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【ARMY目線】韓国サッカー代表がメディアを拒絶した理由【BTSとソン・フンミン】


【追記:2026/6/21】「その後」を追記

世界の出来事をBTSで理解する推し活

BTSバンタンにハマって早2年半。
学習が進んだ結果、韓国関連のニュースの大半はバンタンから学んだ文脈で解釈できてしまうようになってきました。何それ怖い。

昨日ちょうどそういう記事を書いたところなのですが、またツボるニュースが飛び込んできました。
今日のキーワードは、「ソン・フンミン」「兵役」「韓国メディア」です!

韓国サッカー代表がメディアを遮断

事件の概要は以下の通り。

  • 事件概要

    • W杯取材のため帯同していた韓国人記者らが、公開練習中に韓国代表チーム主将を揶揄する発言を行った

      • マイクが入っていたため、音声が録音された

        • 韓国の放送局JTBCがその映像を公開し、炎上

    • 選手団は取材対応を全面的にボイコット

      • チェコ戦逆転勝利後のインタビューもキャンセル

      • 既に行われていたインタビューの公開も停止

    • 韓国サッカー協会(KFA)もメディア側を公式に非難

    • 事態の責任を取って、記者団の代表者が辞任

韓国メディア『ヘラルド経済』によれば、韓国の放送局JTBCは7日に行われた韓国代表の練習映像をYouTubeチャンネルで公開。
その中でソン・フンミンを先頭に韓国代表選手たちがランニングを行っていたが、現地の取材関係者と思われる人物がソン・フンミンに向けて
「キャプテンだから小隊長みたいに走っているのか」
「軍隊で走るみたいに走ってるな。キャプテンだからか?」
などと発言。さらに別の男性が
「軍隊にも行ってないくせに、クソッ」
「軍隊の『軍』の字も知らないやつらが」
などと口にすると、最初の男性は「少しはやったじゃないですか」と笑いながら応じたという。

The World「「軍隊にも行ってないくせに……」W杯に臨むソン・フンミンに不適切発言 公開映像の音声が韓国で物議に」より

内部での厳しい叱責の深刻さは、外国メディアによって暴露された。ESPNメキシコのベテランジャーナリストであるヘスス・ベルナルは、チバスの練習施設での記者会見中、KFAのメディアオフィサーがすべての外国人ジャーナリストに退室を命じ、その後、残った韓国人記者たちに密室で激しい説教を行ったことを明らかにした。

ベルナルは自身のソーシャルメディアで「退室を命じられたときは困惑した」と述べた。「しかし後になって、韓国のメディアオフィサーが自国の記者団を厳しく叱責していたことを知った。キャンプ内の緊張感は明白だ」

「Unprecedented World Cup rift: South Korea squad boycotts domestic media over Son Heung-min slurs(ワールドカップでの前例のない亀裂:ソン・フンミンへの侮辱を巡り、韓国代表チームが国内メディアをボイコット)」より

この発言を放映しちゃったのは韓国のTV局・JTBCだと読んで、反射的に「またおまえか」と思ったのですが、そういえば独占中継権買っ(て破産して民事再生申請し)たんでしたね。放映する前にチェックして( ;∀;)

ARMYから見たソン・フンミン選手

ソン・フンミン選手は、今回の北中米ワールドカップにおける韓国代表チームのキャプテンです。
韓国サッカー界のレジェンドとして知名度が非常に高く、有名人名前当てクイズでよく出て来ます。最近の影響力ランキングでは4位でした。

「【2026】韓国有名人影響力ランキング【Forbes Korea】」より

BTSの中では、テテ(V)との親交が有名です。
最近ホビ(j-hope)もサッカーにめっちゃハマってて、インスタストーリーに写真を上げたりコンサートのMC中に言及したりしてるので、彼らもこのニュースは見てるだろうと思いました。

ちなみに、ソン・フンミン選手は2025年夏にアメリカのプロサッカーリーグへ移籍したのですが、同時期にHYBEが移籍先のLAFCとパートナーシップを結んでいます。開幕戦でK-POP+ライトショーとかしたみたい。

記者は何故そんな発言をしたのか

これほど有名なスーパー選手に、しかも韓国代表としてW杯を戦っている最中に、自国のメディア記者が「不適切で無礼な言葉」を発したわけで、しかも海外プレスも集まってるから様子が筒抜けになり、ネット上では非難が巻き起こりました。

