テレビの限界、超えさせてもらいました。「誰にもできないこと」をやり通す、大人の責任。3/26・27放送『ちるらん』の話。
こんばんは、こやなぎです。今夜も「ものがたりのたまり場」へ寄っていただき、ありがとうございます。
今日は、皆さんに知っておいて欲しいことがあります。
それが、3月26日、27日に放送される『ちるらん 新撰組鎮魂歌』のことなんですけど。
このドラマをリアルタイム見てほしい。(ぜひ、ご覧ください!!!)
注目ポイントを知っておくと、より一層楽しめると思うので、この記事で解説させて頂きます!
新選組をテーマにした作品は、今までも星の数ほどありますが『ちるらん』は一味違います。綺麗に整えられた歴史ドラマの枠を、内側からぶち破るような「剥き出しの熱量」に溢れているんです。
時代劇特有の殺陣ではなく、アクション要素を足して、新しい時代劇に。歴史が苦手な人でも理解できる構成。ハイクオリティな映像と細部までつくった音の世界は没入感を高め、本物を感じる俳優部のお芝居に心打たれる。
なんか見どころだらけなんですが、、
それでは書いていきます。
よーい、スタート。
なぜ、今この物語を観るべきなのか

今の時代って、どこか「正解」や「効率」ばかりが優先されていませんか?
失敗しないように立ち回り、波風を立てないようにそっと自分を押し殺す。そんな窮屈さを感じませんか?
効率重視でこだわりを捨て、早く簡単にやることがベターと思ってこなしたり、、ギクッとした人いますよね?
1860年代に生きた、土方歳三をはじめとする新選組は、時代の大きなうねりの中にいながら、驚くほど「個」として己を貫こうとします。
「自分が何者であるか」を証明するために、1秒先で命を落とすかもしれない喧嘩に身を投じるのです。
その純粋すぎるほどの執念は、現代を生きる僕らの胸をあつくする。忘れていた情熱を思い出させてくれます。
「弱ければ死ぬ」
いまでは考えられないですよね。
そんな世界で、生きた男たちの生き様を、物語にのせエンターテイメント作品に仕上げております。
この作品を通して、何か感じて貰えることが必ずあるはず。
豪華キャストが見せる本物のお芝居
俳優部のお芝居を撮影現場で拝見してるとき、毎日胸があつくなりました。
ドラマをつくっていて1番嬉しいのは、こういう本物を目の前で見れるということです。
やっぱり生で見るお芝居は最高です。
おっと、羨ましくてクレームがきそうですが、この映像素材を、より面白くを目指し、見たものをアップデートして皆さんにお届けするために努力してるので許してください。
俳優部のお芝居は、このドラマの最大の売りと言ってもいいと思っています。
まずは、それぞれの役どころに付いて、説明しておこうと思います。ちるらんのお芝居は、単なるお芝居ではなく俳優同士の「実力主義という名の真剣勝負」でした。
山田裕貴の「飢え」:土方歳三
主演の山田裕貴さんが演じる土方歳三には、常に「何かに飢えている」ような危うさがあります。
「強くなりたい。ただそれだけのために」
そこに嘘がないのは、彼自身がこれまでのキャリアで、泥を啜りながら実力で居場所を勝ち取ってきた表現者だからです。
負けると分かっていても挑む。その「不屈の魂」を、技術ではなく、己の生き様そのものでスクリーンに叩きつけてきます。
お芝居をしていない間ですら、土方歳三を感じるくらい見事に演じてくれています。
「誰にもできないことをやるのが、カッコいいんだろうが」
予告で何度か目にした方もいるかと思いますが、土方歳三を含め、刺さる台詞が沢山あるので、物語を通して、大きな気づきがある可能性もあります。
綾野剛の「狂気」:芹沢鴨
そして、芹沢鴨を演じる綾野剛さん。
新選組の影であり、圧倒的なカリスマ。
綾野剛という俳優は、役の「痛み」や「孤独」を細胞レベルで表現してくるからすごいです。
綾野さんが演じる芹沢は、ただの悪役ではありません。 「何のために生きるのか」という問いに対し、残酷なまでの純粋さで答えを出そうとする狂気を含んだお芝居は、観る者の心を根底から揺さぶるはずです。
とにかく圧倒的に芝居が上手い。
綾野さんの芝居の全てに感動しました。
松本潤の「静かなる覚悟」:松平容保
この激動の男たちを統べる松平容保に、松本潤さん。
若き藩主として、逃げ場のない決断を迫られる「静かなる覚悟」があります。松本さんがまとう気品の中にある、一歩も引かない武士としての矜持。
