薔薇咲き誇る夢のアルハンブラ〜 スペイン🇪🇸 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #14-5
【Day47: グラナダ】
この旅のハイライトのひとつ、アルハンブラ宮殿へ。薔薇に囲まれたイスラム建築最高峰をじっくりたっぷり堪能。
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##長年の憧れの場所
翌朝、いざ憧れのアルハンブラ宮殿へ。
中学生の時、社会科の資料集で見たアルハンブラ宮殿の美しさに惚れ惚れし、いつかゆっくり訪れてみたいものだと妄想していた場所。
私は今、そのグラナダに居てアルハンブラ宮殿に向かおうとしている!と思うと、歩いて向かう道中だけでワクワクしてしまう。


世界的にも有名な観光スポット、人気の世界遺産とあって各国からたくさんの人が詰めかけているけれど、自由なペースで立ち止まったり人が居ないタイミングを見計らったりできるところが一人旅のいいところ。

絵になる場所への出没で写真撮影大会
オーディオガイドまでしっかり借りて、時折、団体ツアーのガイドさんの説明を盗み聞きしながら、ひとつひとつじっくり見て回ることにした。


##質素の中に潜む狂気の精密さ
15世紀終わり、800年続いたイベリア半島のイスラム支配は、ここグラナダで終わりを迎える。
最後の王が居住したアルハンブラ宮殿は、イスラム建築の最高峰と言われているが、絢爛豪華とは全く異なり、色使いは白をベースに質素にすっきりまとめあげられている。
一方で内部はとにかく装飾がものすごいのだ。

慎ましやかな生活に見える

質素な静けさや慎ましさを感じる建物の中で、狂気を感じるほどに細かく夥しい装飾が施されていて、そこに人間の熱を感じる。
一体何種類の装飾があるのか分からないほど、あっちにもこっちにも人間業とは思えない緻密な彫刻やタイル絵、木細工が施されていて、相当な技術と日数を要したことが想像できる。

この美しさ!資料集で見た光景にご対面



他ではあまり見かけないアルハンブラ宮殿の特徴

狂気じみている…
イスラム芸術は幾何学模様が中心だが、模様のバリエーションがとにかくたくさん、考えうる限りの模様が集結しているのでは、と思うほど。
デザインするほうも大変だろうし、きっと設計図を書く人も含めて相当高度な技術者が揃っていたんだろうなぁと妄想する。


美意識の高さが集中しているように感じる



##アルハンブラタイルの魅力
白壁に施された緻密な彫刻も素晴らしいが、特に気に入ったのはネイビー・マスタード・ターコイズ・グリーンあたりの4色を使ったタイル装飾で様々な模様があちらこちらに登場してセンス抜群。
模様は異なるのに抑えた色で統一されているせいか、静かな調和を感じる。
どれもこれも可愛くて、キリがないくらい写真におさめてしまった。





##バラの季節に訪れられた幸せ
宮殿内をひととおり見るだけで2時間近く経過。
そのままバラ園を突っ切って丘を登り、夏の離宮へ向かってみるが、5月下旬のこの時期、まさに薔薇が花盛り。

ちょっとしたハイキング気分で向かってみる
夏の離宮の庭園までの道のりに、これでもかと色も形も異なる薔薇が咲き乱れているので、楽しくて仕方ない。





ピンクだけでも一体何種類あるか分からないほどで、特に薔薇好きということではないけれど、薔薇という花が人々を魅了する理由が分かる気がする美しさだった。



いい香りに包まれながら、一生分の薔薇を見たんじゃないかというくらいたくさんの花を愛で、ちょろちょろ控えめな噴水があちらこちらにあるイスラム式庭園を堪能していたら何だか雲行きが怪しくなってくる。
さっきまで青空が見えていたのにあっという間に暗くなってサッと一雨来てしまったら最後、何だか一気に写真映えがしなくなるのだから青空がいかに重要か思い知らされる。




ヨーロッパの片隅に残ったイスラム最後の砦、アルハンブラ宮殿。
キリスト勢力に取り囲まれ、外の世界から閉ざされた状態で、内側に自分たちだけの楽園を築こうとしたのかもしれない。
アルハンブラの細密な世界は、孤立の果てに生まれた静かな狂気のように感じられた。
名残惜しくはあるけれど6時間近くの滞在を終え出場することにした。

##グラナダの気前良すぎるバル文化
ランチを食べる間も惜しんで見学していたのでお腹ペコペコ、バルが立ち並ぶエリアに向かい、まずは1杯ビールをいただくことにする。


事前に調べた情報によるとグラナダのバルは、お酒を1杯頼むと無料でタパスが1つ付いてくるという意味が分からないくらい気前の良いサービスがあって、確かに昨日もビールと1皿のタパスを頼んだつもりが、結構な量のエビとオリーブが別途運ばれてきたのでお腹いっぱいになってしまったのだった。

お会計を見ても特にお通し代のようなものは追加されておらず、もともと1杯300円くらいのバルのビールに、結構しっかりめのつまみが付くとあって今日も行く気満々。

1軒目はビールのみオーダーし、おつまみのジャガイモとソーセージの和え物と一緒にいただく。
見た目は悪いが味はまずまず、ちょっと店内に活気が少ないので、2軒目は夕方でもお客さんの入りが良いお店をチョイス。

もちろん生ハムをオーダー
CAVAと生ハムをオーダーすると、こちらもきちんとサービスのクロケットがやってくる。
サービスのお皿含め全ての皿に必ずパンが乗っているので、これだけで結構お腹がいっぱいだ。

夕日にもチャレンジしたいし、あちらこちらの通りに電飾があることも気になっていて、暗くなるまで飲んでいようかと思ったけれど、1日歩き回った足に立ち飲み屋はキツくて、一旦部屋に帰って考えることにした。
##お祭りみたいな夜のグラナダ
観光の中心地からさほど遠くない部屋ではあるが、結構静かな住宅地なので夜の一人歩きは不安で、外出するべきか家にとどまるべきか悶々としてしまう。
でもでも、グラナダはこれが最後、明日は朝から次の街に旅立つのだからと決心し、重い足を引きずりもう一度街歩きを開始。

夕方からの曇天のせいで夕陽は見えなかったけれど、日が落ちて中心部に戻るとその華やかな電飾に驚いてしまう。


これはお祭りか何かなんだろうか?
トレドといいコルドバといい、5月のスペインはお祭りシーズンなのだろうか?
目的はよく分からないけれどあちらこちらの通りに、横断幕のような電飾が施されていて、通り毎に趣向を凝らした電飾が続くので、まるでクリスマスイルミネーションを見ているようだ。


隣の通りを覗くとまた違うデザインの電飾に出会えるので、足の疲れも忘れて繁華街をぐるぐると歩き回り、華やかなグラナダの夜景を堪能してしまった。

🚊次回、アンダルシアの旅も最後。4都市目はセビリアへ。華やかな街でお気に入りスポットを見つけた。
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。次の話はこちら↓