何故、そんな発言が出たのでしょうか。

韓国メディアは特権を持っているのか

韓国メディアを見ていて不思議なのが、彼らから受ける「裁く側にいる」という一種の優越感です。その特権意識はどこから来るのでしょう。

まだまだ勉強の足りない私から見ると、韓国が民主化を推進する中でジャーナリズムが柱の1つとなった経緯があり、その成功体験がメディアに「自分たちこそが社会の正義を代弁し、権力を監視する存在である」という強烈な自負を与えたように見えます。

また、この時に言論の自由を勝ち取り、武器としていく中で、「権力者と戦うことこそが正義である」という感覚が生まれ、儒教的な「富や名声を得た者は手本とならねばならない」という価値観と混ざり合って、「道を外れたら叱責して正すべき」という姿勢を獲得したのではないか、とも思っています。

昔で言えば「権力者=政治権力や財閥」なのですが、現在は有名人やHYBEのような新興財閥がその位置に入って来ます。
芸能人自殺率の高さやポータルサイト(NAVERやDaum)の芸能欄がコメント廃止になっていることからもわかりますが、一歩間違えたら社会的リンチになる諸刃の剣です。

ここに、韓国のネット文化の発達が加わって、「クリックベイトの蔓延・匿名掲示板の増加・世論戦の一般化」に繋がったのが今であり、そういう感覚の違う国から出てくるニュースがネット経由で広がってしまい、出会った私たちをビックリさせているような印象を受けています。

私たちからすれば「何故国の宝を攻撃するのか」と思うような扱いがしばしば発生するわけなのですが、おそらくベースの発想が違うのだろうと感じます。
学習が進んだらまた考えが変わるかもしれませんが、今の時点ではそう思っています。

ちょっと話がズレましたが、記者が「W杯の最前線で取材できる特権」に感謝せず、上から目線で主将を揶揄したという点には、そもそもメディア側に「世論を動かせる側である自分たちが書いてやっている」という驕りがあったのではないか、というのが私の感想です。

「まともに軍隊の任務すらこなしていない」の意味

その「驕り」に拍車をかけたのが、兵役に対する感覚ではないかと思います。

韓国人の健康な男性には兵役の義務がありますが、一部には免除(正確には「芸術体育要員」として、軍務の代わりに本業をこなす制度)制度があります。
これは「国際的なスポーツ・コンクールでの実績(オリンピックのメダルやアジア大会の金メダルなど)で国の評価を著しく高めた者」が該当します。
ソン・フンミン選手は2018年のアジア競技大会で韓国代表チームを率い、金メダルを獲得したので該当者となり、軍隊では3週間の基礎訓練のみ修了しています。

兵役は国民が平等に負うべき責務なので、皆が当事者です。その分話題の注目度が高く、「兵役に関する特権・優遇」問題は毎回大騒ぎになります。

見知らぬ他人の会話に、自分が登場している
当人の耳に入ることを避けられない規模の、話題の広がり方

兵役が終われば一人前という感覚もあるようで、記者の発言は要するに「世界的スター選手って言っても、俺たちみたいに軍役を果たした男にはかなわないじゃないか」という、センシティブな部分をド直球で踏み抜いたものだったと思われます。

公開練習の場で堂々とそんな話をしているということは、普段からしてたんだろうと思ってしまいますが、これは韓国やサッカーファンだけでなく、兵役がある国の人間の感情も刺激しますね……。

ARMYが怒る理由

今回のニュースによって一部のARMYから怒りが噴出しているのですが、私が思う理由は2つです。

兵役免除論争に巻き込まれたBTS

ソン・フンミン選手が2018年に免除対象者となった時、韓国国内ではもちろん兵役特例の公平性を巡る論争が起きました。

そこで巻き込まれたのが、ちょうど兵役前だったBTSです。
免除条件には国際スポーツ大会やコンクールが含まれていますが、大衆芸能は含まれていません。要するに、ビルボードチャート1位やグラミー賞ノミネートは入っていないので、BTSは対象外です。

だから本人達も兵役に行くつもりで会社と計画を練っていたようなのですが、ここである議員が「BTSも国威発揚に貢献した」って持ち出したのをきっかけに長い論争が始まってしまい、結局長男のジン君が入隊したのは2022年末になりました。長い( ;∀;)

芸術要員が純粋芸術にのみ適用されることにも問題があるという指摘が出ている。正しい未来党のハ・テギョン議員は、7月に国会国防委員会で「バイオリン、ピアノのようなクラシック音楽コンクールで1位を取れば兵役特例を与えるが、ビルボードチャート1位を取っても兵役特例を与えない」とし、防弾少年団(BTS)の軍免除の世論を取り上げたことがある。