荒くれ者たちが暴れる「動」の中で、彼が見せる「静」のお芝居があるからこそ、この物語は単なる喧嘩劇ではなく、高潔な「鎮魂歌(レクイエム)」へと昇華されるのです。
藤原季節の「静かなる殺気」:斎藤一
斎藤一を演じるのは藤原季節さん。藤原さんのお芝居には、いつも「言葉にできない、剥き出しの孤独」が漂っています。
新選組の中でもどこか異質な、冷徹な一匹狼。
しかし、藤原さんが演じることで、その「冷たさ」の裏側にある、震えるような「生」への執着が見えてきます。 「泣くのが恥ずかしい」なんてプライドをとうに捨て、ただ自分の剣にのみ居場所を求める。
その静かなる殺気は、観る者の呼吸を止めるはずです。
藤原さんの役へのこだわりも、カッコいいなと思いました。自分の意見をちゃんと言える人って素晴らしいと思います。
中島健人の「ひたむきな焦燥」:岡田以蔵
「人斬り」と呼ばれた岡田以蔵に、中島健人さん。
3大人斬りの一人とも呼ばれていて、るろうに剣心でモチーフになった河上彦斎と並ぶ存在です。
ドラマを見て驚く方も多いかもしれませんが、中島さんの持つ「ひたむきさ」が、以蔵という不器用な男の「必死さ」と見事に共鳴しています。
「日ノ本イチつよくなりたい」 実力以上と噂の相手に、挑み続けるその姿に胸が熱くなります。
アイドルとしての煌めきを脱ぎ捨て、泥にまみれて「何のために生きるのか」を問いかける中島さんのお芝居は、痛々しくも美しい「本気」に溢れています。
今回のスペシャルドラマでも見どころはありますが、U-NEXTで配信する1話が以蔵の回となってまして、中島健人さんファンは全員見て欲しい。
中島さんのお芝居が本当に素晴らしくて、今回の作品で一番の発見だと思うくらい感動いたしました。
そして中島さんはめちゃくちゃとんでもなく、いいにおいがします。(ファンの皆様近づいて申し訳ありません)
安藤政信の「圧倒的な絶望」:田中新兵衛
そして、田中新兵衛を演じる安藤政信さん。
高校生の頃からドラマでかっこいいなと見ていた安藤さんと仕事で、ご一緒出来たこと誇りに思います。(とても嬉しかった)
日本の映画界で、これほど「死」の香りを色っぽく纏える俳優はいません。圧倒的な実力主義の世界で、己の信念に殉じようとする絶望。
安藤さんが見せる「かっこ悪いほどに真っ直ぐな新兵衛」は、今の時代、器用に生きることを選んでしまった僕たちの胸に、鋭いナイフのように突き刺さります。
実は、方言指導の練習に立ち会っていたときに、難しい方言でお芝居大丈夫かな?なんて思っていましたが、心配したことを土下座して謝りたいくらい、撮影現場で震えました。
レベルの高い、芝居を拝見しました。
全キャスト紹介したいのですが、あまりにも長くなるので、この記事では、ここまでにしておきます。
新撰組メンバーの紹介はコチラの記事に書いています。
「え?やりすぎてない?」と思われるテレビではありえないスケール
半沢直樹やVIVANTなんかは見てわかるように、他のドラマよりも機材やロケ場所の規模感など大きいなと感じれると思います。
この作品も、そんなイメージをしてもらえればオッケーです。
撮影で使用したカメラ機材もシネマカメラの中では一級品だし、照明の数も多い。美術に関してもこだわり抜いて制作してます。
この辺りは、技術的なことなので、わかりにくいかもしれませんが、通常のゴールデンタイムで流れているドラマに比べれば何倍かの予算がかかっております。
映像の画角は2:1というスマホサイズです。若い世代の人が慣れているサイズ。
テレビドラマでこの画角を使うのは、僕は初めての試みでした。
撮影は半年やりました。
ポスプロ(編集)も半年やりました。
とても長い時間この作品と向き合い、感じるのは今の日本で制作できる最高規模のスケールの大きな作品だということです。日本企業の作品でここまでの企画の制作をさせてもらえるのは感謝でしかありません。
「負けるとわかっていても、挑む」令和の武士道と『ちるらん』が僕らに突きつけるもの
ここからは個人的な感想を少し混ぜながら話をするので興味がない人は飛ばしてください。
ちるらんを見て、頭に浮かんだのYouTubeのコンテンツ朝倉未来さんと溝口勇児さんがやっている「ブレイキングダウン」の光景でした。
僕はプロレス、PRIDE、ボクシングなどの格闘技が好きでよく拝見するのですが、ブレイキングダウンの試合もとても楽しみにしています。
3月20日に行われた名古屋大会で井原選手が芦澤選手に勝ちましたね。
「武士」とは何か?
