繋がり・実績・売上―狙って手に入らないものは意外な場所にある
独立研究家の山口周さんが、note記事でこんなことを書いていた。
「人生で本当に価値のあるものほど、副産物として生まれる」
みんなにも全部読んでほしい価値ある有料記事だ。
ここでは、無料で読める冒頭部分から一部引用する。
例えば幸福や信頼や友情や尊敬や誇りといったものは、これらの獲得を目標として追い求めると、かえって不思議なほどに手の中からこぼれ落ちていってしまいます。
一方で、仲間と何かの目標に向けて真剣に取り組んでいるとき、ふと振り返ると、これらが副産物として手に入っていることに気づきます。
読んだ瞬間、「ああ、まさにあの場所のことだ」と思った。
副産物の宝庫みたいなコミュニティ
TAC名古屋中小企業診断士試験合格者コミュニティQCC。
2ヶ月に1回、定例の勉強会と懇親会を開いている。正会員は元TAC生、準会員として他校出身者や独学の合格者も参加している。

ただし、誰でも入れるわけではない。年に1回の東海地区診断士イベントでの会員募集か、既存メンバーからの紹介がない限り、入会の機会がない。
「人脈を広げよう」と意気込んで門を叩ける場所ではないのである。
なんの生産性もない時間
毎回の定例会は、出席者全員の近況報告から始まる。
「最近こんな案件をやっていまして」「実は転職しまして」「子どもが生まれました」—そんな話がひとりずつ続く。
正直にいえば、なんの生産性もない。議事録に残すような内容でもないし、ここから直接ビジネスが生まれるわけでもない。

でも、この時間があるからこそ、メンバーの顔と名前と「人となり」が自然にわかるようになる。懇親会での会話も、表面的な名刺交換とはまるで違うものになる。
飲み会に生産性は求めない
飲み会には生産性は求めない。そこで仕事を得ようなどと思わない。
ただ、人となりを知りたい。わたしはお酒を飲まないが、飲み会の場ではみんなの人となりがとてもよく現れるので、極力参加するようにしている。

例えば、酒癖が悪い人。
友人同士や近しい間柄ならまだしも、いい年して仕事関係などの飲み会でお酒に飲まれて周りに迷惑をかけるような人は論外だと、個人的には思う。
飲み会は、そういった消去法的な人脈のデザインに影響を及ぼす。
もちろん、あらゆる会話を紡ぎ、人となりを知ることで距離感が近くなり、「どうせならこの人に頼もう」と仕事に発展するケースもある。
狙っていない場から生まれるもの
仕事の相談ごとがあったとき、「あ、それならQCCの○○さんに声をかけてみよう」と自然に思える。
それは、近況報告や懇親会を通じてその人の得意分野や仕事への姿勢を知っているからである。紹介する側もされる側も安心感がある。
気の合う仲間が見つかり、プライベートでも飲みに行ったり、旅行に出かけたりするメンバーもいる。

繋がり、実績、売上。
わたしたちが生きていくために欲しいこれらのものは、「繋がりを作ろう」「実績を積もう」「売上を上げよう」と直接狙ったときほど、するりと逃げていく。
でも、「この場が好きだから続けている」「この人たちと話す時間が楽しいから参加している」という動機で関わり続けていると、ふと気づけば副産物として手元に届いている。
副産物が実る場所
山口周さんはこうも書いていた。
大事なのは、幸福や収入を直接求めることではなく、それらが副産物として生まれるような「構造」をつくることだ、と。
わたしなりに翻訳するなら、こうなる。
「自分にとって意味があると思える場所に、損得抜きで居続けること」
交流会に参加して名刺を何十枚も配ることでもなく、
SNSでフォロワーを増やすことでもなく、
ただ「この場にいたい」と思える場所を見つけて、そこに通い続けること。
副産物は、そういう場所にしか実らない。
もしあなたにそんな場所がまだないなら、探してみてほしい。
東海地区にお住まいの診断士なら、こちらのイベントで探せますよ(しれっと宣伝)。
そしてもしすでにあるなら、どうかその場を大事にしてほしい。そこにあるのは、狙っては手に入らない、価値のあるものだから。
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