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コンパクトなPTZコントローラー「KC606N」を試したファーストインプレッション

PTZカメラを直感的に操作できるコントローラーは便利ですが、大きさが悩みの種でした。

今回は、非常にコンパクトなPTZカメラ用コントローラー「FoMaKo KC606N」を試してみました。

基本操作から使用感、見えてきた課題など、ファーストインプレッションを紹介します。

PTZカメラのコントローラーが気になっていた

昨年からPTZカメラを色々と試してきました。

PTZカメラを使う中で大事な要素になってくるのが「コントローラー」だと思います。

基本的には管理画面で操作ができるのですが、コントローラーがあるとより素早く直感的に操作ができます。

ただ、これまで触ってきたコントローラーはどれもサイズが比較的大きいのが気になっていました。

今回試してみたのは非常にコンパクトなPTZカメラコントローラー「FoMaKo KC606N」です。

横幅210mm、縦幅138mmとPTZコントローラーの中ではかなり小さいものだと思います。

KC606Nの基本的な操作

KC606Nは、ジョイスティックやボタンでPTZカメラを操作したり、モニターでカメラの映像を確認したりできます。

実際に操作している様子を撮影してみたのがこちらです。

FoMaKo社から発売された製品ですが、同社のPTZカメラに限らず汎用的に使用することができます。

これはPTZカメラでよく使われる「VISCA over IP」「VISCA TCP」「Onvif」「NDI」「Pelco」といったプロトコルに対応しているからです。

今回私は「VISCA over IP」を使ってテストを行ってみました。

VISCA over IPの場合、ネットワーク経由でIPアドレスを使い通信を行います。複数のカメラと接続しておいて、切り替えて操作することができます。

基本的な操作方法は、慣れてみるとシンプルでした。主な使い方は下記の通りです。

CAMボタン:押してから数字を押すと、接続したカメラに切り替える
ジョイスティック・ズームボタン:カメラの画角を調整
SETボタン:押してから数字を押すと、カメラの画角を保存
CALLボタン:押してから数字を押すと、保存していた画角を呼び出す

使い勝手の悪い点がある

基本的な操作は割とすぐできるようになりましたが、実際に操作していると使い勝手が悪い部分が目立ちます。

大きくは「GAIN・シャッタースピードの表示」と「マニュアルフォーカスの調整」です。

GAIN・シャッタースピードの表示

一般的なカメラでGAINと言えば、「ISO」や「dB」で表示されます。またシャッタースピードなら「1/100」と言った表示です。

ですが、このコントローラーでは謎の数字が表示されます。

例えばシャッタースピード1/100だと、今回試した組み合わせなら「31」になります。1/100に合わせるには、覚えておくか、PTZカメラの管理画面から確認する必要があります。

以前触ったcanonのPTZカメラコントローラーは、普段のカメラと同じ操作感で使えました。その分、専用品ではありましたが、さすがのクオリティでした。

それと比べると、どうしても見劣りはしてしまいます。

Canonのコントローラーは一般的なカメラと同じ感覚で使えました

マニュアルフォーカスの使い勝手が悪い

「マニュアルフォーカス」と言えば、自分自身でフォーカスを調整する方法で、近距離側・遠距離側に少しずつ調整できるイメージがあると思います。

しかし、KC606Nのマニュアルフォーカスだと、微調整ができません。調整しようとした方向に、フォーカスが止まらず動き続けてしまいます。

実際に撮影した様子がこちらです。

今回試したのは同じFoMaKo社のPTZカメラKN20Aです。他社のPTZカメラでも試したところ、正常に動作したかと思いきや、やはり調整し続けてしまう場合もありました。

これが仕様ではないと思うので、サポートに不具合ではないのか確認中です。

VISCA over IPについて理解できたこと

KC606Nは管理画面が用意されており、ノブに割り振られた機能を自分で変えることができます。

面白いなと思ったのは、自分でVISCA over IPのコマンドを割り当てることもできることでした。

KC606Nの管理画面

元々はSONYが開発した「VISCA」というシリアル通信のプロトコルでした。それが業界標準として扱われるようになり、またネットワークでも使われるようになったのが「VISCA over IP」です。

ただ、その中身は14文字のコマンドが送られているシンプルなものです。昔からあることもあり、調べてみるとコマンドの情報はすぐに見つかります。

カメラによっても仕様が異なるようなので、それぞれの内容を確認することは重要です。

そんなことを試していると、CompanionにもVISCA over IPのモジュールがあることに気が付きました。

Companionは無料で使える、システム連携の仲介ソフトのようなツールです。よくATEM MiniをStreamDeckから操作するために使われています。

早速試してみたところ、問題なくPTZカメラを操作できました。こちらはマニュアルフォーカスの問題もなく、安定して使えています。

これを試してみると、下手なコントローラーを使うよりも、Companionを使った方が良いのでは?と思えてきました。

ジョイスティックは便利ですが、運搬する時に結構気を遣ったりします。その辺りを考えても、StreamDeckの方が便利かも…。

最後に元も子もないような話になってしまいました笑


ということで、コンパクトなPTZコントローラー「KC606N」を試したファーストインプレッションでした。

安定性・信頼性を考えるとCompanionとStreamDeckが勝りつつ、とは言えPCいらずですぐに使えるコントローラーの魅力もあります。

せっかくなので、もう少しサポートにも聞きながらトライをしてみたいと思います。

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