イップス克服に向けて065:打ったあとに集中しても意味がない?
「打ったあとに集中しても意味がない」。そう思いますか? ボールはもうラケットを離れている。でも集中は「打ったあと」まで続けます。なぜなら――インパクトは約0.004秒。どんなに目を凝らしても見えないからです。昨日のWBC、日本対韓国戦。周東佑京のスーパーキャッチも、この話と無関係ではありません。
▶ボールから目線を切っても
昨日のWBC日本対韓国戦、9回に周東佑京がフェンス際で見せたスーパーキャッチにつきまして。
https://www.mlb.com/ja/video/ukyo-shuto-s-leaping-catch
一旦、ボールから目線を切ったのちに、捕球したと伝えられます。
日本テレビ系列『WBC詳報』内で二宮和也が「そんなことできるのか」と驚きを隠しませんでしたが、それはこちらで述べている理由によるものです。
▶集中は、打ったあとまで続く
ピッチャーは、狙いが見えない瞬間があったとしても、投げたあとまで集中力を絶やさなければ、コントロール性は維持されるという話でした。
集中力が高ければ、見えていない瞬間を補完する能力も高まるからです。
こういうと、「投げたあとや、テニスでは打ったあとに集中したって、ボールはすでに手放れているのだから、コントロールに関係ないじゃないの?」などと、いぶかる向きもあるかもしれません。
しかし、この言葉を思い出してください。
「現在がどれほど耐えがたいかは、現在の困難だけによって決まるのではなく、その人がもっている将来の見通しの性質によって決まる」――加藤諦三
▶未来が、今の原因になる
つまり、未来が今を決める「原因」にも、なり得るのです。
時系列としては、過去の原因があって、未来の結果につながるのだとだけ、考えがちかもしれません。
しかし、逆もまたしかり。
未来の原因(集中)が、今のクリーンヒット(結果)を決めることもあり得るのです。
認知科学者でカーネギーメロン大学博士の苫米地英人が「コンフォートゾーンのずらし方」として提唱しました(関連記事「負ける言い訳を自分で作ってしまう?」)。
未来の理想像(原因)を臨場感を持って描けば、今の暮らし(結果)が変わると――。
▶真価を問われるのは打ったあと
テニスでは、インパクトの瞬間(約0.004秒)は、どんなに目を凝らしても、ゆっくり打ったとしても、ボールをポンポンと突き上げるラケットリフティングで試したとしても、見えません(関連記事「インパクトの瞬間は見えない」)。
それでも打てるのには、補完する力があるから。
その力を高めるのが、打つ前から打ったあとまで持続する集中力というわけです。
打つ前は、誰でもボールに集中します。
しかし、本当に真価を問われるのは、打ったあとです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero
無料メール相談、お問合せ、ご意見、お悩み等は
こちらまで
tenniszero.note@gmail.com
テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
いいなと思ったら応援しよう!
スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero