『2001年宇宙の旅』ってもう過去のハナシなの?
内容がムズカシイ。だからこそホ・ン・モ・ノ・だー!ってなる、本格派宇宙SF小説の中でも最も有名なんじゃないか?『2001年宇宙の旅』。映画も壮大でスゲーらしいね。
通常の難解なSF小説は、文学チックで多くを語られなさすぎるか、理系専門用語と理論が展開され続けるか。どっちかに偏るものだけど、この作品は違う。
文学過ぎるかと言われれば少しマイルドだし、専門的かと言われればまだわかりやすいほう。しかし、難解な上述のSFはどっちかに偏り過ぎているから、もう一方は一般レベル。
アーサー・C・クラークの『2001年宇宙の旅』は、文理どちらかに偏り過ぎず、だけどどちらもの水準が高い。例えるなら両方が80点以上だからスゴイ。だからこそムズカシイ。
はじまりの物語に位置する、高度な知能を得た人類の出現の経緯。
正直この話がいちばんおもしろくて、外的要因で人類へと急成長したって説を支持したくなるお話。
前の話:日本SFならでは!美少女が日本経済を潤す。『BEATLESS』
涼宮ハルヒシリーズで、長門有希が“情報統合思念体“って情報だけの上位生命体として出てきて、こんな宇宙人もいるんだ!と感動したもんだけど、それ以前からこの小説で進化の先として示されてて、映像としてもSFの基礎としてもたくさんの人が影響受けてんだなーと。
中盤は外国人の名前が覚えれなくて、しかも最後の結末を描くための伏線を張り続ける時期で、まじめに何のハナシしてんのかわかんなかった。スーパーAIのハルが暴走して人間を殺すまでは。
ただこの作品の真髄は高次元になった唯一のニンゲンが、何を感じて考えるか。その結末を読むために、伏線をワケもわからず通るのも悪くない。たとえ難解すぎて、結末の情景描写理解できないにしても。
もちろん読者は高次元生命体で、なにもかも理解してるなんてことはナイ。自分たちから何歩か進化した主人公の感覚を「わかる、わかる~」とかムリなハナシ。
だからこそ想像力がはたらく。読み手ひとりひとりの感覚に委ねられる。
続編の2031年と2061年に旅する宇宙は、1部の難解な結末にひとつの解答を示してくれる。だがそれでいいのか?『2001年宇宙の旅』はそれでより面白くなるのか?
『2001年宇宙の旅』は2026年現在でも、途方のない未来の宇宙の物語。
巨匠アーサー・C・クラークが書いたからこその1冊の深み。
次回:『BEATLESS』から学ぶ、超高度AI時代の人間生存戦略
Tiger / Youth Youth Youth
いいなと思ったら応援しよう!
高校生アクション!応援してくださる方はクラウドファンディング感覚での投げ銭、よろしくお願いします(_ _)
サポートで戴いたお金は、インタビュー記事をまとめた本の出版費用に使わせていただきます!