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「暁のヨナ」8(44話)〜13巻ネタバレ感想♡選択 ― 守る側に立つと決めた日 ―

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四龍が揃った。
でも、その瞬間に何か劇的な奇跡が起きるわけじゃない。

私は最初、イスクの予言を聞いたとき、四龍が集まったら何かが起きるんじゃないかと思っていた。

けれど実際は違った。

四龍が揃ったあとに起きたのは、奇跡じゃなくて「人の覚悟」だった。

このあたりから、「暁のヨナ」という物語の温度が変わった気がする。

■守られる姫ではなくなったヨナ

阿波の港でクムジを討ったあの瞬間。

ヨナはもう、城で守られていた姫ではなくなった。

それまでヨナは弓を練習していたし、戦う覚悟も持とうとしていた。
でも実際に命を奪う決断をしたのは、この時が初めてだったと思う。

女の子たちを救うため。
もう誰も攫われないようにするため。

ヨナは自分の手で弓を放つ。

あの瞬間、ヨナは「守られる存在」ではなく、
「守る側の人間」になった。

そして、その姿を見たハクの目に浮かんでいたのは、驚きよりも誇りだった気がする。

■少しずつ変わっていく、ヨナとハクの距離

最初の頃、ヨナはずっとハクの背中の後ろにいた。

ハクが前に立ち、ヨナを守る。
それが二人の当たり前の関係だった。

でも旅を続けるうちに、それが少しずつ変わっていく。

ヨナは弓を取り、
危険な場所へ自ら足を踏み入れ、
人を救うために戦うようになる。

ハクは相変わらずヨナを守ろうとする。
でも同時に、ヨナの覚悟を見て、どこかでそれを認め始めている。

守るだけじゃない。
共に戦っている。

そんな関係に、少しずつ変わっていくのを感じる。

■スウォンという存在

そして、やっぱり気になるのがスウォン。

スウォンは悪い人間ではない。
むしろ、国のために必要な決断をした人だと思う。

だから私は、スウォンを「悪」とは思えない。

でも同時に思う。

もう少し、やり方はなかったのか。

ヨナにも。
ハクにも。

三人で過ごした時間があったはずなのに。

あの夜、すべてが壊れてしまった。

ハクがスウォンを見る時の、想う時の、
あの表情は、本当に胸が痛い。

憎んでいるはずなのに、どこかで昔の友を見ているような目をしているから。

■四龍という仲間

キジャ
シンア
ジェハ
そしてゼノ

四龍は最初、運命によって集められた存在だった。

でも旅を続ける中で、少しずつ
「使命」ではなく「仲間」になっていく。

その変化がとても好き。

■ゼノという存在

そして四龍の中で、私が特に気になっているのがゼノ。

普段のゼノは

明るくて
よく食べて
空気を軽くする存在。

でも時々見せる表情がある。

ふっと遠くを見るような目。
懐かしそうな表情。

その瞬間、ゼノは今を見ているんじゃなくて、
遠い昔の時間を見ているように感じる。

何百年もの時間を生きてきたゼノにとって、
今の仲間たちはどんな存在なんだろう。

そんなことを考えると、胸が締め付けられる。

■四龍が揃ったその先へ

四龍が揃ったからといって、すぐに世界が変わるわけじゃない。

むしろここから、
ヨナたちは本当に高華国を知っていくことになる。

飢えた土地。
苦しむ民。
争い。

城にいた頃のヨナは知らなかった世界。

それでもヨナは、逃げない。

弓を持ち、前を向く。

守られる姫だった少女が、
守る側の人間として歩き始めた。

この先、ヨナがどんな王になっていくのか。
それを見届けたいと思った章だった。


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