僕は、ただ戦いたい、人を成敗する。それだけのための職業ではないと思っています。
ちるらんを通して、いろいろな取材をする中で、武士は、自分の言いたいこと、証明したいことのために「命をかけて戦う者」のことだと感じました。
言葉にすると少し軽くなってしまいますが、かつてはそれが刀でした。
現代ならどうでしょうか?
賛否両論あるのは承知の上で言いますが、ブレイキングダウンを見ていると自分の実力以上の相手に何度も、戦いを挑み、鼻を折り、泥を啜りながらも「強くなりたい」と叫ぶ若者たちの姿にいつのまにか夢中になってしまいます。
そこには、理屈を超えた「生」の輝きがあります。 負けるとわかっていても、ただ自分を証明するためにリングに上がる。その姿は、幕末という動乱期に「武士」として生きようともがいた男たちの熱量と、驚くほど似通っています。
小さなプライドが、夢を殺す
僕たちは今、あまりにも「綺麗」に生きようとしすぎていませんか?
「泣くのが恥ずかしい」 「かっこ悪い姿を見せたくない」 「失敗して笑われたくない」
そんな小さなプライドにとらわれて、傷つかないように立ち回る。でも、そんな守りの姿勢で、一体どんな夢が叶えられるというのでしょうか?
『ちるらん』の土方歳三たちは、かっこ悪さの極みにいます。 血反吐を吐き、無様に転がり、それでも「強くなりたい」という渇望だけで立ち上がる。
彼らにとっては、他人の目なんてどうでもいい。ただ、己の魂が納得できるかどうか。その一転突破の生き様が、画面越しに僕らの心を激しく揺さぶるんです。
この物語は「歴史の事実」ではなく、男たちの「命の使い道」を描いています。
強くなりたい。
ただそれだけのために。
その純粋すぎる狂気が、どれほど美しいか。
リアルで描かれるブレイキングダウンとフィクションのこのドラマは違うジャンルではありますが、出場している選手たちの純粋な狂気はとても美しいと思っています。
もしあなたが、自分の限界に蓋をしていたり、何かに挑戦することを躊躇っているなら。 この「型破りな男たち」の喧嘩を、ぜひ目撃してください。
「かっこ悪くてもいい、俺もあいつらみたいに、もう一度本気でぶつかってみよう」 見終わったあと、そう思えたなら、あなたの「武士道」はそこから始まります。
物語は、明日を戦うための糧になる
「諦めなければ夢は叶う」
前回の記事でそう書きました。
新選組は、もしかしたら歴史の敗北者だったのかもしれません。
でも、最後まで自分たちの正義を貫き、変化しながら戦い抜いたそのプロセスは、150年経った今もこうして僕たちの心を震わせます。
土方歳三という人物のことを調べ、こんなことをしてたのではないかって予想しながら、想像を膨らめます。
それだけ印象が強く、武士として残してくれたものを現代人は追いかけ続けているのです。
もし今、何かに抗い、自分を見失いそうになっているなら、この型破りな男たちの生き様を、ぜひ受け取ってみてください。
見終わったあと「もう少し自分のワガママを貫いてみようか」と、一歩前へ踏み出す勇気が湧いてくる。
そんな夜になることを、約束します。
それでは、放送をお楽しみに。

SPドラマ《江戸青春篇》
3/26(木)20:58〜 / 3/27(金)20:57〜(TBS系2夜連続)

ドラマシリーズ《京都決戦篇》
3/27(金)より毎週金曜 U-NEXT独占配信
個人的には新撰組メンバーの活躍も素晴らしいエピソードですが、配信の1話の以蔵の話は、感動がとまらなくて好きなのと、6話の芹沢鴨が何度見ても震えます!
今夜も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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