ハンギョレ新聞「ソン・フンミンは免除され、BTSは免除されない「兵役特例」、見直されるか」より

(パンPDは)自身や防弾少年団のメンバーは2018年初めから長い間兵役について話し合い、時間をかけて準備してきたとし、「私たちは、兵役をメンバーたちのキャリアにおける転換点として捉えるよう準備してきました。彼らは長年にわたって懸命に活動してきましたので、この機会に休息期間が必要なのも事実です。彼らは今日のBTSのまま留まることはできません。成長し、変化していく必要があるのです」と指摘しました。

「【和訳】パンPD「BTSの兵役に向け、長く準備してきた」【HYBE/BIGHIT】」より

私は後からファンになって色んなニュースを遡った側ですが、当時リアルタイムで追いかけていたARMYはソン・フンミン選手と聞くとこの頃のことを連想する人も多いんじゃないかと思います。

結局BTSは全員が兵役へ行きましたが、もしあの時に免除論が通っていれば、今回のような心無い言葉を受けていたのは彼らだったのかもしれないと思うと、非常に複雑な感情を覚えます……。

ARMYの韓国メディアアレルギー

昨日の記事でも書いたのですが、SUGAの事件では韓国メディアが物凄い量の飛ばし記事を書きまくり、TV局が他人の映った防犯カメラ映像をスクープとして報道し、二次被害をもたらすといった人災も発生しました。

この事件はARMYのトラウマになったと思うのですが、特に一部の国際アミは韓国メディアアレルギーを発症しました。
当時は韓国メディアボイコットのハッシュタグもたくさん見たのですが、今回のニュースを聞いてまた当時のタグが復活したりもしています。思い出したんですね( ;∀;)

8/8のJTBCによる偽のCCTV映像公開、8/14の東亜日報による本物のCCTV映像公開、8/23のSUGAの出頭など、何か起きるごとに記事数が上がり、長期に渡って高い関心が払われていることがわかる。
8/10が記事数のピークで、1日に29,990件の記事が出た。ここで出た誤報は大量のぶら下がり記事を生み、海外にも拡散された。

「【和訳】著名人の事件報道におけるメディアの行動:SUGAの電動スクーター飲酒運転事件の事例研究【参考データ】」より

BTSとサッカー界との最大の接点

この状況で一番気になるのがこれです!

7月に行われるサッカー世界大会の決勝戦で、試合中のハーフタイムにショーが行われることになり、BTSが出演するそうです。

「【FIFA 2026】W杯史上初のハーフタイムショーにBTS・マドンナ・シャキーラが登場!」より

復帰後のBTSは韓国メディアに対して塩対応を続けており、基本プレスリリースを出して終わり、インタビューも映像もなし、の姿勢を貫いています。

KFAと選手団がいつまで韓国メディアとの断絶を続けるかはわかりませんが、このままいくと世界の大舞台で韓国の誇る世界的アイコンが活躍しているのに、自国メディアだけがハブられて海外メディアの後追いをせざるをえなくなる……という展開が見えてきます。

私は特に問題ありませんし、むしろもっとやれくらいの気持ちでいますが、韓国メディア側はどう対応するんでしょうか。今後の展開が楽しみですね。と、野次馬根性全開で見守っております。

その後

該当記者2名は謝罪し(片方の所属会社はちょっと抵抗したらしい)、KFA関連の取材からは外れることになったため、ボイコットは正式に解除されました。ソン・フンミン選手は心の整理のため沈黙を貫いている状態。
ネットでは早速特定が始まり、該当者と目された記者の過去記事が発掘されたり、記者情報ごと過去記事が消えたりしています。


関連記事

ちなみに韓国には「기레기(キレギ:記者+ゴミ、の合成語)」という言葉があり、産経新聞でも取り上げられたことがあります。
Xポストでこの単語を見かけた時は、それのことかと思って下さい。

レベルの低い記者や、公益性にそぐわないフェイクニュース、根拠のない中傷を繰り返して私腹を肥やす記者たちの実態を皮肉るために使われ始めた言葉である。
政治的に偏向した記事、扇動や捏造、検証されていない資料を用いた記事など、質が低く扇情的な記事を書く記者たちに対して主に使われる。
彼らが書いた記事は「チラシ(デマや噂話)」レベルのものとなり、こうした行為を報道機関単位で行うようになると、それは「イエロー・ジャーナリズム」と呼ばれるようになる。

namuwiki「기레기」より
YTN「 日산케이, 韓언론 '기레기'로 불린다며 싸잡아 폄하 논란 / YTN」より

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