イップス克服に向けて064:見えなくなったその瞬間に「やばい」と焦ってしまった
集中しようと意識するほど、見えなくなります。禅では「歩くときは、ただ歩く」「食べるときは、ただ食べる」と言います。示すへんに「単」と書いて禅。集中とは、単純になること。
質問
吉田様
お返事ありがとうございます!
私自身のフォームの特性上どうしても最初から最後まで見続けるのが難しいところではありますが見えている時は常にミットのど真ん中を見るようにしてみます!
明らかに心が動じてしまったのは1球だけでしたがしっかり見ようと思考で意識していたことで恐らく見えなくなったその瞬間に「やばい」と焦ってしまったのがコントロールミスに繋がったのだと分析しています。
また気になることがあればご質問等させていただきます!
▶見ようと意識すると、見えなくなる
仰せのとおりだと思います。
見ようと思考で意識することと、単に見ることの間には、大きな差があります。
聞こうと意識すると、「聞くんだ!」「聞かねば!」という頭の中のセルフトークが騒がしくなって、聞こえなくなります。
味わおうと意識すると味わえず、ただ味わうと味わえます。
下の記事も参考にしていただけるかもしれません。
https://note.com/tenniszero/n/ne29b6b204078#81307219-07e6-4e54-81de-e6e25bccbc3a
▶示すへんに「単」
禅ではしばしば、「歩くときはただ歩く」「食べるときはただ食べる」「寝るときはただ寝る」などと、煙に巻いたような言い回しをしますが、その差を言っているのだと思います。
考えずに、「ただ見る」。
示すへんに単純の「単」と書いて禅。
思考で複雑に考えてしまわずに、見るときはただ見る。
「寝よう!」「寝なければ!」と考える夜は、寝られなくなります。
▶複雑にするから見えない
私はここに、可能性を見出しています。
集中が難しいという前提に立てば、上達もまた難しくなります。
しかし集中とはむしろ、単純化するプロセス。
付け足すのではなく、削ぎ落とします。
意識しないとは、頭の中で言語化しないこと(関連記事「街並みがきれいに見えた日──ロングコートダディ『言語化』ネタとテニス上達」)。
それが「不立文字」なのだと思います。
今回の回答は 以上となります。
また何かありましたら、ご連絡いただければと思います。
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吉田無型(よしだ・むけい)
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