テニス上達メモ179.テニスで“無敵”になるための「敵を仲間に変える脳波理論」
▶テニスの相手は「敵」ではなく「仲間」
テニスは対戦型ゲームです。
ゲームですから、相手がいないと楽しめません。
ですから、相手は「敵」ではなく、ゲームを一緒に楽しむ「仲間」です。
「敵視」しないこと。
「気分、機嫌、気持ちが大事」なのに、「敵視」すると、「嫌悪」してしまいがちです。
▶「敵視」すると、パフォーマンスが下がる理由
相手を敵とみなすと、自分が勝ち進む上での邪魔に思えます。
つまり潜在意識的には「抵抗」として認識されるから、自由自在のプレーが妨げられてしまいがちなのです。
目の上のたんこぶ。
相手前衛にポーチに出られる気がして、打ちにくくなったりしませんか?
それは、相手を敵視して邪魔だから、潜在意識の領域では抵抗感が強まっているためなのです(足元に沈めたり、パスを抜いたりできるようになる話は後述)。
▶その一言が「信用」を失う
たとえば議論の場でも、気の置けない仲間であれば、言いたいことが言えるし、(たまにはあるかもしれないけれど)人格否定するような怒りも発動せずにすみます。
つまり、対話のパフォーマンスが上がるのです。
優れたディベーターは、相手を敵視せず、一緒に楽しんでいるから、強い。
ところが相手を嫌な敵とみなすと、自由に言いたいことが言えなくなったり、いきおい感情的になって言い過ぎたり、しがちではないでしょうか。
つまり、パフォーマンスが下がるのです。
うっかり「お前、目障りなんだよ!」が、口を衝く(関連記事「意見を交わすから『会話』になる」)。
その一言が、信用・信頼を失うのです。
▶仲間を信じることが「無敵」の秘訣
テニスで言えば、たとえばダブルスなら4人でプレーしているそのメンバー全員が「みんなええやつ」と思う(「いい人」でもいいけど、そう言うと“偽物の素直”っぽいので、ここでは「ええやつ」のほうが、グッと刺さると思います)。※1「類は友を呼ぶ」性格改善法
自分とテニスをプレーする時空間を分かち合ってくれる。
そのねぎらいに感謝の気持ちが湧く。
すると敵がいないから、文字どおり「無敵」。
単なる言葉遊びではなく、実質的にプレーパフォーマンスでもそうなります。
▶アルカラスも実践! 「脳波理論」で科学的に証明可能
「それでテニスが上手くいくなら苦労はない!」などと、思われるかもしれませんね。
でも波動(脳波)のレベルでいえば、科学的に証明できるのです。
「敵視」はイライラのベータ波。
「ええやつ」は集中のアルファ波。
相手を敵と見なさず「みんなええやつ」と思った瞬間、「こんな素敵な仲間たちとテニスを楽しめるなら、勝ち負けなんて度外視でいいや」という心持ちになって、誰しもパフォーマンスは上がるものなのです(関連記事「アルカラス『ただ楽しんでいるだけ』」)。
▶敵ではなく「仲間」に打ち返す心構え
対戦相手は敵ではなく、むしろ「仲間」だと思って「どうぞ」とばかりに打ち返す。
先述した相手前衛によるポーチの話も「出てください」と言わんばかりに落ち着いて返球したほうが、あなたはミスしません。
ミスしないどころかむしろ、足元に沈めたり、パスを抜いたりする自由自在のコントロールが可能に。
つまりあなたは「出てください」と言わんばかりに返球するのだけれど、相手は打ち損じたり、捕り損ねたり。
パスを、抜こう抜こうとするガツガツとした欲がにじみ出ないから、自分はミスしないし、相手にしてみれば、返球を読めないのです。
▶「チョー気持ちいい!」のわけ。水を「味方」にした北島康介
繰り返しになりますが、敵とみなす と「抵抗」として潜在意識的には認識されるから、議論で言いたいことが言えなくなるのと同様、自由自在のプレーが妨げられます。
「仲間」と腑に落ちた時、その抵抗がスッと外れ、自由自在のプレーが現れます(ただし仲間だからといっても、仲良くしたくない相手については後述)。
水泳の北島康介が、水を抵抗ではなく「味方」とみなすのと同じ(雑誌『Number』特集記事)。
ゴルフのタイガー・ウッズが、対戦相手のパッドが外れたら自分が優勝するというプレーオフで、「入れ!」と願うのと同じ。
▶ひな壇で勝つ鍵は信頼、ボケつぶしは自滅のもと
仕事などでもそうですよね。
私は書くことが仕事ですが、関わってくれる周りの人たちが「みんなええやつ」と思って取り組めるプロジェクトだと、いい発想ができたり、頑張ろうとしなくても、自然とやる気になれたりします。
その結果として、納得いく文章が書けたりします。
プロの芸人にとって、ひな壇は戦場です。
どれだけ「爪痕」を残せるかのしのぎ合い。
ややもすれば芸人同士は「敵」だけど、相手にツッコんでくれる信用を置けないと、思いきってこっちはボケられません。
ボケる相手を「敵」とみなして、出し抜きたければ無視すればこと足りるけど、ボケつぶしをして「信頼」を損ねるのは自分です。
▶近づきすぎるのはディスリスペクト
ただ、仲間だからといって、仲良くする必要はないのです。
無理やりそうしようとすると、「友だち100人問題」で苦しくなります(関連記事「『友だち100人』で苦しむ人たち」)。
テニス仲間、あるいは親や子ども、配偶者と、仲良くできるに越したことはないかもしれませんけれど、できなくても「敵視」しない。
マリア・シャラポワの例も、そうでしたよね。
馴れ合わなくていいので、リスペクトし合える関係であれば、問題ありません。
すると、結果的に仲良くなります。
むしろ親子であっても恋人であっても親友であっても、「近づきすぎる」のは依存的かつ支配的なディスリスペクトなのです。
▶騙されたように上手くいく人生を送る
「敵視」はイライラのベータ波。
「ええやつ」は集中のアルファ波。
こちらで述べている、「幸せな人生を送るための合理的な戦術」と同じです。
本当に「ええやつ」かどうかはさておき、そうやって上手く脳を騙す「のうだま」だと、人生は「騙されたように上手くいく」(関連記事「『のうだま』のすごみ」)。
▶おまけ・※1「類は友を呼ぶ」性格改善法
ちなみに「類は友を呼ぶ」から、「みんなええやつ」と思っていると、あなた自身も「ええやつ」になるのです、よ。
それは、苦しまないための特効薬です。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero