているので(上から)ファーストサーブは出来ないので肩に負担がかからないように(下から)セカンドサーブをしているのですが
遊んでいるようなボールしかでません
スピードもなく
ゆるく山なりのボールばかりです
でわ
どうすれば
セカンドサーブを
「早く」「正確に」「低く」入りますか?

回答


▶アンダーサーブは「武器」になり得る


恐らく、アンダーカットサービスをお打ちになっているのだと想像しますが、まず、スピードという点では、物理的にオーバーヘッドサービスに及ばない現実があると思います。

ですから、高いレベルで活躍するプレーヤーたちの多くは、オーバーヘッドサービスを打っていると言えます。

とはいえ、使い方しだいでは、全仏オープンの4回戦でマイケル・チャンがイワン・レンドルを相手に伝説のアンダーを使ったように、「武器」になり得ます。

https://youtu.be/u0NkCiZsAJ4?t=127

そういう意味では、一般的なサービスの「形」にとらわれる必要はなくて、「テニスはゲーム」という前提に立ち、さまざまな作戦を繰り出せばよいと思うのです。

▶低いコントロールは「感覚」で磨かれる


低くコントロールするには、低く打つ「感覚」を身につけるよりほかありません。

とはいえ、ネットミスを過度に忌避すると、なかなかそのような感覚は身につかないのです。

ですから練習では、ネットミスや、逆にオーバーするボールも、怖れない(関連記事「怖れないテニス」)。

「結果」を整えるよりも、さまざまなコントロールの「経験」を積むことが肝心です。

▶コントロールはフォーム意識では身につかない


いわば、キャッチボールの距離のコントロールを磨くにあたっては、遠投もすれば、近い距離で下手投げもするからこそ、正規の塁間でのコントロール力が、より高度に培われるようなイメージです。

そのようなコントロールは「感覚」なのです。

「面を開く」や「ボールの下をこする」といったフォームやテクニックの意識で、恒常的にどうにかなるものではありません。

▶ミスしたボールも「観察」し続ける


大事なことは、ネットしたりオーバーしたりしたボールだからといって、おざなりにしないこと。

打った飛んで行くボールにも、集中し続けます(関連記事「上達する人ほど『打った後』を見ている」)。

すると逆説的に、ネットやオーバーしないコントロールに自然と収束してくるのです。

味付けが濃かったり薄かったりを味見するから、「ちょうど」に収まるのと同じです(関連記事「『回転の味見』をする」)。

▶テニスは「イメージ」をズラすスポーツ


アンダーが「スポーツマンシップに欠ける」などと、物議を醸したそうですが、私はそうは思いません。

ルール内でいろいろやるからテニスはおもしろいというのが私見。

何も、ハードヒットばかりがテニスではありません。

テニスコートは「縦長」なのですから、故障の今、アンダーの強化に取り組むのは、テニスコートの「使い方」を覚えるうえで授かったタイミングと言えます。

リターンも、強打するだけではなく、ハーフボレーでちょこんと合わせる「セイバー(SABR=Snake Attack by Roger)」だって、立派な作戦ではありませんか。

テニスは、打つボールは遅くとも、相手の「イメージ」をズラせば、勝てるスポーツです。

▶故障は、別の学びを深める時間にもなる


肩をお大事になさってください。

もしかすると、オーバーヘッドでは「打点を高くしなきゃ!」という思い込みから、腕が耳のそばを通るようなスイングをしていて、それが傷める原因になったのではないかと想像します。

しかし普通に(自然に)スイングすれば、本来ならば、耳のそばを腕が通るようなスイングには、肩の構造上、なりにくいものです。

つまり、打点を高く取るフォームを「意識」したために、故障を招いたと疑われるのです。

故障は私も長患いした経験がありますが、コートに出られなければ上達の研究を深めたり、こうして質問してみようと思い立ったりするもので、それはそれで有意義にもなると思います(関連記事「『桑田ロード』に学ぶこと」)。


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テニスゼロ代表 吉田無型(よしだ・むけい)



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